Ftt unrest

ウィンディアさん作

「あ〜 モノさんだったんですね^^;」

「ワタクシの変装が奥様の目を欺いたわww」

「モノ!あんましピカさんを混乱させるなよw」

「ゲラゲラwww>うぃーにー」

暇潰しの変装に興じる住人達。

他愛無い雑談の箸休めなのか、

純粋にそれを楽しんでいるのか、

それとも先の見えない不穏の塊なのか。

はて、「w」という文字だけでは不穏は隠し切れない。

笑声を書いて見た所で虚しさは増す。

打鍵音が虚しく響くディスプレイで。

居場所だった筈のチャットで。

最後の砦の掲示板で。

こんな事があったらどうする?

***注:これは仮想現実の物語です。
     登場人物は実際の方と一切関係ありません。。。***

===========================================================================

「初めまして!
 プルトーです。よろしく御願いします。
 FTTはIDが違うころから見てました。
 スタッフ様の会議や記念行事の時も見てましたよ!」



交流掲示板に書き込まれた文だった。

「はじめまして よろしく▼*・∀・▼人▼・∀・*▼ネ──w」

「どもども〜^^ ヨロシク^^」

「初めまして。ウィンディアと申します。以後お見知り置きを。」

直ぐに十色の反応が出る。

プルトーを名乗る者は十秒もしない内に全てにレスを付けた。





そして三十秒もしない内にフリチャに現れた。

「こんにちは^^プルトーです^^」

…!

哲学的なムードで話を進めていたフリチャは

一瞬で話題の実権を奪い取られた。

そのプルトーとかいう奴は、、、とにかくタイピングが早い。

指がどう動いたらあんなスピードに為れるのか解らない。

そしてFTTの事は知り尽くしている。

住民やスタッフのプロフィールに全て目を通してあるらしく、

一言一句覚えているようだった。

その場に居合わせ話を聞いていた者達は妙な感覚を覚えた。

まるで自分達が話し相手になっているこの一人のハンドルが

人間とは思えなくなったのだ。

─おい… コイツ、何?

─さぁ…

話題がどんなモノになってもプルトーはその中心に踊りこみ、

誰もがうんざりして喋らなくなるまで語り続けるのだった。

… … …

「ぁ〜 そろそろ失礼しますネ」

「ぁ、そうだ 風呂掃除やらなきゃ〜」

「では僕も失礼します。。。」

誰からとなく自然にメンバーは別のサイトのチャットに移っていった。



「ちょっと変わった人です▼*・Д・▼人▼・Д・*▼ネ──w」

「いや〜 びっくらこいちゃったよ 誰があんなのつれてきちゃったんだろ」

「とか言ってクレが連れて来たんじゃない?w(*´∀`)ケラケラww」

「冗談じゃないよ〜 ><; クレはあーいうのお断りだ (・ω・)ノ ヨッ」

「なんだろ… 少し気持ち悪いですね、、、」

「んー でも悪い人では無さそうですね…」

「まァ… 世の中にはあぁいう方も居るんでしょう」

「マニアだよね FTTの」

「じゃなきゃ あんなに覚えられないよ。。。;;」



「プルトー…」

「冥界の王、か…」

不吉な気持ちが尽きなかった。

「プルトーさんが住民希望してるんですけど どうします?>スタッフの皆さん」

いつもどおりだったら、この質問は

「プルトーさんが住民希望してるんですけど 承認いいですか?」

と為るだろう。

しかしプルトーには住民希望をなるべく拒みたい何か、があった。

それは誰の心境にも等しい。

だが今までにスタッフが住民登録の申請を却下したという事例は無い。

事実上、申請=登録と化していた。

「どーしよ 却下したらあの人 何か言いそう」

「クリック募金の精神は理解してるでしょう…」

「それにFTTの繁栄を願う気持ちも溢れ出てますね…」

一同は黙り込んでしまった。

却下できる要因は一つも無い。

奴は完璧過ぎる。

ただ一つ、承認を拒ませているのは「完璧過ぎる」からなのかも知れないが、、、

「こんにちは〜^^プルトーです^^」

…!

─来たよ、、、

「僕の住民登録の件についてですか^^」

「無理しなくて良いんですよ?^^」

「どうぞ、審判を下してください^^」

・・・

プルトーの文章羅列が始まった。

こうなると、挨拶する事すら面倒臭く為った。

同じ様な内容の文章を長々と並べられ、一種の催眠状態になったピカチュウは

つい「承認」の一言を呟いてしまった。。。

「…?^^」

「やったー!承認ですね!^^」

「有り難う御座います!クリック募金、FTTの応援、頑張ります^^ゞ」

─あー…

─(゚Д゚) !

─… orz OTL ○| ̄|_

一度認めてしまった事は取り返しが付かない。



必然的に、皆 席を立っていった。

「皆さん 御疲れ様です^^ゞ」

↑こんなのが居たから。。。



「ピカのせいで すみません」

ピカチュウ:少し自粛します(退室)

「いーよ いーよ 仕方ない」

「御疲れ様 ノシ」



「何か、あの人が来てから少しフリチャ 変わりましたよね…」

「うん あそこは皆の場所なのにさ 
 今じゃこうやってあいつが居ない場所に隠れるようにして話さなきゃ」

「誰かあの人に注意出来ないですかね…?」

「ダメだよ あいつは行動が完璧過ぎる」

「非の打ち所が無いもん 何も言えないよ」

「それに注意したいなら自分で注意すれば?>結輝さん」

「そういう言い方は無いと思いますがね、、、」

「言う前に自分でやれば?って事だよ」

「はい? 僕は最良の策を探しているだけですが?」

「やめましょうよ…」

「あの人のせいで、仲間で争う必要なんて無いと思います。。。」

「そーすね>ONEMANさん」

「…」



プルトーかぁ…

一週間が経った。

掲示板には妙なスレが溢れかえっていた。

スレタイの最後に必ず「^^」

文末には必ず「by プルトー」

一目で誰が立てたか解るスレッド。。。



「ぃょぅ」

「こんです〜>リンクさん」

「今掲示板見てきたのだが」

「FTTに山崎来襲スか?」

「ぃぇ… 実は…」

口を付いて一週間前の出来事が溢れ出た。

「プルトー… すか…」

「はい」

「あの人はね 閲覧者みたいなもんだよ うん」

クレセスが呟いた。

「クレ達の行動を監視してたんだよ…」

「閲覧者?」

「チャットの"閲覧者"はずーっと会話を見てるでしょ」

「そんなもんよ あいつ人間じゃ無いんじゃない?」

「ぇー…」

「それは無いでしょ^^;」

「人の念とか思いとかそういうものが集る場所には
 "もののけ"みたいなのが寄せられちゃうもんだよ」

「インターネットの時代でも そういうのはいるんだよ」

非現実的極まりなかったがどこかしっくり来る答えだった。。。

「でもさァ…」



「こんにちは〜プルトーです^^」







「ぁ、管理人さん^^」



「はい」

「あの… 提案があるんですけどいいですか?^^」

「はい」

「スタッフを廃止しては如何でしょう?^^」

!?

【補足説明】

「山崎」
かつて2ちゃんねるの全掲示板に出没した荒らし。
『(^^)<ぬるぽ』と書いていった。

リンクさんより

更に元アンチからも補足。
基本カキコは「これからも僕を応援してくださいね(^^)」
書きたいことが沢山あるが要約すると・・・

去年秋、信者がAサロで行動開始。
アンチスレ、信者スレが乱立するも信者と一部のアンチの努力により、
Aサロは復興。その後は殆ど平和。

__________________________________________________________________________________________________


「スタッフ廃止… ですか?」

「自分としては良案だと思います^^」

「ちょ… いきなり何スか?」

「出会いがしらにこんな事を言われてもナンだと思いますが^^」

「理由を説明してくれますか?」

「はい… ^^」

「理由はあなたに在ります^^ピカさん^^」

…?

「このままではあなたは必要の無い存在です^^」

「ちょ 待て>プルトー氏」

「何ですか?^^>リンクさん」

「今まで一方的にカキコしてただけの藻前に何が解る?」

「ゆっくり自分の説明を聞いて下さい^^そうすれば解ります^^」

「正直 新参にグダグダ言われるとウz(ry」

「まぁ そう言わず^^」

「…では話を戻しますね^^ピカさん、」

「はい」

「大体 あなたは最近FTTの重大な決定を一つでも下しましたか?^^」

「ピカにとってはFTTの事はみんな重要で 大切な事です」

「あなたはね、ピカさん^^」

「スタッフに利用されてる操り人形なんですよ^^」

「解りますか?^^
 あなたは持って来られた企画書にハンコを押すだけの人なんですよ^^」

「そもそもですね^^…

目くるめくスピードでログが流れていった。

一つ一つの発言は刃の如く。

千のナイフが一人に注がれていた。。。

「待て 待て」

「ピカさんはもう居ないよ」

「新参の戯言なんて聞いちゃ居られないんだよ」

名前欄に「ピカチュウ」の文字は無い。

「ぁーぁ 無言落ちだよ」

「ピカにメールできる人 いる?」





「明日からが楽しみですね^^」

「ピカさんは僕の発言を一つ一つ鵜呑みにしましたから。。。^^」

「今までピカのせいで みなさんに迷惑かけてすみませんでした
 ピカはプルトーさんに指摘されて やっと気付きました
 管理者なのに 自分で自分の考えもまとめなれなくて、スタッフ頼りでした
 八月三十一日をもってスタッフ制度は 中止します」

─h…はぁ?

─プルトーだと…?

クレセス:ピカ!!!(入室)

「ピカ!なんでクレやスタッフさんたちに相談しないでこんなこと決めるの?」

「今そのことを説明しようとおもって インフォかいてました」

「朝からメールがたくさん届くんです(T_T)」

「『プルトーなんかのいうこと信じちゃダメ!』とか、みんなひどいですよ」

「みなさんは、プルトーさんのこと誤解してます」

「チャットでも言ってくる方がいたので、一度落ちてもらいました」



「事情を説明すればきっとわかってくれるとおもいます」

「…ピカ…?」

「なにをいってるの…?」

「あんな奴 信用しちゃ ダメだよ!」

「残念です、クレもわかってくれませんか?」

「あとで事情 説明します、きっとクレもわかってくれます」

「だから それまで待ってて下さい」

「ちょ… まってよ! ピk」

クレセス:(退室)

名前欄に「プルトー」の文字が出でた。

「こんにちは^^ピカさん^^」

「▼・∀・▼ノこんにちは〜」

「ざんねんです クレなら一発でわかってくれるとおもってました」

「理由を飲み込めていない方は強制的に退席して貰って、
 後程説明しましょう^^」

「はい^^」

「クレで15人目です、 みんなピカがやっと過ちにきづいたっていうのに」

「おや、クレさんが戻って来たようですよ^^」

「ごめんなさい、クレ」

「あとで説明します」

「ピカ 待って! 一言だけでm」

クレセス:(退室)

「それで結構です^^」

「…今や、スタッフは無用の長物と化しました^^」

「これからはあなたの決定が全てです^^」

「それはFTTを幸福へと導くことになるでしょう^^」

「そうですね」

「ピカは嬉しいです」

「みなさんが幸せな思いをしてくれるなら それだけで最高です」

「^^」

…悪夢が現実へとなりつつ在った。

インフォメーションにて新しい声明が発表された。

「スタッフさん、ご苦労様でした
 これからはσ▼o・∀・o▼ピカがスタッフさんにも負けないように
 お仕事がんばります

 住民さんのプルトーさんが新しいアイデアをくれました
 とても良いものなので近いうちに採用しようとおもいます

 @HNのカタカナへの統一
 初心者さんだと、HNが漢字の方に読み方聞かなきゃいけないときありますよね
 σ▼o・∀・o▼ピカも昔はそうでした(いまもかも^^;
 漢字HNの方も すばらしいカタカナのHNを期待してます

 A敬称の統一
 ニックネームや、独特の呼びなはいいものだとおもいます。
 でも初めての方は はいりづらいと思いませんか?
 今日からFTTでは敬称を「さん」で統一します^^
 
 上にかいたルールはもう適用されてますよ〜^^
 守れなかった方は注意させていただきます 気を付けて〜^^」

何を戯けた事を…プルトーの愚策としか言いようが無い─

そう思った者達は運営板にスレッドを建て、署名活動よろしく行動を起こした。

「今回の件はFTT最大の失策と見ます。
 僕としては直ちに新ルールを解除して頂きたい…」

「ピカ殿 ご乱心ですか?
 私はインフォメーションに書かれた内容が理解出来ません…」

「一人の方の意見が幾ら良いからって 急に決められては住民として困ります」

…etc





しかし、スレッドは一夜にして消え去った。

「すいません FTTはσ▼o・∀・o▼ピカのためにたてられたサイトなんです。
 今までピカは自覚が足りませんでした。
 今回の件で やっと目がさめました。
 住民さんたちは ここがどんなサイトか知っていて住民希望したんですよね?
 ピカはルールにしたがってくれない方は住民さんと認められません。
 住民さんの名簿から削除させてもらいました。
 ルールを守ってくれると、プルトーさんにあやまってくれるとちかってくれたら
 また住民さんに戻れます^^」

住民名簿は一晩で四分の一にまで減ったのだった。。。

「住民さん一晩で23人にまでへっちゃいました」

午前7:00のフリートークチャット。

「仕方が無いですよ^^それに彼等もすぐに住民に戻りたくなって、
 反省する筈です^^」

「名前欄の隙間さん?^^あなたも住人に戻りたい人でしょ?^^
 僕達の動向が知りたくて覗いてるんでしょ?^^」

「意地を張ってないで出てきて謝ったらどうですか?^^」

「ですよ▼o´・∀・▼人▼・∀・`o▼ネーww」

「すきまさん、ピカからもお願いです」

ワンマン:ピカさん… プルトーさん…(入室)

「ほら、早速一人来ましたよ^^」

「こんにちは」

「ワンマンさん カタカナにしたんです▼o´・∀・▼人▼・∀・`o▼ネーww
 いいかんじ^^」

「ワンマンさん、言いたいことがあるのならどうぞ^^」

「僕は、というか僕らは決心しました」

「はい^^」

「皆さん、どうぞ」

ワンマンがそう言うと、先程まで名前欄にあった隙間が消えた。

臥龍:此処まで落ち込むとは、、、(入室)

「おや、おや^^」

結輝:目を覚まして下さい(入室)

「あなた達は…^^」

夜狩亞:俺も一言言わせて貰います(入室)

ワンマン:またね〜^^(退室)

「カタカナ以外のHNが禁止されたのを知らないのですか?^^」

ONEMAN:はいりま〜す^^(入室)

「私達は貴方方に物申す為に参り申した。どうか聞いて欲しいm(_ _)m」

「▼o・∀・o▼ノこんにちは〜 皆さんお早いですね」

「すいません 臥龍さん ルールが更新されたんですが読まれましたか?」

「私達の全員がルールには目を通して在ります、、、
 其れを踏まえて貴方方に申したい事が在る」

「ピカさん 一度僕達の意見を聞いて下さい、、、」

「▼`・Д・´▼エェェ!?!? ルールに目を通してあるのにルール違反ですか」

「待ってくださいピカさん HNは自由でも良いじゃないですか!」

「夜狩亞さんは元々カタカタナで”ヨシュア”でしたよね」

「ONEMANさんだって似合ってますよ、カタカナHN」

「臥龍さんも結輝さんも作ったら似合うとσ▼o・∀・o▼ピカ思います」

「僕達が漢字で何か不都合でも、、、?」

「アルファベットは変換できない、なんて事無いと思うのですが>ピカさん」

「、、、」

「私は、、、 脱力してしまった、、、」

「救いようが無い、、、」

「申し訳無い、結輝、親衛隊長殿、ONEMAN殿、
 発案者がこの様な事を言うのは難だが私はこの計、落ちます。。。」

「ぁ〜 すいませんが他所でやってくれますかね?^^
 あなた達はルールを守っていませんね^^
 住民でないどころかお客さんでもありません^^ただの荒らしです^^」

「ピカさん、強制退室ヨロシクお願いします^^」

「すいません ルールを守ってくれるようになったら 
 またおはなししましょうね」

臥龍:強制退室なぞに掛かるよりはマシ、、、(退室)

結輝:(退室)

ONEMAN:(退室)

夜狩亞:(退室)

「あの方達が戻ってこれないようにパスワードよろしくです^^」

「了解でし!!▼*・ー・*▼ゞ」

この日以来、住民にのみ、フリチャのパスワードが教えられるようになった。

今まで住民になっていなかった者達も止むを得ず、住民加入を急いだ。

一度追放された者達には、一つの条件が課された。

「新しくFTTの住人になりたい、
 という人を2人以上連れてきたらパスワードを教えます^^」

「ぁ、あと住民の皆さんも、
 追放された人たちにパスワードを勝手に教えたら追放ですよ^^」

こうして第一の砦、チャットはプルトーに支配される事になった。。。

「おかげさまで住民さんが100人突破です^^
 それを記念して、9月10日午後8:30から記念チャット会を開催します
 きてね〜^^」

フリチャ追放に恐れをなした者達は皆、住民へと成り下がった。
結果、住民は100人を突破した。

「ピカさん、昨晩 ルークさんから暴言まがいの事を言われました、、、^^
 "ブラックリスト"への追加よろしくです^^」

住民追放事件の後、住民が追放に値する行動を犯した場合にHNを載せる"ブラック
リスト"が作成された。

他の住民はリストに明記された者を完全に無視しなければいけない。
無視しなかった住民もリストにHNを載せられる事になった。
しかしリストに明記されている者でも、住民に戻るチャンスはある。

それは住民がブラックリストに載っている者と話をしているのを目撃した場合。
それを管理人に密告すればリストから除外され、その住民が変わりに明記される。

「このシステム、凄いですね」

「ブラックリストは増えはしますが減る事は在りません…^^」

「プルトーさん頭いいですね〜 またアイデアあったら教えてくださいね^^」

しかしこうした異常な程の監視体制が整うと住民達は精神的に追い詰められ、
またブラックリスト入りの者達も血眼で人のアラを探す事に時間を費やし
とても好ましい雰囲気は生まれなかった。。。

チャットでは毎日口論が絶えない。
しかも、その度プルトーがやって来ては

「またブラックリスト入りが増えましたね^^」

と言い残し去って行く。

次の日からは誰とも口を聞いて貰えない。

何とかして元に戻りたい、そのために人のミスを探す。

しかし血眼の"エージェント"の前でわざわざミスを犯す者など居ない。

もし戻れたとしてもブラックリストに入っていた者は

住民に差別的に見られるのが現状だった。。。

憎しみが一方的に蓄積され、その上位では理想を夢見る操り人形と影の支配者が

虚構を語り合うという、地獄絵図、悪夢がFTTに広がっていった。

悲観してネットを辞める者、

ホームグラウンドを移す者、

荒らし行為に走る者、

それまで小規模な反対運動を行っていたレジスタンス達も
姿を見せなくなっていった。

「来る者、去る者、一向に拒まず」

こんな立看板が この"町"にあったとしたら、
それは風で揺れて今にも落ちそうなシロモノなのだろう。。。

「皆さんご存知の通り、、、」

「今FTTは何処の馬の骨とも知れぬ輩に占領されています、、、」

「ピカさんが目を覚ますのを待つのは、無駄と言うモノ、」

「いっそ、今までの事は忘れて、新しいFTTを作りませんか…?」

此処はインターネットの偏狭のとあるサイト。

検索エンジンにもほとんど登録されていない、云わば隠れ家。

嘗てのスタッフやブラックリストに登録された有力者、
レジスタンス等が集い、FTTの情勢に目を配り情報交換をする場。

「新生FTTですか」

「しかし… 最近はプルトーのサーチも厳しくなってきてるようですよ…」

「クレとしては 一旦HNを変えてプルトーに悟られないようにすればいいと」

「あれはFREE TALK TOWNじゃないですよ」

「自由に会話が出来る憩いの場を新しく作りましょう」

「そうですね、、、」

動きつつある両者。
話は進み、計画は内密に知れ渡っていく…












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