FTT城は今日もにぎやか10(日常編)



(王平さん作)
〜FTT国入り口付近〜

王平「・・・これまた・・酷いな・・・。」

クロ「・・・何があったの???」

FTT国の入り口付近の小高い丘の上。
そこには旅姿の2人の若者と山のような荷物。そして一羽と一匹。
彼らにはFTTの、まるで地獄のような光景が広がっていた。

王平「・・・戦争か?いや、いまFTT国と戦うような国は無いしな・・・災害にし
ては酷すぎないか?」

クロ「じゃぁなんだろう?」

王平「どう思う、北迅?」

北迅「はい、見たところでは戦いの後かと。・・・しかし誰が誰と戦ったのか、と
言われますと、流石にそこまでは分かりません。」

王平「・・・そうか。じゃぁ、くろはどう思う?」

くろ「私も北迅と同じです。一体何があったんでしょうか。」

王平「くろもか。・・とにかく、ここにいても始まらない。店に戻ろう。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜FTT城下〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

王平「さてと、着いたな。」

そこは、FTT城の近くで、城の一番前の通りの突きあたりで、近くには城から通じ
る通用口もある。が、目の前は草むらである。
そこで王平は、腰に付けてある袋から、なにやらリモコンのようなものを取り出
し、草むらに向けてボタンを押した。
すると、

「うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん」
いきなりモーターが駆動するような音がして、草むらが盛り上がってきた。

30秒後、一行の目の前にあったのは、大きめの民家ほどの建物。大きな入り口が
2つあり、よく見れば

「よろず屋 萬來」「ペットショップ KURO」

という看板があり、それぞれドアには

《都合により、しばらく休みます》

という張り紙がある。

完全に建物が地上にでると、王平は裏口に回り、少し小さいドアの前に立ち、

「ヒラケマゴ」

といった。すると、

〈声紋、網膜、静脈、指紋・・・確認。ドア開きます〉

という機械的な音声が流れ、ドアが開いた。
何故、万屋なのにここまでセキュリティーが凄いのかと言うと、万屋に置いてある
商品のうち、半数以上がトラップや、いじられては困る
武器とかだったりするため。ただ、難点なのは、同じ建物のの、隣りのペットショ
ップも地下に沈めてしまうということ。
なので、建物を地下に沈めるのは両方の店主が留守にするときのみで、滅多に使わ
ない。
そしてその間、商品のメンテナンスやペットの世話や掃除をしてくれるのは、お手
伝いロボ、RUBU(略、RB)である。

王平「久しぶりだなRB。」

BR「お帰りなさいませ^^」

王平「なにかかわったことはあった?」

BR「いえ、異常無しです。」

王平「そうか、よかった。いつもご苦労様^^」

王平はそう言うと、正面のシャッターを開けた。

開けると、目の前を何人か目の前をブツブツ言いながら通っていった。

通行人A「た、食べ物・・・」

通行人B「ここは何処・・・?」(←ポ○ケさん。友情出演。。。)

通行人C「倒産だぁ〜」


王平「・・・・・・。まずは換気しないとな〜^^;」

と、気を取り直して、入り口で深呼吸していると、クロが同じようにシャッターを
開けた。

王平「そっちは、どう?」

クロ「うん、特に変わった事はないよ。」

王平「そうか。よかった。」

2人が会話していると、隣りの店の店主、雷電さんが二人に気づき、声をかけた。
 

雷電「王平!クロ!一体いつ帰ってきたんだ?お前らがいない間にここはすごいこ
とに・・・」

王平「あぁ、見れば分かる・・・。一体何があったんだ?」

雷電「分かった。とりあえず入れ。詳しく話そう・・・。」

続く。

登場人物紹介

王平・・・FTT城下で万屋を営んでいる。売ってるものは半分以上トラップや武
器、護身用のアイテムで、少し、日用品が置いてある。
写真を撮るのが好き。性別は♂。

北迅・・・王平の良き相棒の鷹。頭がいい。力持ちで、人を飛んで運べるほど。性
別は♂。

クロ・・・FTT城下でペットショップを営んでいる。王平とは、幼馴染。ちょっ
と、短気なところもあるが、基本的にはいい人。
相棒のくろが可愛くてたまらない。性別は♀。

くろ・・・クロの良き相棒で、頭がいい。時に頼りない主人を助けてくれる。すば
しっこく、たまに、役に立ちそうなアイテムを拾ってくる。
マイブームは北迅に乗って空を飛ぶ事。性別は♀。

詳しくは、キャラ設定スレで、、

(虎影さん作)

〜廃墟〜
ユウセイ「何処に帰ればいいかわからん!」

〜城外〜
朝早く、日が昇る前
壬(今日か・・・帰るのは・・・)
ガイ「ゆくぞ。壬。」
壬「あぁ・・・」(アイツのこと如何しよう・・・)
ガイ「ここでは、世話になっただろう?礼の一つ位しろ!」
壬「・・・ありがとうございました」
ガイ「では、行くか」
屋上から見ていた奴が一人
仁(早くしないと・・・帰っちゃうな。私も準備しなければ・・・)
壬(来るなら早くしろ仁・・・)


(鮮血少女 モノクロッド さん作)

〔 万屋 〕

雷電「・・・ってコトだ… 詳しい事情は知らないんだが…」

王平「しかしこの惨状… ただ事じゃあ無いな・・・」


二人が真面目な会話をしている最中
真面目じゃないYA・TU・RAが出現した。

いや、出現と言うか客と言うか


・・・ブラックリストと言うか



モノ「どけどけーぃ 邪魔だ邪魔だー」

かぐら「どけどけーぃ」

ショウスバメ「・・・ーぃ」


バイクのハンドルだけ持って3人が店の前に現れた。
もう何て言うかエンタの何をパクって着たんだおまいら?なメンツ。


王平「な、なんなんだ!?」

雷電「ぁー またきた…」


雷電が頭を抱える。
よりにもよってこんな真面目な話をしている最中に来て欲しくは無い。

迷惑な客なのだが実害が無いので訴える事が出来ない
スレスレ犯罪ヤローの教育長と黒逝かぐら+1


名前を知らない+1は、なんか大人しそうと言うか恥かしそうと言うか、



モノ「買い物に着たんだばっきゃろーめー」

かぐら「そうなんだぞ こんちくしょーめー」

ショウスバメ「・・・めー」


雷電「・・・今日は忙しいから 引き取れ! 早く!」


モノ「お客さんにそんな事言ったら電池だけ買い占めるぞちくしょーめ
   単三電池を買い占めるんだぞこんちくしょーめ!」

かぐら「DSもPSPも持ってねーから
    電池の消費が激しいんだぞちきしょーめ!」

ショウスバメ「・・・しょーめ(お前ら持ってんじゃん…)」


うん。
確かに一人やる気の無い奴がいるが・・・

これは、迷惑な客に違いない。


主に騒音面で、


3人(いや、2人)で大声で叫ばれるとかなり五月蝿い。


状況を把握する為、もっともな質問。


王平「・・・アンタら誰?」


だが、質問無視。

かわりに質問を返してきた。


かぐら「・・・ん? 何よアンタ?
    新入り?」

モノ「んー? 良く見たら ここって雷電君の店じゃねーじゃん」


入る前に気付け。


かぐら「あー 不当に店出しちゃいっけないんだー」



モノ「不正を未然に防ぐとは・・・ 流石だよな私ら?」

かぐら「そうだな 姉者。」




凄まじくウザイ。

一体なんなんだコイツら


街の状況をコンビニに万引きが出たのと間違ってんじゃねーの? と、


モノ「さぁさぁさぁ! 言う時がやってきたヨー」

かぐら「いっぺんは言いたいよねこのセリフ… せーの」




モノ&かぐら「誰に断って店だしとんじゃワレェ!!!」



王平「まんまヤクザかいぃぃ!!!」

モノ「ナイス ツッコミ」


かぐら「ツッコミ上手くても見逃しはしねーけどな」

モノ「さー ショウスバメちゃん! ひっ捕らえるにゃぁあああああ!!!!」


ショウスバメ「・・・・無断ナンタラの罪でかくほー」


小学生がラクガキで描いたよーなとぼけた顔で
万歳ポーズで縄もって突撃してくるショウスバメ。


どんな小心者でも怖がりようがありません。はい。



デコピン。


ショウスバメ「やーらーれーたー」


くるくる回ってパタリ

やる気が無いにも限度がある感じだ。



かぐら「よわっ!!! ってかお前もうチョイつえーだろゴラァ!!!」

モノ「フン。しょせんヨシュア君のついでの実力しか無いネー
   ヨシュア君だったらノリでマショー(だっけ?)になるハズさ!」


ショウスバメ「なんとでも言えばー」


床をゴロゴロしながらねっころがるショウスバメ。
やる気が無いと言うよりは・・・ なんと言うか・・・


例えるならトドおやじ。



王平「・・・これさ… 裁判でれば勝てるよね?」

あまりにも迷惑(いや、ウザイ)客に呆れる王平。

それにコメカミを抑えながら答える雷電。


雷電「・・・こいつら腐っても王室教育長と王室使用人と姫護衛役だ…
   裁判起こしたら、国を訴えるようなモンだぞ・・・」



マ、マジか・・・・!?


モノ「フフン♪ なんの作戦会議だい?」

かぐら「国に何も言わねーで 店を経営・・・これは、脱税だねぃ?」

モノ「さぁ! 今までの脱税した価格分の単三電池をよこすんダ!」

かぐら「ダーーーー!!!」



王平「アホに権力持たせるとこうなるのか… 勉強になるな」



かぐら「渡す気がねーならチカラヅクで・・・」


ショウスバメ「待った。」


床に寝ていたショウスバメが真面目な顔で
どっかから持ち出したのが不思議な帳簿を見ている



ショウスバメ「・・・ここの店、営業届け出してるよ
       しばらく店閉めてたみたいだけどね・・・ 今日から営業?」


王平「ああ、そうだけど? 」


ショウスバメ「んじゃあ 営業再開するって言うのは、俺から言っとくから」

王平「・・・話が解る人が居てよかった…」


ほっと胸を撫で下ろす。
ぶっちゃけ緊張感は、皆無だったが。


モノ「ねー なんか勘違いだったみたいだよ」

かぐら「つまんねーよねー」

雷電「頼むから引き取ってくれよ」


モノ「うん。君の店行くから」

雷電「帰れ。」




こうして新しく街に来た人物も
久しぶりに街に戻ってきた人物も

教育長のFTT一の変人っぷりを認識するのと言う…


その内、かぐらにもあだ名が付くかもしれない・・・
 
(たかのっちさん作)

〜復興作戦会議〜
たかのっち
「皆知っての通り、城下は壊滅。死人もかなり出てる。んで、
 私の立てた、復興作戦報告会を始めまーす。」

ONEMAN
「作戦って言っても、普通にやっちゃ駄目なのか?」

たかのっち
「其処の所はよく考えて欲しいなー。例えばさー。。。
 『衛生管理』って大事じゃん。」

モノクロッド
「えーせーかんりが、どーして大切かがワカンネ。」

たかのっち
「伝染病は災害時の第二波だよ。後ね、反乱、、、ま一揆だけどさ。
 それが起きない様に警戒を強める。兵士に恩を売らせる行為もさせる。」

モノクロッド
「サイテーじゃんw 恩を売るとかってwww」

たかのっち
「それと衛生管理は我がたかのっち中隊が受け持つ。異論は無いね。」


独り言の様にサッサと述べ終わると、勝手に解散して一人部屋に篭ってしまった。

たかのっち
「さて、、、被害状況報告書は難しく書いてやるwww
 部隊も結構壊滅したし、田舎も新田開発進めるか。。。」
 


(黒逝 かぐら さん作)

かぐら「おーいベリ子ォォ、入りますよー。ダメっつっても入るからねー」

ベリ子「どうぞ」

かぐら「失礼しまーす」


 やってきましたはベリ子自室。「ベリ子」と書いても「べりこ」としか読まないが、
「参謀長」と書けば「たかのっち」と読む、名の知れた人物。
 ベリ子はミドルネームだ(ウソ


ベリ子「あー・・・靴脱がなくていいのに」

かぐら「え?何、土足OKなの!?マジ!泥上がるじゃん!ここ土間じゃないでしょ?」

ベリ子「ココは君の故郷のジパングとは違うんだよ」

かぐら「いや、でもこれは武士のポリシーですから」

ベリ子「いつから武士になったんだね、君は」

かぐら「私は生まれた頃から武士ですが。」


 机の周りに散乱するは、きっと今回の被害についての報告書(国家極秘書類版)だろ
う。今参謀長とその愉快な仲間達は、この事件を大きな天災として揉み消すべく不正を続
けている。
 不正と言うと聞こえが悪いが、どの国にも必ずその様なことはある。平和でにぎやかで
あったFTTだからと言って、例外は無い。


ベリ子「、、、何しに来たの」

かぐら「いやー、衛星と言ったらNASAで永逝と言ったら理想の死に方で永世と言ったら長
    いけど、衛生と言ったらジパングじゃん?田舎と言ってもジパングじゃん?
    ベリ子は衛生管理係でしょ?だから色々資料提供しよっかな?と思いまして」

ベリ子「・・・気持ちはうれしいけど、これ以上あの国にカリは作れない。復興直前に乗っ
    取られるってのは知っている」

かぐら「なーんだ。じゃあいいや、私の豆知識でも何でも使ってねー。私無所属だC」

ベリ子「ありがと」

かぐら「いえいえどーも。じゃあココイラで失礼しますね。人手足りなくなったら増やす
    から。あっちから初代かぐら達を呼ぶよ」

ベリ子「こりゃ、御札がたくさんいりそうだね」

かぐら「え、ちょ、何言ってんのォォオォ!?」
 
(王平さん作)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜嵐が過ぎ去った後に〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



王平「・・・あんな人たちが国の重役だったんだ・・・○TL」

と落ち込む王平。そりゃ、いきなりあんな格好で出てきて意味不明な事をいい出す
ような人たちが自分たちの住む国の重役と知れば
誰だって国の運営方法に不満を持つのは当たり前。

クロ「・・・ホントにここって大丈夫なの・・・?」

王平「あぁ、ヤヴァイのはあの人たちだけだと思う・・・。いゃ、そうでなきゃ相
当困る。。」

と、二人で国の運営について相当愚痴っていると、入り口付近に屈強な男たちが現
れた。兵士長と愉快な仲間たち×10くらいである。

兵士長「おい、ここは今営業中か?」

王平「ブhfdy、へへへへへへ、へーしちょー殿!?!?」(声がひっくり返っ
た。)

まぁ国について、聞かれたらちょっとヤヴァイような事を喋っていた所に現れた人
が人だ。なんとタイミングの悪いことか。

兵士長「ん?どうかしたか?」

王平「いいいいぇ、何でもありませんYO!(壊)」

兵士長「そうか。それはともかく、君たちも復興作業を手伝ってはくれぬか?あま
りにも人手不足で、なかなか作業が捗らないんだよ。」

王平「いいですけど・・・。(よかった、聞かれてない・・・みたいだ。)」

兵士長「そこで相談なんだが、ここにある道具で、何か役に立ちそうな物はない
か?あればそれらを貸して欲しいんだが・・・どうだ?」

王平「おぉ、勿論ですとも兵士長殿!何でも持っていってください^^」

兵士長「そうか、すまぬな。分かった。では、何がどんな道具か、説明してく
れ。」



15分後・・・・・


兵士長「うむ。これだけあればよかろう。王平、すまぬな。」

王平「いぇいぇ、これくらいお安い御用で^^」

兵士長「そうか。礼を言うぞ。」

王平「いぇいぇ、どういたしまして^^」

兵士長「よし、皆の者!行くぞ!」

愉快な仲間たち「はっ!」

ザッザッザッ・・・規則正しい足音を残し、一行は去っていった。


王平「・・・あ゛〜〜〜〜疲れた〜( ´▽`A`` 」

椅子に半ば倒れ込みながら王平は唸った。

クロ「お疲れ様^^飲む?」

といいながらクロはお茶を啜りながらお茶のカップをを王平に渡した。

王平「あぁ、ありがとう。・・・ってか、お前いつの間に居なくなってたんだ?な
んか俺一人でドキドキしてたじゃん。」

クロ「・・・?何の事かしら・・・?ww」

王平「こいつ・・・www」

目の前が瓦礫の山で死傷者も出ているというのになんて呑気なんでしょうこの二人
は。


王平「そうだ、俺も復興作業手伝えって兵士長に言われたんだ。」

お茶を飲み終えた王平がようやく言われた事に気づきます。

クロ「そうなの?じゃ、私も手伝う^^」

とまるでかくれんぼに参加するときの幼稚園児みたいな感じでクロも名乗りを上げ
た。


と、言うことで、、、

この度の復興作業に、

・フル装備の王平×1
・いろんなペットを引き連れたクロ×1とペット×20程
・空からの観測北迅とくろ×1セット

のなんとも頼りないひとが新たに参加する事になりました。

続く
 

(虎影さん作)


〜港〜
ガイ「そうか・・・」
壬「どうした?」
ガイ「この前の事件のせいで、船が出ないそうだ」
壬「そうか・・・」(オッシ!)
仁「ちょ〜と、待ってよ〜」
ガイ「?」
壬「やっぱりな、来たな?」
仁「別にいいじゃん。付いてくよ」
壬「船は出ないそうだ。ざんね〜ん」
ガイ「浮かれてないで、城に帰るぞ。船が出ないなら、長居は無用だ。」
壬&仁「じゃ、帰りますか・・・」

〜帰り道〜
ガイ「ん?ユウセイ!なんで居る。」
ユウセイ「道に迷ってな。帰れないのだよ」
ガイ「船が出ないから、城に帰るしかないぞ」
仁「影槌を返して。」
ユウセイ「ん?断る。後継者じゃないからな」
仁「?何を言ってるのさ?」
ユウセイ「いや、実はなうち等の家系も【天流】でな。【天弾流】というんだが。
しかし、お前には継ぐことが出来ない。」
仁「何で?」
ユウセイ「実はな・・・お前は実の子ではないからだ。」
仁「!?」
ユウセイ「お前は、俺が養子として、引き取ったのだよ」
仁「何で、早く言ってくれないのさ・・・」
ユウセイ「お前が、傷つくと思ってな」
仁「・・・」
ダッ!
仁は走り去った。
壬「ったく、馬鹿か?クソ親父が!」
壬は、仁の後を追っていった。
ガイ「今のは、貴様が悪いぞ、ユウセイ」
ユウセイ「・・・」
 

( たかのっちさん作)

〜たかのっち自室〜

たかのっち
「さーて、此処の計算と、この確立を比較してこれに、、、」

何やら自室で独り言を言っている。
因みに、現在の時刻は 午 前 三 時 !!!
隣では断空が仮眠を摂っているが問題視しない。
寧ろ、起きてしまっている。

たかのっち
「よっしゃ、、、完成。。。さて、、、届けてくるか、、、」

〜兵士長自室〜
ONEMAN
「ちょ、、、今何時だと思ってるんだよ。三時だぞ、三時!」

たかのっち
「判った判った。これ、報告書。後、今から私の中隊の分隊を地方に送るから。
 まー、私も明日の午後には帰ってくるよ。指揮をしたら後は分隊師団長に
 任せておくからさ。」

ONEMAN
「あ、、、あぁ。例の新田開発な。判った。報告書も昨日見ておく。」

たかのっち
「んじゃーねー。」

〜翌日 同兵士長自室〜
ONEMAN
「な、何て事書いてやがる、、、」

―是から起こり得る城下への被害及び我々に対する被害の確立を述べる。
―先ず第一に、城下への被害である。
―今まで何度も述べた様に、伝染病が流行する事が恐れるべき事である。
―よって、我が中隊は衛生管理に着手する。
―もう一つの恐るべき脅威、それは国民の反乱である。
―先の被害で、下級貴族クラスの人間は平民同然の生活を強いられている。
―また、多少裕福だった人間達とも結束し、反乱を引き起こす可能性もある。
―確立としては、次の通りである。

A地区・・・37% B地区・・・29% C地区・・・34%
そして最も被害の多く、裕福な人間の住むD地区・・・58%

―この結果は、人間の心理的なものから計算したものである。
―詳しく聞きたい場合は後日、改めて私の所へ来て頂きたい。
―兎に角、より一層厳重な警備体制を取る事を要求する。

ONEMAN
「何て事だ、、、たかのっちの奴、此処まで国民を信用していないとは、、、
 まあ良いか。。。一応警戒しておこう。。。」

(王平さん作)

〜〜〜〜〜〜〜復興作業〜〜〜〜〜〜〜


クロ「・・・ねぇ、そろそろ終わりにしない?」

王平「・・・そうだな。もう暗くなってきたし。。。」

と言うと王平は、親指と中指で輪を作り、口笛を吹いた。

すると約18秒後、二人の前には、クロのペットショップの動物たちが集まってい
た。ペットショップと言っても、半分飼っている様なもので
欲しがる人がいれば譲るという、実質、半むつ○ろう王国のような感じだ。

王平「さぁ〜てと、今日の晩御飯は?」

クロ「今日は・・・ごめん、まだ何も決めてないわw。。。」

王平「おぃおぃww、じゃ、その前に風呂に入るかな。。。」

王平は料理が苦手で、インスタントラーメンとカレーとお好み焼きしか作れないの
で、料理はすべて、クロに頼んでいる。その代わり
王平は、クロの店のセキュリティーシステムを提供したりとか、RBをクロの店に
も出入りさせ、掃除などをやらせている。


   ・   ・   ・   ・   ・  ・  ・  ・


王平「ぷはぁ〜。やっぱクロの中華料理は最高に美味いなぁ。。絶対店出せるって
w。」

クロ「・・・そうwww?アリガト^^。でも、お店出せるかな・・・?」

王平「絶対出せるって。w俺の腹と舌は伊達に肥えてないよwww。」

クロ「あははっwww、そうね。。・・・この復興作業が一段落したら、屋台でも
考えてみようかな・・・。」

王平「マジ?じゃぁ応援するよ^^。屋台は俺が作るからさ、、、」

クロ「まぁ、まだ先の話しだけどね。」

王平「まぁな。・・・・じゃ、片付けようか。クロと北迅も食べ終わったみたいだ
し。」

クロ「うん。」



   *   *   *   *   *   *



次の日から二人は手分けをして復興にあたり、特に被害の大きかったD地区の瓦礫
を、一週間で全体の30%除去した。
その頃には、軍の作業もある程度終わり、ガス漏れの修理も終わり、ライフライン
も一部を残し、電気、水道、ガス、下水
の整備も整ってきた。国全体でも、最初の頃に比べるとかなり、マシになってきて
おり、新しい家もぼちぼち建ち始めている。
しかし、まだ一部瓦礫が目立つところが在り、完全な復興には、後数ヶ月かかりそ
うだ。

続く。

(李斧亞さん作)

結局、帰ってきたとき、リフアとフォエクトキーVは重傷を負っていて、そのまま
眠りについてしまい、報告に行ったのは、帰ってきてから一日経った後だった。そ
して、二人は城にいなかった、国王と王子、王妃を探していた。

「あ、あれだ!あそこにみんないるよ」

リフアは前方に指を指し、フォエクトキーVに伝えた。視線の先には、ピカ姫、ク
レセス王子、ライチュウ国王、ハピナス王妃、モノクロッド、ウィンディア、かぐ
ら、マリモ、ヒトミ、ONEMANの、計10人の人が集まっていた。

「おや、あれはリフア殿だ」

マリモが二人に気づき、声をあげた。その声で、みんなは一斉にそちらを向いた。

「ええ、たった今・・・・・・・・・・」

「やっと、帰ってきたか。っていうか、アンタ誰?」

ONEMANがリフアの声を遮って言ったかと思うと、Vを指さした。

「申し遅れました。私はフリッド王国新王子、フォエクトキーVです。たった今こ
ちらへ戻りました。皆様には・・・・・・・・・・・」

「変わった名前だな」

今度はウィンディアが、Vの声を遮って言った。人々はみな、うんうんとうなずい
ている。全く、こんなときに・・・・・・・・・・(ちょ

「真の名ではありません。それよりも、私たちは報告に参ったのです」

リフアがフォローするように言うと、Vに目で合図した。するとVは、盗まれた宝石の
はまった、王冠ラルフェスを取り出した。

「これが、フリッド王国の王族に伝わる、王冠ラルフェスです。そして、これにはまっ
ている宝石こそ、盗まれたエメラルド、アメジスト、ルビー、オパール、トパーズ、そ
してサファイアです」

皆はその王冠に目が釘付けになり、教育長モノクロッドは価値を考え、ピカ姫は目を輝
かせて見ていた。

「あれ?何だかこれって、あの秘宝に似てるなあ」

マリモは思わず口に出した。皆の視線が、一斉にマリモに注がれた。何だか恥ずかしく
なったマリモは、少し横を向くと、自分の服の裏から黙って、何か光り輝く物を取り出
した。ジパングの秘宝だった。

「これは・・・・・・・・・!!」

リフアがそう言いかけたとき、突然ラルフェスと六つの宝石と、その秘宝が輝きだした
かと思うと、六つの宝石はラルフェスから外れ、秘宝はマリモの手から浮き、そのまま
飛び去ろうとした!皆が驚いたかと思うと、リフアは竜になり、目にも止まらぬ早さで
飛び立ち、宝石を回収していった。六つの宝石は集めたものの、秘宝はどこかへ飛び去
っていってしまった。


(鮮血少女 モノクロッド さん作)


〔 平和連合本部 = ピース・オブ・ワールド 〕


ライチュウ
「・・・ではわが国は、魔科学は一切使えなくなるではありませんか!」

議長
「黙りたまえライチュウ君。
 これは既に決定事項なのだよ。大体、君の所では
 まだ魔科学にまで手を伸ばしていないだろう?」


地下の会議室。
テーブルには各自、別々の色の明かりが点等している。

そこに居るのは各国の重役のみ、


話の内容は「FTT地方での魔道の全面禁止」


最近、新しい資源・エネルギーとして各国で研究をされていた
いわゆる"魔法"それの全面禁止は、当然 過去類を見ない。


一尾
「君は、あの最悪を二度引き起こす気かね?」

ライチュウ
「マリモの件でしたら既に封印がかかっています!」

二尾
「封印っつってもさぁー
 "かける"事が出来るのなら"解く"とこも出来るんじゃないかなぁ?」

三尾
「我々は三重の策を容易している。貴様は黙って従えば良い…」


ライチュウ
「3重の・・・ 策?」


四尾
「1.FTT地方での天流系の術全てと魔道の全面廃止の法律
 2.全ての魔道保持者は、己に封印をかける
 3.対魔道兵器アンチ・フォンスロットをFTTに照射する。以上。」


ライチュウ
「アンチ… フォンスロット?」


聞きなれ無い名前に怪訝な表情を浮かべるライチュウ。
すると緑の光の人物が説明をし始めた。

五尾
「フッ… 簡単な話だ、照射区域での精霊の活動を物理的に停止させる。
 これによって、範囲地区での一切の魔法の効果を打ち消す我等の最終兵器。
 この絶対的な力こそ、"平和連合"の礎である。」

六尾
「あ、安心してよ 経費はこっちで持つからw
 君の国がアンチ・フォンスロット照射を受理してくれれば
 テスト代ってコトでお金いっぱいあげちゃうよ♪」


ライチュウ
「それ国民に害があるのでは・・・?」

七尾
「ゴ心配無ク、ソレハ、全ク アリマセンヨ
 魔法ガ 使エナクナル ダケデスカラ…」

八尾
「良かったじゃないか? もうお前の国は魔力によって一切の侵害を受けない。
 一部のテロリストが厄介だったんだろう?」

九尾
「解ってるかなー? アンタに選択権なんて無いんだよ?
 この条約を受け入れないと、アタシらアンタの国に物資送らねーしー」

八尾
「まぁ 俺らもアンタの国の脅威が消え去ってくれれば、それでいいからさ…
 経費こっちで持つんだし全然問題ねーじゃん?」


次々と理由を語る議会のメンバー。
顔がよく見えないせいか、強気な発言をする者も居る。


議長
「…どうするかね?
 承諾するのであれば、"明日から" と言う事になるが…」


無理な要求には違いない。
これからのFTTでの魔道の発展を全て放棄する事になる。


だが… あの惨事はもう…


ライチュウ
「・・・解りました。
 明日から早速、国民へ向けて発表致します。」


議長
「お前の手腕に期待する…」


議長らしき人物がそう言った瞬間、自分のテーブルを残して
周りの明かりと人が議長を残して全員消える。

どうやら全員ホログラムだったらしい。

議長
「我等がここに居ない事に驚いたかね?
 皆、怖いのだよ。君が逆上して我等に襲い掛かる事を予測してね。」


そう言うと議長の姿も消える。

ライチュウ
「ここまで信用されなくなったか…!」


握りこぶしで机を叩いたライチュウは、
書類を纏めて足早に部屋を出た。



(黒逝 かぐら さん作)

「FTTはジパングと並び唯一の平和国だと思っていたのだが・・・」

「幻滅、なさいましたか?三神様」


 三神と呼ばれた男は秘書に上着を渡す。
 お気づきだろうが三神は先ほどの会議に出席していた者であり、またの名を
三尾。戦争を永遠に放棄すると言う憲法で有名なジパングからの代表者だ。


「FTTと言えば我が国の少女隊を派遣してある国。壊滅寸前だ、我が国の手
 中に収まる日もそう遠くはあるまい。魔法の禁止は我が国としても都合が良
 い」


 三神はブラインド越しに見えるトオキョオの夜景に向け、不敵に笑んだ。




 * * * 


 所変わってFTT。

 大惨事から日が経った今でも血腥い臭いが取れる気配は一向に無く、腐敗し
ていく死体が事の残酷さの全てを語る。


「FTTはこうにも変わってしまったのか・・・」


 平和連合会議から帰ったライチュウ王は、改めて見るあまりの被害状況に涙
を流す。全ては己の所為であることは痛いほど理解している。
 当時あれだけ賑わっていた城下の面影は一切無い。広場には薄灰色に汚れた
救助隊テントが張られている。忙しなく復興作業に携わる人物の中に、見慣れ
た一人を見つけた。


「ピカチュウ・・・」


 王は己を責めた。
 ただひたすら責めた。

 自分の所為で崩壊した国を復興するため、わが娘が働いている。愛らしいピ
ンク色の洋服を黒く汚し、その白い肌をすすまみれにし。
 担架によって運ばれてくる人間は皆重症だ。数少ない医療班は必死に治療を
試みる。死体は一箇所に集められ、粗末に掘られた穴に丁寧に埋められる。

 重傷を負い泣きじゃくる子供、瀕死の我が子の名を呼び続ける親、怪我の体
を引き摺って瓦礫撤去作業を手伝う国民。


「おにーちゃんうめないで!ママはまだいきてるの!」


 どこからかそんな声がした。それは酷く懐かしくもある言葉。愛娘ピカチュ
ウが妹を亡くした時と同じ台詞。


───おにーちゃんうめないで!ピッちゃんはまだいきてるの!


 もうこれ以上はこの場にいれない。
 高級素材で出来た赤いマントを翻し、ライチュウ王は自室へ戻った。




>>>
三尾だったので、安易なところで三神にしました。




明日の魔法禁止令発表、果たしてどうすべきか。

 自室に戻ったライチュウ王はそれについてをひたすら考えていた。テレビ塔ラジ
オ塔ネット回線と、全ての情報手段は壊滅。どのように国民全体に魔法の禁止を言
い渡すか。


「王様、もうそろそろ就寝の時間に御座います」

 戸を挟み聞こえる男の声。
 ───側近のマリモだ。

「まだ仕事が残っておる。就寝はそれらが全て終わり次第する」

 気分が悪い。

「左様で御座いますか。・・・では」


 自分のが現役でいられる残りの期間などたかが知れているが、今の自分の苦悩ま
で次期王になるクレセスに引継ぎたくはない。
 先ほどの国民の姿が脳裏に焼き付かれて離れない。考えたくない思いが脳を支配
する。考えるべき事は一向に手に付かない。

 窓から見える城下には復興作業を指揮する人物が見える。
 山積みになった被害状況報告書には同じ筆跡の文字が続く。
 テントには幼子をあやす作り物の笑顔がある。

 魔法禁止令を今ここから叫ぶか。・・・誰も聞く筈は無い事は分かっているが。
 情報手段はウィンディアにでも相談しよう、そう思いライチュウ王は席を立った。

(虎影 さん作)

〜廃墟〜

壬「居た居た。帰るぞ。」

仁「・・・うん。」

〜FTT城内部〜

壬「あっそ、天流の能力を禁止か・・・無理だ。」

マリモ「何故だ?」

壬「眼が、魔眼のまま治らないから。」

マリモ「そうか。じゃ、その眼はもともとということにすればいい。」

哀鳥「死体の、撤去作業がある。手伝え!」

手や服、血が付き、血が変色してどす黒くなっている。

壬「あぁ」

〜町・廃墟・〜

兵士「オイ、見ろよ。あの義手の奴、なんかあの時の事件であぁなったらしい
ぜ。」

兵士「ご愁傷様」

壬「そこの!口を動かす前に、作業しろ!」

血だらけになりながら、大声で叫んだ。

ガイ「やはり、惨いな・・・」

壬「親父か・・・どうした?」

ガイ「壬。お前は、封印することにするか?」

壬「全力で押さえ込んでも無理だ。」

ガイ「やはりな、魔眼がそうさせてるのだよ。」

壬「まぁ、いい。俺は隠し通すから。」

哀鳥「第十五班!作業終了だ。ここからは、各自休むか、死体の撤去作業をし
ろ!」

トクジ「壬!ちょっと、来い!」

壬「あぁ。哀鳥。行ってくる。」

哀鳥「行け。」

〜テントキャンプ〜

トクジ「お前は、封印しないのか?」

壬「押さえ込んでも、無理だ。」

トクジ「なら、いいが絶対に使うなよ。特に、影術は・・・」

壬「解っている」

遠くから、声が聞こえる・・・

ピカチュウ「そこの、人達ー!ちょっと、手伝って!」

トクジ&壬「お〜っす」

最早、この混沌の中では階級も何も関係ないようだ。それとも、ただ敬語が嫌いな
のかどうかは不明

〜医療班サイド〜

仁「今日付けで、医療班かぁー。大変だ。さぁー、やるぞ!」

そういうと、配置に向かっていった。

(鮮血少女 モノクロッド さん作)

〔 FTT地方 〕

アンチ・フォンスロット設置作業を黙々と進める国連。
その中には、三神の姿もあった。

だが、実際にこの場に居るワケでは無く
ホログラムである。

そして三神と現在話している人物は…

三神
≪精霊の働きを停止させれば、大気中のマナの欠乏により
 精霊魔法のみならず古代魔法、神聖魔法
 そしてどの属にも付かぬ導術… 全てを無効化する事ができる。
 フッ… もっとも精霊に愛された土地… その恐怖もこれで終りだ。≫

レナス
「・・・それでは問題があると思われますが?
 私が見たところ、魔性・魔剣 そして一番危険視されるべき天流の魔眼。
 それらは、自ら無尽蔵にマナを生み出す性質も持ちます。
 アンチ・フォンスロットで範囲内のマナを打ち消したとしても
 意味がありません。」


彼と会話をしていたのは、なんとレナス。
彼女が属していた組織… それは国連だった。

彼女は全世界でもっともマナが大量に存在する国"FTT"へ
国連が送り込んだ工作員である。


三神
≪物質から無尽蔵のマナか… フッ 問題無い。
 大気中のマナが無ければ体内にマナを持ったとしても無意味。
 砂漠のど真ん中に"ヒト"が居るようなモノだよ。≫

レナス
「どのような意味ですか?」

三神
≪なぁに簡単な事だ。
 砂漠には水っ気が全く無いが、"ヒト"には水分がたっぷりあるだろう?
 "ヒト"が砂漠にタンを吐こうが、水分は浸透する事無く蒸発する。
 そこにバケツの水を投げようが、プールの水を投げようが変わらぬ
 永遠に砂漠に潤いは無く全ての水分は蒸発する。≫

三神
≪アンチ・フォンスロットによって作られる領域は、
 言わば、500℃の焼けた砂漠。
 そこに上級の魔法を幾ら放とうが、ほんの"数コンマ"火花が散るだけだ。
 人は愚か、蟻すら殺せん。
 天流の魔眼による身体増強も3日もすれば完全に消えて無くなる。
 魔剣はただの剣と化し
 魔性は発動の瞬間、解除される。FTTは真の平和国となるわけだ。≫

レナス
「なれば問題は無いでしょう。
 私は、引き続き城へ戻り
 王と天流一族その他の異端者の監視へと写ります。
 天流共も、力が消え去る残り3日で何をするとも限りませんから。」

三神
≪レナス。貴様に"平和連合"が与えた形無きライセンス"殺人許可"・・・
 万が一の時は・・・ 解っているな?≫

レナス
「はい、任務は絶対です。」

二人の会話が一通り終わると
レナスの後ろにいた作業員が報告をした。


作業員
「三神様! アンチ・フォンスロットの設置が完了致しました!」


大きさは、クレーン車ほど、形状は歪みの無い三角錐の巨大な装置。
軍用ヘリを使い、マークされた位置に性格に設置する。


草原のど真ん中にこのような巨大な装置が置いてあるので
光景の異様さは誰が見ても明らか

なにせ物理的に全魔法を封じる装置
しかも対象が"大陸"


作業員
「アンチ・フォンスロット設置、無事完了しました!」

作業員
「起動時刻残り3台も設置を完了しております
 照射時刻はいかがなされますか?」


三神
≪起動は、今より60秒後だ! 各員容易しろ!≫


作業員
「…20! 19!  ・・・・ …5!…4!…3!…2!…1!
 アンチ・フォンスロット展開!」


"ゥゥン"と、僅かに音が聞こえ装置は沈黙した。

三神
≪レナス、様子はどうなっている?
 此方からでは把握できんが、≫

レナス
「ふむ… 大気中のマナが欠乏… いや、消滅しました。
 二度と魔法は使えません。」

三神
≪フッ… これで今日から真の安息が築かれると言うもの…
 よし、アンチ・フォンスロットを回収しろ。
 また、何れかの地で使う事もあるだろうからな。≫


最後の命令を下すと三神のホログラムは、消えた。
消える間際、彼が笑ったように見えたが、それはどうでも良い事。


FTT地方では、全ての魔法が完全に使えなくなった。
 


(漁炎 さん作)


魔法や魔術が全面的に使えなくなるちょっと前。


 突然南の方にとんでもない程の光が見えた。
 SNOWはすぐにそれに気づき、そちらを見ると何故か宝石が飛んでいた。
 …きっとそうとうに目がいいんだろう。きっとそうなんだろう。

「あー、宝石がー」
 独り言のように言った言葉は近くにいた漁炎に聞こえたようだ。
「…何よそみしてんだ。さっさと
「だってあれ見てみ。なんかさー、学校においてあったカオス何とかってのと似て
ない?」
「…言われてみればそんなっつーか俺は見てなかったからわかんねぇよ。さっさと
仕事しろ」

   気のせいだったのかな。

「…ま、いっか」
 ちょっと気にかかる点はあるけれど、今は復興作業に

   待った。

 何で私はこんな事をしているんだろう。
 何時からこんなに丸くなってしまったのだろう。

 そうだ。すべてはこいつがいたからだ。

 SNOWの目線は漁炎へと向けられている。


   こいつが居たから私は――


「どうした?」
 どうやら私の視線に気がついたらしい。
「殺気を感じたんだが…まさかお前じゃないよな?」
 それは私の殺気だ。
「おーい、聞こえてるか?」
 距離は5mも離れていない。聞こえているに決まっている。
「…なぜ黙る」
 今更

「遅いんだよッ!」

「なっ…」

 手を振り下ろしつつ剣を呼び出し斬りつけた。
 もちろんそれを漁炎がかわせるわけもなく、私は容赦なく左肩から腰にかけて深
く斬った…というよりも抉った。
 血が飛ぶ。だが私には何一つとして関係ない。

 どうせ周りには死体だらけ。
 一つや二つ増えたところでわかる訳はない。


「バイバイ」

 私は誰にも気づかれないように警戒しながら時空移動を行った。





「っと、何であいつはこーいったことをするのかねぇ…」
 俺の前面には深い傷跡がある。出血多量。
 だが、死なない。

「どうせ俺は死ねないのに… さて、これ以上暴走しないようにさっさと探すか
な」
 俺も後を追った。

 FTTからの脱出、そしてSNOWを追うたびへと出かけた。



 人並みの中でいつの日か偶然に
 出会えることがあるのなら、その日まで――


   小夜奈良


(黒逝 かぐら さん作)

───ジパング・三神自室


凪標
「三神さん、ついにやりゃーしたねー」

三神
「・・・凪標か。驚かせるな」

凪標
「脅かしたつもりなんて無かですよ」

三神
「魔法か?」

凪標
「はい、アンフォが効く前に。冷や冷やしゃーしたよ」


 三神はホログラム装置のスイッチに手を掛ける。
 今からレナスと通信する、下がれ。冷たく凪標に言い放つ。


三神
「精霊の働きを停止させれば、大気中のマナの欠乏により
 精霊魔法のみならず古代魔法、神聖魔法
 そしてどの属にも付かぬ導術… 全てを無効化する事ができる。
 フッ… もっとも精霊に愛された土地… その恐怖もこれで終りだ。」

レナス
≪・・・それでは問題があると思われますが?
 私が見たところ、魔性・魔剣 そして一番危険視されるべき天流の魔眼。
 それらは、自ら無尽蔵にマナを生み出す性質も持ちます。
 アンチ・フォンスロットで範囲内のマナを打ち消したとしても
 意味がありません。≫


 カメラにギリギリ映らない場所で、凪標は短い髪を弄る。
 アンチ・フォンスロットが沈黙しホログラムが消えた頃、凪標は欠伸をしつ
つ三神の傍による。


凪標
「さっきんはFTTのレナスさんやったろ?工作員ねェ。ジパングも怖かね」

 貴様は言えた身分では無いだろう?三神の言葉に凪標は微笑した。

凪標
「それよりうちらはどーすりゃ良か?」

三神
「そうだな・・・暫くはFTTの監視を頼む。何かあれば報告しろ」

凪標
「何も変わらんやん。じゃ、私は戻りますかー」


 凪標は突如急に顔色を変えた。



凪標
「魔法で来たんですが、どうやって戻ればいいのでしょうか?」

三神
「・・・・・ヘリをよこす。それで戻れ」





 * * * 



ライチュウ王「皆の衆、報告がある!」


 FTT広場。救援テント集まるその場所に、メガホンを通した王の声が響く。
 勿論救援を進める者たちはその声を無視し作業を進める。王は内心苛立ち吐き
捨てるように言った。


「今日から一切の魔法は禁止だ!これは既に平和連合での決定事項。この件につ
 いては全ての意義は聞かん」


 辺りが騒然となる。
 呪文を試みる者もいたが、アンチ・フォンスロット装置によりそれは無に帰
った。



 * * * 



重役「報告も無しに何を勝手になさっているのですか!!」

重役「魔法が禁止となれば、我が国の発展にも差し支えが・・・」

重役「何とか言って下さい、ライチュウ王!」


 FTT城会議室に重役の声が木霊する。
 王を取り囲むようにして座られた席、その中にはあのレナスの姿も見える。


ライチュウ王「意義は聞かんと言っただろう!」

重役「せめて説明だけでもお願いします」


 王が一部始終を説明すると、全ての声は一旦沈んだ。

(プーパさん作)

カウンターの上に、本棚から適当に抜き出してきた本を置く。
ため息を一つ吐き出し、ずれた眼鏡を中指で押し上げる。
司書室の隅にあるコーヒーメーカーで、コーヒーを淹れる。
白い湯気がフワフワと立ち上り、良い香りが鼻腔をくすぐる。

そして、もう一度眼鏡に触れた、その時。

プーパ「・・・・・。」

雷に打たれたように、体に迸る、違和感。

頭頂部を突き抜け、脊髄を刺し、手足の末端へと浸透する。

何かを感じる。

…というよりも。

「何か」を、感じなくなった。

思わず、全身を見回してみるが、見た目に何ら変化は無い。

辺りを見回してみるが、そこにも、変化を見つけることは出来なかった。

・・・とりあえず、驚きで落ちてしまった眼鏡に、触れる。

「・・・?」

この眼鏡には、ある魔の理が付加されていた。

それは効果の薄い、というか実に低級な魔法であり、、

知り合いの魔術をかじった男に頼んで付加してもらったものだ。

そう、その程度のモノだが・・・。

咄嗟にそれを外し、手で幾度も触れてみる。
耳にかけるツルの部分、レンズを支える縁の部分。

しかし。

跡形も無く、消え去っていた。

魔の気配、その効果が。

「英文を翻訳する魔法」を持っていた眼鏡は、ただの眼鏡と化していたのだ・・・。


(虎影さん作)


〜壬の部屋〜

壬「ッ!・・・頭が・・・割れる・・・」
アンチフォンスロットのせいで、魔眼が消えまいと暴れだしているようだ。
壬「何だ、この気分・・・全て、ぶち壊してぇ・・・」
魔眼が、精神を崩し始めた。精神崩壊を起こしたものに出る、【邪眼】の状態にな
ってきた。
コンコン!
仁「ちょっと〜大丈夫?」
壬「・・・」
仁「開けるよ・・・」
壬「来るな・・・頼む!・・・」
仁「うん・・・解ったよ・・・」
壬「アァァァァ!」
この声は、城内に響き渡った。

ガイ「始まったか・・・」

マリモ「!何だ・・・」
トクジ「取り合えず、行ってみるぞ」

ユウセイ「壬の小僧め・・・邪眼なんか、発動しやがって・・・」

〜壬の部屋前〜

ガイ「・・・」

マリモ「やっぱり、壬の部屋からだ・・・」

トクジ「どうしたんです?取り合えず、見てきます」

ユウセイ「行くな・・・殺されるぞ?」

マリモ「?」

ガイ「魔眼の、上を行く【邪眼】が発症した。持って後5時間だ。時間が過ぎたら
正気を失う・・・」

トクジ「俺達の魔眼には、影響は無いんですか?」

ガイ「コピーだからな。本物とは違う。」

カチャン・・・

壬「・・・」

トクジ「大丈夫なのか?」

壬「・・・薬をくれ。暫らく、耐える。」

ユウセイ「医務室にでも行って来い!」

壬「あァ・・・」

そういうと、歩き出した。

マリモ「ところで、ガイさん。アンチフォンスロットで、消そうとしてるけども、
如何すればいいんでしょうか?」

ガイ「フッ・・・これは、まだ温い。これくらい、ワシらには、干渉は無いじゃろ
て・・・」

ユウセイ「超闘士、聖闘士クラスなら問題は無いが、闘士だとまだまだ、力及ばず
ってところがあるんだろ。」

ドン!

ガイ「!壬の奴、何してんだ・・・!」

マリモ「明らかに、影術だ・・・」

トクジ「止めましょう・・・」

ガイ「はっきり言う。邪眼を持ったものは、ワシら全員合わせても、勝てるか厳し
いぞ・・・」

ユウセイ「まだまだ、小僧だから大丈夫だって。」

一同「・・・」

(黒逝 かぐら さん作)


凪標
「お取り込み中悪かけど、話があるけん聞いて下さいなー」


 壬の自室前の廊下に、耳に響く甲高い声が響く。
 そこには派手な着物を来た見知らぬ人物が経っており、マリモたちは剣を構える。


凪標
「アリ?私のこと知らんっけ。ジパングから来た少女隊の凪標終破でーす」


 一同は騒然とする。
 が、「黒逝の妹ね」の一言に気を緩ませる。


ガイ
「何だ、小娘」

凪標
「小娘やなくて凪標ね。・・・それよりアンタ等ジパング出身やろ。
 魔法ば取り締まっとった国出身のヤツが、なーんで魔法ば使いよるん?」


 凪標の目つきが変わる。
 それもそうだ。凪標の親は魔法云々の所為で政府に殺された。殺気に満ち溢れる理由も
分からなくは無い。

 ガイはやれやれと言わんばかりに前に出る。


ガイ
「わしらは言わば選ばれた者じゃ。国のことなぞ関係無い」

凪標
「何に選ばれたんよ。仏様?それとも神様?どっちでも無かやろが。
 仮に神に選ばれとったとしても、あん頃の政府は無差別に殺しよったし」


 短い髪を弄る手を止めた凪標はガイを睨む。
 今にも殺さんばかりに。


凪標
「まあそんなんはどーでも良か。
 ・・・アンフォシステムは完璧やけん、アンタ等の何とかっつー能力も敵わんよ」

ユウセイ
「何だって・・・?フッ、下らないハッタリも止せ」

凪標
「意見があるない魔法使ってみ?魔法でも何でも使って私ば殺してみ?」

マリモ
「終破さん!何を言って・・・」

凪標
「間に入らんで?魔法ってヤツで・・・死ぬばい?」

 
 凪標の口元が釣り上がる。


ユウセイ
「・・・!?」

凪標
「ほーら、出んやろが。」

ガイ
「そんなはずは・・・ッ!現に壬は!」

凪標
「壬、だっけ?その人が色々やっておりますが、アレは一種の思い込みってヤツね。
 ショックによる何かの精神障害。記憶障害も混ざっとるし、もう最悪。
 おーっと疑わんでよ。私向こうじゃ精神科医やっとったし。研修医クラスで終ったけど」


 刹那、凪標は三神の様に不敵に笑んだ。
 かと思うとその笑みは十代の年相応の無邪気なそれに変わる。


凪標
「あまりに苦しそうやったけん、私が殺しても良いっちゃけど・・・
 私の分のマーダーライセンスが取り消し寸前で無駄に殺ったらヤバイヤバイ」


マリモ
「じゃあ、どうすればいいんですか!」


 マリモの叫び声が響く。


凪標
「・・・・・自分の胸に手ェ当ててよーく考えてみ?私は直接的には言わんけどね。」



 それだけ残すと終破は回れ右をして廊下を走り出した。

「ひゃっほーーーい!長い廊下ってサイコーーー!」

 と叫びながら。




***
三神(平和連合の偉い人)と知り合いの凪標終破です。
テケトーに使って下さい(・ω・`)主に魔法関係で。
 

(鮮血少女 モノクロッドさん作)

アンチ・フォンスロットの影響で魔眼のマナの均衡が崩れ
一気に(主に精神的な面で)体調不良になった壬は、
医務室の前に来ていた。


〔 医務室 〕


壬
「…うっ 気分悪ぃ… 睡眠薬とか使ってでも体の動き縛った方がいいかな…」

ガチャッ


モノクロッド
「よーっす」

壬
「失礼しましたー」


バタンッ!

急いで部屋を出てドアを閉じる壬。

扉に凭れて口に手を当てて思考中。


壬
「・・・・ハァ ハァ ハァ… 何で教育長が居んだよ…
 こんな大変な時に… だめだ、もう一回あの顔見たら
 俺の持てる力を全部使って教育長のボケ顔をふっとばしたい衝動が…」

モノクロッド
「吹っ飛ばすって… 誰だ誰をかネ?」


ふと見ると
横には、部屋の中にいるはずの教育長が立っている


壬
「うわぁ!! …ア、アンタ部屋の中いたのに…!?
 で、ドアの前に俺が立ってんのに・・・な、何で出てくんだよ!!
 な、何しやがった!!」


医務室の出入り口は、
今、壬が塞いでいるドア一箇所のみ。窓伝いに来る事も可能だが
それでは、いくらゴキb…げふんげふん。四足走法と言えど、早すぎる。

教育長が壬のグチを聞いていたと言う事は、
教育長を確認しドアを閉じて、壬がグチを言い始めたのを考えると
最低でもドアを閉めた5秒後には、教育長がその場に居なければならない。


一体、どんなトリックを―


モノクロッド
「いや、普通に隠し扉あるから ホレ」


足元を見てみると…



あー なんか学校の教室とかに良くある。小窓だー♪

なーるほどぉー こんな面白い仕掛けがあったんですねー♪

作ったのは教育長さんでしょうねー♪

いやー おにーさん騙されちゃった(はあと)



ドゴンッ!!


壬
「ザッケンナァアアアアアアア!!!!」


バゴンッ! ドゴンッ!


壁に見てるこっちが痛そうなほど拳を打ち付ける壬。


モノクロッド
「な、なになに!? こんな三流推理小説みたいな
 トリックも見抜けなかったからって、壁壊すくらい怒らんでも…」


・・・・・〜〜〜〜!!!

なんでコイツは、
俺の神経逆撫でするような発言ばっかすんだよ!

俺はさっきからずっと、このボケ顔をぶっ飛ばすのを我慢してんのに…!
そろそろ理性飛ぶぞチクショー!

なんでコイツは、こうもムカツクんだ…


モノクロッド
「あー それは恋ですねー」

壬
「んなワケあるかぁあああああーーーー!!!
 っつーかモノローグ読むんじゃねぇええええ!!!
 でぇやぁああああああああああ!!!」


あ、やべっ! 威力全開で…!
これは・・・教育長殺しちゃったっ…!?



ポヒュッ


( ゚д゚ )?


モノクロッド
「あー 涼っずしーい♪」


壬
「な、…!? あれ?」


ポヒュッ ペヒュッ


モノクロッド
「あー 最近暑かったからねー エアコンも壊れてて鬱だったのヨー
 助かるわぁ〜♪」


お、おかしい…
俺は確かに、教育長ごと後ろの部屋吹っ飛ばすくらいの攻撃をしたはず…

それがなんで…!?


プーパ
「あのー すいませーん
 少年ジャンプ届けに来たんですけどー
 ・・・あの… 後ろの気の抜ける効果音を出してる人はなんなんですか?」

モノクロッド
「あー 城までサンキューw
 この人は、私の部屋のエアコン壊れちゃったから私を涼ませようと…」

壬
「ちっがーーーーう! 違うっつーの!
 何で魔法が出ねーんだよ!」


プーパ
「魔法・・・? あー そう言えば自分の持ってた
 魔力を使う翻訳メガネが、ただの、のっぽさんのサイン入りメガネに…」


そう言うとメガネを取り出す。
モノクロッドは、1回(かなり強制的に)借りた事があるので
それを付けてDSの英語のロゴを見てみる… が、やっぱり英語だ。


モノクロッド
「あー そう言えば・・・
 兵士長から聞いたけど、なんかアンチ・フォンスロット使ったらしーよ
 魔法とそれに関わるもん全部、使えなくなったんだってさー」

プーパ
「あんち… ふぉんすろっと?」

モノクロッド
「魔法を使う為に必要な大気中のマナっつーのは精霊との契約で
 成り立ってるんだけどー
 アンチ・フォンスロットを使ってムリヤリ契約解消しちゃうんだってさ
 そうする事によってマナがゼロになるから 魔法は兎も角、
 それに関する全ての道具とか技とか使えなくなんの。」

壬
「おいおい… 俺が使おうとしてるのは魔法じゃ無いって…」


さっきから会話に参加せず涼しい風(うちわ以下)を
繰り出していた壬がようやく会話に興味を持った。


モノクロッド
「天流だって超能力じゃ無いんだし、ちゃんと理論に基づいて作られてるでしょ
 そうじゃなきゃ一子相伝の技とか無理だし…
 グランドエッジ(だっけ?)も、どうみても属性攻撃じゃん?
 秘伝とかで秘密なんだろうけど、やっぱマナを使うんじゃネ?」


ポヒュッ


モノクロッド
「王様が3回発表したんだけど… 区画によっては聞いて無い人も居たのかもねー
 私だって兵士長から聞くまでは、知らなかったしー」

壬
「ふ、ふっざけんな! 天流は兎も角、いま街は復興中だぞ!
 魔法まで使えなくなったら…」

モノクロッド
「あー それはダイジョウビ〜♪
 それを使うのと引き換えに、国一つ買えるくらいのお金貰ったらしーし…
 国連の援助も入りまくるらしーから1年もあれば完全に復興できるらしいよ」

壬
「そんな早く…!? 復興ってのはもっと時間がかかるもんじゃあ…」

モノクロッド
「物凄い数の人が来るわけよ
 しかも国1個買えるお金もらってんだよ?
 FTTの広ぉーい地方を全部買えるくらいのお金で城下1個立て直すんだよ?
 1年くらいで治るっつーの。前より発展すると思うし
 1万人を動因して、1週間で100階の病院作るらしいしー
 全員で、20万人くらい救援とか工事に人が来て、ピクミンの如く働くってさー」

プーパ
「スケールでかい… 流石、国連・・・」


モノクロッド
「それはそうと壬君。いつもとキャラ違くね?」


振り返ると既に壬は、顔が真っ青…


壬
「だから… 理性抑えるのに・・・ ぅあ、もうだめぽ…」


ドサッ


地味に、破壊衝動と理性が戦いっつーか死闘を繰り広げていた壬は、
限界が来たらしくフラフラと倒れた。


モノクロッド
「あ、ちょっとぉー」


だがうつ伏せに倒せた壬の背中に張り紙がくっ付いている。

読んでみると…


≪睡眠薬でもかがして寝かしといてもらえば元に戻ると思いまーす。
 by凪標≫


プーパ
「・・・だ、そうです。」


バシャッ!

かん発居れずにモノクロッドが持っていたビンを空け
壬の顔に空ける。

これは酷い。


プーパ
「そ、それ!! クロロホルムじゃないですか!!
 そんなに嗅がせたら… 致死量かんっぺきに超えてますって!!
 2〜3滴が適量ですよ!」


クロロホルムは、よくサスペンスドラマとかで
眠り薬のような効果で使われているので勘違いされやすいが、
アレは、実際"気絶薬"の方が適当な呼び方であり、神経をマヒさせるヤク。

どんな威力かって?

なんとぉ〜♪ 脳の機能をオヤスミさせちゃう危ない薬なのだぁ☆
顔にパシャッ! なんてしたら余裕で死ねるから慎重に使ってネ♪

モノクロッド
「赤いティッシュでマタドールするような連中(だと思う)だし
 こんなん問題なくね?」

プーパ
「そりゃあ文献によると、
 天流は、信じられないような過酷な特訓をするとかありましたが…
 "=死"の特訓なんてしてないでしょうに!!」


モノクロッド
「私は・・・ 信じてる… こいつなら、こいつなら立ち直れるって…!!」

プーパ
「(だ、だめだこの人・・・)」


40時間後。壬は、激しい頭痛(間違いなくクロロホルムの影響)を催しながら
目を開けた。

体調は、悪かったものの魔眼の暴走は停滞したと言う…


もう一度言おう… これは酷い。(ぁ


(黒逝 かぐら さん作)

凪標
「起きた?」

壬
「お前・・・さては侵入者!?」

凪標
「アンタの命を間接的に救った、元精神科医(研修医)の凪標終破」

壬
「先生、か・・・ありがとうございました」

凪標
「うん、死にそうやったけんねー。クロロホルム顔にブッ掛けられて。そのまま死ねば楽
 になったとけ・・・チッ」


 凪標は舌打ちしながら満面の笑みを浮かべる。
 壬の背筋に寒気が走る。この、精神科医のオーラは酷く・・・酷くどす黒い。


凪標
「この状況やけん、狂う人が多くて困っとるんよね。私が精神科医途中でやめたんは
 人の死目見ることより人を殺める方が趣味に合っとったから。
 だから復興組として色んな人ば安楽死させたかっちゃけど・・・」

壬
「医者不足、と?」

凪標
「そのとーり。特にFTTには精神科医が一人も居らん状況。大抵の狂いは記憶操作の魔法
 でどうにかしとったらしか。こう言うときに魔医学って困るんよねー」


 どこから取り出したかダーツの矢を壬に投げつける。
 壬は素早く避けて「天流・・・」とパワーを溜める。


凪標
「そんだけ動けるんなら、今日中には退院出来るね。あとテンリュウってのは使えんよ」


 壬を背にヒラヒラと手を振る凪標。
 その傷だらけの手には怪しげな液体と空気の入った注射器が握られている。

 注射器を、近くに寝ていた患者に、


壬
「やめろ!何してんだ!!患者を・・人を殺す気か!」

凪標
「たくさんの人を殺してきたテメーら天流がそんなこと言ってんじゃねーよ」


(虎影 さん作)

〜医務室〜

壬「・・・ハハハ・・・そうだよなぁ・・・」

凪標「認めるのかい?」

壬「人を殺したのは、認める・・・沢山な・・・」

凪標「じゃ、アンタも言えないね。」

壬「・・・これからな、沢山の中にあんたも入るぜ!」

義手の重量を利用した、一撃が飛ぶ

凪標「・・・やるね。やっぱり。」

後ろに回りこんで、凪標は感心していた。そして、薙刀を振りかざした。

壬「!ッ・・・」

凪標「たいした、動体視力だね・・・」

薙刀の刃を、手で掴みとめていた。そして、次の瞬間銃弾が凪標を襲った。

凪標「何者・・・」

黒金「助けに来たぜ。壬」

凪標「一人や二人変わりない!」

黒金「死人は死なないぜ?」

哀鳥「全くだ。因みに、3人だ。」

仁「・・・分が悪いんじゃないですか?」

凪標「・・・勝ち目の無い、戦いはしない主義でね・・・退かせてもらう・・・」

凪標は消えていた。

仁「大丈夫?」

壬「大丈夫だ。取り合えず、教育長に礼を言ってくる。」

一同「行って来い。」


(漁炎さん作)

アンチ・フォンスロット

 その効果は恐ろしく、ありとあらゆる魔法等の現代の科学では解明しきれないモ
ノを抑制した――

    はずだったッ!


 FTT城下の復興作業。
 それはとても過酷な事であったが、国連の連中が大量に参加してくれた+援助金
も大量という状況になったため(それもこれも全てアンチ・フォンスロットのおかげ)順
調に進んでいる。



 時は、アンチ・フォンスロットの説明がなされた時まで遡る。
 ある下級兵士達の会話。

「…なぁ、ちょっと疑問なんだけどさ」
「うん」
「…全部の魔剣がダメになるんだよな?」
「うん」
「…精神法られてる奴はどうなるんだ?」
「さぁ」
「わかるわけないよな…」


 彼らにはきっと解けない疑問だろう。



 

(プーパさん作)


城へジャンプを届けて、帰路へつく。

まぁ、そこで一悶着あったのには触れまい。

『あんち・ふぉんすろっと』の効果など歯牙にもかけぬ教育長の態度。

図太い神経をしていると言うか、豪胆だと言うか・・・。

眼鏡の異変に気づいたときに慌てまくって、ジャンプを届けるのを理由に、、

少し頼ってしまったのが恥ずかしいほどの“男らしさ”だ。

まぁ、記憶が正しければ、というか外見を見る限りは女性のはずなのだが。

「・・・ハァ・・・。」

ため息を一つ吐き出し、星空を見上げる。

・・・しかし。

・・・しかしだ。

教育長は、本当にあんち・ふぉんすろっとの使用を良く思っているのだろうか。

―信じたくない。

そう思うのは、若い、青い考えなのだろうか。

そう考えるコト、それ自体が許されないコトなのだろうか。

・・・彼女のあの強さは、裏のないモノなのだろうか。

『科学』という『力』で、『魔法』という『力』をねじ伏せる。

例えそれが正しくとも、、

『力』で『力』を超えるコトによって生まれる「平和」など、存在しない、と。

そう信じたい。

・・・少なくとも、そう信じて生きてきた。

「・・・ハァ・・・。」

もう一度、星々の浮かぶ虚空へ息を吐き出してみる。

・・・そう言えば。

教育長へ手渡した今週のジャンプ、まだ読んでいないのだった。

・・・くそぅ。デスノートの最終回が気になって、今夜は眠れないぞ。
 
(黒逝 かぐらさん作)

アンチ・フォンスロットか。
 魔法なんて元から使えなかったから、俺には関係無いな。

 その他の不思議な力もって事は、俺もやっと開放されるんだ。
 ・・・FTT国内限定で。


「やったー・・・って」


 喜んでいいのかな。

 幼い頃から霊媒体質だった俺。死んでも雷牙を守る、とか言ってきた義姉さん。
 そして、きちんと血が繋がっていた終姉さん。

 義姉さんは魔法使いだった。
 当時魔法を厳重に取り締まっていたジパングでは、義姉さんは特別な存在。
 色々手違いもあって、父さんも母さんも殺されたんだよな。義姉さんのせいで。


「FTTに生まれてたらよかったのに」


 義姉さんは死んだ。

 嬉しかった。親の敵とも言える人が死んで。

 でも、義姉さんは戻ってきた。ユーレイになって戻ってきた。
 俺が霊媒体質だから感じるだけと思っていた姉さんは「実体化」していて、自称「触れ
るユーレイ」として戻ってきた。

 義姉さんは俺を命懸けで守る。
 はっきり言って、迷惑だ。


 その後、終姉さんも変なことになった。
 精神科医の研修生として遠くの大きな病院に行っていた終姉さんは、血をダラダラ流し
た状態で帰ってきた。

 痛くないの?
 そう聞くと、「掠った程度にしか痛まない」と言って泣いていた。


 俺は義姉さん、黒逝 かぐらが大嫌いで許せない。



「姉さん・・・?」



 アンチ・フォンスロット。
 全ての不思議な力を無効化する、平連の特別装置。


 不思議な力と言えば、魔法、超能力、そして


「姉さん!」


 義姉さんがいるはずの個室のドアを開ける。
 そこには、もう誰もいない。



 霊能力。
 ユーレイだった義姉さんは、消えてなくなった。




***
黒逝消滅(笑*´∀`)

(虎影さん作)

〜壬の部屋〜

ガイ「魔眼が、使えないのか・・・」

壬「厳しいな。天妖にしては・・・」

ガイ「仕方ない。妖眼を覚えるか?いや、でもこれは特異体質だからな。」

壬「親父が持ってるなら、俺も持ってるんじゃねぇ?」

ガイ「妖眼はな、一切のものから、干渉を受けないんだ。この眼は10代目の鷲焉が
作り上げたんだ。最強の眼術。」

壬「なんか、凄そうだな。まぁ、いい。覚えてやる。」

ガイ「妖眼はな、一度死んでから出なければ、その特異体質じゃない限り、出せな
いぞ。」

壬「解った。薬。」

ガイ「仮死薬か・・・ホラ・・・」

壬「悪いな。」

〜廃墟〜

仁「大丈夫ですか?」

国民「平気です。俺達にも、これくらい手伝わせてください。」

仁「そうは、行きません。」

国民「何故です。」

仁「今の国民の義務は、はやく怪我を治しておくことですよ。」

国民「そうですか・・・」

モノクロッド「いやー。仁ちゃん。なかなか、いい事言うね。医療兵士の鏡♪」

仁「モノクロッドさん・・・壬の事ありがとう御座いました。」

モノクロッド「いいって。あの時も、私も楽しんだし。いいよ。」

仁「有難う御座います」

モノクロッド「うん。いいよ。さ、お勤めがんばってよ。じゃ、私はジャンプのま
だ、読んでないから。」

仁「仕事しないんですか?」

モノクロッド「^^;ダッシュ!」

仁「逃げた・・・」

(黒逝 かぐら さん作)

凪標
「だーかーらー、妖眼も熔岩も何も無ェんだっつの。報せ聞かんやったと?影響ば受けん
 特殊能力は無かと。潔く諦めてくれんかなー」


 壬の自室ドアに凪標の飛び蹴りが炸裂する。
「また貴様か・・・」ガイが眉間にしわを寄せる。


凪標
「大体何よ、仮死薬・・・?死んだ事も無いようなヤツが一回死ぬ、なんて簡単に言わんで
 下さらんかな」

ガイ
「・・・何なんだ、いつもいつもワシ等の前に現れて」

凪標
「ん?だって私、FTTの監視係やし。
 魔力霊力超能力その他エトセトラは全て、マナによって生み出されとるけん、妖眼は勿
 論無効化。

 ゴメンね、私もこんな事したくないの。
 だけどもう決定事項だから。次に何かを企てたら、明日は無いと思いな。
 壬君もクロロホルムブッかけられたから、これ以上薬品は使わない事。折角私が間接的
 に救った命も無駄にしないで」





>>>
アンチ・フォンスロットシステムは過去話の説明にもある様完璧です。
仮に使った場合は極刑です。


(鮮血少女 モノクロッド さん作)


〔 教育長自室 〕


モノクロッド
「・・・んーでねー 壬君ったらなんか具合悪くしたみたいだしー
 今は、フツーにしてるけどいつ再発するとも限んないから
 様子がオカシクなったら、そこらの兵士にでも連絡してね〜」


腐っても全使用人のトップなので
問題がありそうな事を報告している教育長・・・なのだが

報告内容は真面目なのに、報告する人間が不真面目なので
緊張感は皆無。

レナス
「・・・教育長。システムは、完璧です。例外は無い。
 万が一使えたとしても、蟻一匹見逃さない完璧なレーダーが必ず感知する。
 捕まった者は、脳細胞を操作して物理的に記憶の抹消。
 筋肉の細胞も操作されて通常の人間以下の身体能力とされます。
 ・・・・・・・問題は皆無ですが?」


淡々と説明するレナス。
"どうしてこんなに詳しいんだろう?"とは、
全く疑問に思わないおバカ教育長は、ペンをクルクル回している。

モノクロッド
「んー でもさー 理性飛んだら性欲とかみなぎってムフフな事に…」

レナス
「・・・下品です。
 ・・・・・・まぁ、報告程度はして上げましょう。教育長"殿"。
 失礼します。」


バタン

事務的な事のみを返答し部屋を立ち去る。
思えば、今までレナスと二人で会話をした事が無かった教育長は一言。


モノクロッド
「なんか怖い人やネ〜
 や〜だわアンナ真面目娘ちゃん。」



〔 宿舎 〕


レナス
「・・・しかし、どうしてこうも複雑なのか…
 いっその事、壁でも破壊して…」


壬の事が気になったレナスは、宿舎まで来ていた。
だが、兵士の数が城の大きさと対比すると尋常でなく多いので
宿舎の大きさもかなりのもの…

救援が着たので復興スピードが100倍以上になり、
人手はあまり要らなくなったが・・・

それでも、兵士は救援が今の仕事なので殆ど出払っている。


人に聞こうにも、人が居ない。
途方にくれていた時、後ろから声をかけられた。


仁
「そこの使用人さん。来るところを間違っているのでは?
 ここは、兵士達の宿舎ですよ。」


ようやく人が見つかった… と、思ったが
顔には出さず用件を伝える。


レナス
「壬と言う者を探している。
 つい最近、私共のボケ上司に… 失礼。
 教育長"殿"にクロロホルムを一瓶かけられたとか、」


名前の読みが同じなので一瞬自分かと思ったが
そんな珍事件は、壬だけなのですぐさま把握。

仁
「あー そいつなら私と相部屋ですよ。
 付いてきて下さい。」


レナス
「・・・待て。
 貴様・・・女だろう? 何故、男と相部屋なのだ?」

仁
「あー さぁ・・・? なんででしょうかね?
 考えた事はあんまり…」

レナス
「・・・破廉恥な…
 あのボケ兵士長め… やはりマトモな頭では無いか…」

仁
「何を恐ろしい事言ってんですか!」


急いで辺りを見回す・・・ が、誰も居ない。
胸を撫で下ろす。


仁
「はぁ… ったく… 兵士長殿には、
 上流貴族の貴婦人方も憧れて居る方なのですから…
 変な事言ったら、速攻クビ。いや、それじゃあ済まない… 刑罰とか…?」

レナス
「・・・ふむ、そう言うものなのか?
 今まで咎められた事など無いのだが・・・?」

仁
「へー じゃあ貴方って結構、権力持ってたりするのかな?
 あ、ここですよ。 この部屋に壬が居るはずです。」


壬・仁 と、書かれた部分が目に付く。

ジンとジン? いよいよもって、ややこしい…
次から次へと文句が思い浮かぶが口には出さない。(さっきまで出してたけど)

レナス
「今まで送ってもらった事、感謝する。」

と、深く礼。

仁
「(なんか使用人ってよりは、兵士なイメージなんだよねこの人…)」


〔 仁と壬の部屋 〕


レナス
「入るぞ。 ・・・ん?着替え中か、さっさと済ませろ。」

壬
「ちょwwwwwwwおまwwwwwwww出てけよwwwww」


シュチューエーション的には
普通逆だが、これはギャルゲじゃないので普通・・・でもないか(ぁ


レナス
「出て行くのは用件が済んでからだ。
 着替えが見られたくなければさっさと済ませるがいい。」


自分勝手まっしぐら。

教育長より別の意味で(性格面が)ヤヴァイ。


・・・・着替え終了。


壬
「で、何の様だよ?」

レナス
「どうしても魔眼が使いたいお前に注意する事があってな…」


レナスは、感知レーダーについて話始めた。


レナス
「・・・と、言うワケだ。
 使うのは勝手だが、記憶が抹消される。
 筋力も常人以下に下げられる。物理的にだ。
 まぁ貴様が"根性"とやらで、脳にメスを入れられても平気と言うなら・・・
 話は別だがな?」


レナスは、そこまで話すとポケットに手を居れ何かを探っている。
だが、壬は、とくに気には留めない。

壬
「・・・気に食わないな… なぜ、そうも力を抑圧する?」

レナス
「フッ… 私に聞かれても困る。
 大方、この地の魔力。そして貴様ら天流が恐ろしいのだろう。」

壬
「だが、押さえつけるのも圧倒的な力だ。
 俺たちからすれば国連の方が恐ろしいね。アンチ・フォンスロットだったか?
 自然の法則を捻じ曲げるなんて… あっちゃいけない。」

レナス
「・・・自然の法則だと? 国一つ滅する力が自然法則とでも?
 貴様ら天流が禁忌のレベルにまで手を出したのが問題だろう。
 なぜ岩を砕ける程度で満足しない?
 …力を求め …技を磨き …魔眼を生み出し そして今回の惨事。
 貴様ら一族の後始末をしてくれる国連に感謝するのだな。」

壬
「・・・悪ぃ アンタだってあの事件で被害被ってんだろな…
 アンタの言ってる事は正論だよ。
 魔眼の事、注意してくれたのには感謝する。
 ・・・少し考えたい。」


レナス
「・・・そうか。良いだろう。(命拾いをしたな天流…)」

壬
「・・・何か言ったか?」

レナス
「フッ… 失礼すると言ったのだ。」


バタン。


壬
「アイツ… 本当にただの使用人か…?」

何か違和感のある人物だった。それが何かまでは解らないが…


〔 宿舎の外 〕


レナス
「お聞きになりましたか?三神様。」

三神
≪…あの様子ではどちらに傾くか解らん。暫く目を離すな。≫

レナス
「解りました。」


壬は返答次第では、国連全てを敵に回す所だった。


凪標
「三神様と話とったん?」

レナス
「貴様か… 貴様は貴様の任務をしていろ。」

凪標
「なんよー あんた詰らん人なー
 なかよーしましょうよ♪」

レナス
「少女隊等と馴れ合うつもりは無い。交友を深める必要性も感じない。
 ・・・だいたい、貴様は仲良くしよう等と考えてはいるまい?」

凪標
「ふーん 中々アタマよかねー。
 んじゃー シツレーするよー ぶ〜〜〜ん♪」


両手を広げ
楽しそうに走り去っていくのかと思いきや
"ん"の辺りで腕を下ろして歩き始めた。 飽きたらしい。

レナス
「・・・邪魔が入ったな… まぁいい。
 ・・・次は、マリモだな…」

こうして一人一人に(通信機付きで)尋問を続けたレナスだったが
幸い、誰一人ターゲットにはならなかった。
だが、レナスの監視は続いている・・・


モノクロッド
「ねー コレやってくんね?」

レナス
「貴様の仕事でしょうに!」

モノクロッド
「上司命令発動だァ☆
 じゃあ私は、ちょっくら
 町の人との交流を深めると言う名の買い物に出かけてくる〜♪」


そう言うと(普通の人間のはずだが)窓から飛び降りて
城下に向かう。

良く見るとゴキb… いや、四足走法で壁を垂直に…
仕事をサボった30年間で培った技術・・・っかな?

あ、途中(地面1mくらい)で落ちた。

三神
≪・・・・仕事は捗りそうにも無いな…≫

レナス
「〜〜〜〜〜〜…!! ・・・はい…」


皆それぞれ苦労はしてた

(たかのっちさん作)

〜FTT城 たかのっち自室〜
たかのっち
「おーい、出張してた、たかのっちが帰還しましたよー。
 あー、、、疲れた。。。これだから出張は嫌なんだよー、もー。。。
 労働力足りないしさー、こっちばかり発展しても駄目だってのー。
  ・・・少しは頭使えよ国れn・・・ゲフン。。。」」

断空
「・・・・・・^^; 御疲れ様でした。アンチ・フォンスロットの件は
 報告ありましたか?」

たかのっち
「あー、其処の所は把握済みよ。面倒な事になったねー。
  
            ………(やはり、情報通り補完委員会の命令だな。)」

断空
「・・・・・・? 何か仰いましたか?」

たかのっち
「あぇ?  ・・・あぁ、またクマが酷くなったなー、ってね。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〜FTT城 兵士長自室〜
たかのっち
「以上で、報告を終わりますよー。御苦労様でしたぁー。」

ONEMAN
「あぁ、報告御疲れ。  なぁ、どうだ? 城下も結構片付いただろ?」

たかのっち
「・・・・・・えぇ。   かなり強引な遣り方ではありますがね。」

ONEMAN
「まぁ、そう言うなって。国も結構助かっているんだしな。。。」

たかのっち
「・・・・・・まぁ、そうですね。  んじゃ、私は落ちますよー さよならー。」

・・・・・・ガチャ・・・・・・・・・・・・・

ONEMAN
「(アイツ、最後に眼付きが変わったよな、、、?)」

(黒逝 かぐらさん作)

「親父・・・」

「・・・・・分かっておる、あの小娘のことだろう?」

「あの茶髪もだが、変な使用人に会ったんだ」


 深夜、壬の自室。
 神妙な面持ちで二人が会話する姿は、親子ではなく上司と部下のようだ。

 壬は今までの事を話す。

 レナスと言う、使用人一言では片付けられない違和感のある人物の事、そして注射器に
よって人を殺そうとしていた凪標のこと。
 レナスが語った忠告、お着替えシーンを覗かれたこと、妙にアンチフォンスロットシス
テムとその追加装置に詳しい事。

 同じ忠告でも、凪標からは感じられない何かがあった。
 それとはまた別に、誰かにいつも行動を監視されているような───。


「消すなら今、かもしれんな」

「何言って・・・!レナスってヤツは使用人だとしても、凪標は兵士同然!親父も見ただ
 ろ?あの背中に背負っていたデケェ凪刀を・・・
 アイツの姉もデケェ武器を背負っていた。元殺し屋の妹がそう簡単にやられる筈が無い
 だろ!」


 壬はガイを力説する。
 が、ガイはと言うとそんな壬には目もくれず戦いの準備をする。


「親父!」

「小娘一人に時間なぞそうかからん」


 壬がガイに背を向ける。
 そして深く呼吸をし、言った。


「一つ言う。ヤツの姉は何度も死んだ正真正銘の死人だ。そしてヤツは全ての痛みを掠り
 傷程度にしか感じないらしい。・・・急所をいくら攻撃しても、どうにもならない」


 何時にも増して深刻な壬を、ガイは腹の底から笑った。


「何を言う。ヤツもアンチ・フォンスロットの影響筈じゃ、そんな特殊能力は恐るるに
 足らん!」


 テーブルの上にあったツマミを豪快に鷲掴み一気に口の中に放り込むと、ガイは壬の部
屋を後にした。



 * * * 



「何なん?まーたアンタ。そっちから来んでちゃ、私が行くとけ」


 凪標が爽やかスマイルを浮かべるが、目にはいつも変わらぬ妙な気迫が満ち溢れる。
 癖なのか、短い髪を弄りながら「私アンタのこと好かんっちゃけど」とその甲高い声で
呟く。


「貴様を殺す」

「私やなくてレナスちゃんば狙えばよかとけ」


 ガイが構えるも、凪標は余裕の笑みを浮かべる。


「・・・妖眼!!」

「ざーんねん。アントレーダーは貴方を捕らえました」



 瞬間、ガイを激痛が襲った。
 凪標は携帯端末型通信機に向かって言う。


「三神様、レーダーが捉えた違反者の情報はそちらに行き届きました?」







>>>
次の方、この話を夢オチにするなりなんなりお願いします><(ぁ
 
( プーパ さん作)

了解!!!!!

========

「・・・がっ・・・!?」

頭を抱え、片膝を地面につくガイ。

天流を体現し、武においては人知を超えた、と賞賛された男が。

幾戦もの敵を相手にしようとも、決して屈するコトの無かった片膝を。

『科学』の力。

・・・幾万本の細い針が、全方向から脳を刺し込んでいるような、壮絶な痛み。

勿論、「平和」の為に作成されたシステム。

『殺害』まで追い込んでしまっては意味が無い。

・・・したがって、マナを発動した人物に与える痛みには、段階が設けてある。

そして、ガイには、最終段階の攻撃が、、

『脳』という神経系の中枢に、『痛み』という情報が直接叩き込まれていた。

「・・・ぐ、、ぐぉぉぉぉぉ!!!」

額には皮膚下に沈んでいた血管が浮き上がり、奇妙な模様を描いている。

一般的な人間では、痛みに耐えられずに数秒で憤死するほどの圧倒的な痛み。

「この男の記憶消去を行う。お前は戻ってよい。」

「・・・リョ〜カイ」

誰とも無しに敬礼をすると、凪標は男に背を向けた。

・・・罪悪感どころか、悪びれる様子の欠片さえ見せない。

あいもかわらぬ涼しげな笑みをその顔に貼り付け、、

・・・その場から、ゆっくりと立ち去った。

==========

ガイ「・・・・・・。」

ドクンドクンと、心臓が鳴るのに並行して襲いくる痛み。

・・・今まで感じた、どのような痛みをも凌駕していた。

薄れ行く意識。

一瞬でも気を抜けば、あっさりと手放してしまいそうな、魂。

壮絶な痛みにパンク寸前な脳で、最後の判断を下すのは遅くなかった。

―記憶を、『ガイ』という人格を、最も深い部分へ押し沈める。

機械などが操作する、表層的な脳細胞では無い。

一般的には使用されていない、と言われる、眠れる組織。

そこへ沈み込んだのだ。

―そう、まさに、記憶を消される寸前に。

後に残るのは、抜け殻と化した男のみ。

―最強と謳われた男の、空虚な空蝉のみ、だ。
 
(虎影さん作)

???「あ〜あ。折角の俺、以来の天才がねぇ〜ダメだな。こりゃ。」

ガイ「・・・」

???「つーことで、新しい寄り代として、お前の人体を貰うとするか・・・」

ガイ「・・・」

???「さてさて、新生【鷲焉】として、暴れるとしますか・・・」

【鷲焉再来】


ガイ「此処は一体・・・」

鷲焉「おっ!起きたか?」

ガイ「主は誰だ?」

鷲焉「俺ぇ?俺はな。【天妖流後継者十代目鷲焉】」

ガイ「嘘をつくな!第一に、鷲焉は400年ほど前に居た人物だ。貴様なわけが、
あるまい!」

鷲焉「ん?それはな。今まで、人に乗り移って、生き続けてきたからな。」

ガイ「・・・禁術を使ったな?」

鷲焉「まぁな。つーか、黙ってろ!」

ガイ「クッ!」

鷲焉「貴様の息子に会う時だけ、貴様の意識を戻してやる。安心しろ。口外した
ら、殺すから覚悟しろよ。」

ガイ(十代目は、恐ろしかったと聞いたが、本当だったようだな。」

〜城内〜

鷲焉(ん〜。アイツが、兵士長。参謀。側近部隊長。医者か?アイツ?)

壬(ん?何してんだ?親父・・・)

鷲焉(アイツが、息子か。・・・あの眼、いつか反乱を起こすな。俺と同じだ。)

ユウセイ「ガイの奴何してんだ?」

鷲焉(ん〜。天弾の奴か。天弾も地に落ちたな。荒んでる・・・)

黒金(・・・!?何故だ・・・何故生きている・・・鷲焉・・・)

鷲焉(!?何で生きてんだよ。黒金の野郎。)

黄金「鷲焉殿。何故生きていらっしゃる。」

鷲焉「どぁっ!黄金、白銀まで・・・」

黄金「壬の奴に生き返らされたのさ。」

白銀「相変わらず、嫌な感じの気配ですね。鷲焉さん。」

鷲焉「きさまこそ、相変わらず、毒舌だな。」

黄金「得物、無いですね。鷲焉さん。」

鷲焉「あるさ。脇差二対、TNT爆弾、45口径リボルバー。その他もろもろ。」

白銀「なんだ、持ってんじゃん。」

黄金「その前に・・・何で、ガイの中にいるんですか?アンタは・・・」

後頭部に、銃口を当てた。

鷲焉「まぁ、いいじゃないの。そのくらい」
白銀「良くないから言ってるんですがね・・・」

首に斧を当てながら、白銀が言う。

鷲焉「実は、カクカクシカジカで。」

白銀&黄金「ちゃんと。頼むぜ?」

鷲焉「あいよ」

・・・・

鷲焉「つーこと。」

白銀&黄金「なら、良いとしますか。」

シュッ!黄金達は、去っていった。

鷲焉「ふー、あぶね。あの、眼はマジだったぜ・・・」

(王平さん作)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜意外な効果〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アンチ・フォンスロッドが発動し、FTT全土で魔法が使えなくなって以来、意外
な場所で思わぬ効果が現れていた。
魔法が使えなくなったことにより今まで魔法でまかなっていたものが出来なくな
り、その穴埋めの為に魔法に頼らない王平の万屋の道具を買い求める人たちが増えたの
だ。それらを実際に商品を買いにきたお客様を紹介し
ながら、説明しよう。


まず最初にきたのは、城の大図書館で司書をしているプーパさんである。

プーパ「・・・ごめんくださぁい。。。」

王平「あっ、いらっしゃいませぇ。」

プーパ「あのぉ、此処って眼鏡は、売ってます・・・?」

王平「はい!勿論です!なにしろ万屋ですからw。・・・ちょっとお待ちを。」


そう言うと王平は店の奥のほうに行き、シルバーのアタッシェケースのようなモノ
を持ってきてプーパの前に置き、側面に付いているボタンを押した。するとみるみるう
ちに箱が開いていき、30個ほどの眼鏡が姿を現した。


王平「ぇ〜っと、どのような眼鏡をご希望ですか?」

プーパ「え・・・っと、私は視力が悪いんで、度の強い眼鏡を・・・。」

王平「度の強い眼鏡ね・・・。ぁ、お仕事はなんですか?」

プーパ「仕事は・・・図書館の司書をしております。」

王平「司書をされてるんですか、、、でしたらこの眼鏡なんかオススメですよ^^」


といって王平が差し出したのは、縁は黒く、ちょっと太めで、両方のレンズの脇に
は何やら丸い筒のようなものが見える。


王平「これは、読書をされる方に持ってこいの眼鏡なんですよ。まず、この右レン
ズの脇の丸いのはライトになっていましてライトに付いてあるボタンを押すとライトが
点灯し、本を照らしてくれるんです。さらに、左の丸い筒のようなモノを前後に回す
と、明るさが調節できるようになってまして、最大にすると50m先まで照らす事が出
来ます。そして、今度は左右にまわしますと明かりの広さが調節出来ます。レーザーの
ように光を細くする事も出来ますし、広範囲を明るくする事が出来ます。そして、ライ
トの後ろの穴に充電器のプラグを差し込む穴がありますので、そこに充電器のプラグを
差し込んで充電してください。一度フル充電しますと最大出力で、約3日間使用出来ま
す。充電も約15分で完了致します。さらに、充電器は、コンセントを電源にしている
んですけど、今はまだ電気が使えないので、ソーラーパネルと手回しの充電器を付けま
しょう。ソーラーパネルですと、フル充電できるまで一時間かかります。手回しだと1
5分です。いかがでしょか?」


・・・王平はセールストークとなると、一度喋りだすと止まらないらしい。

王平がマシンガンのように喋っているのを、プーパは・・・聞いていなかった。プ
ーパは目の前の眼鏡に釘付けになっていた。


あの事件以降、電気が使えず、明かりも無い為読書できるのは昼間に限られてい
た。これは無類の読書好きのプーパにとっては耐えがたい苦痛であった。しかし、この
眼鏡でその問題は解決する。


プーパ「・・・これ・・・ください!」

王平「まいどありぃ〜。えっとこれは・・・1980円になります。。」

プーパ「安っ!・・・まぁいいや。どうも。あっ、あと、英文を翻訳できる機械あ
ります?」

王平「勿論です!えっと・・・これですね。」


王平はカウンターの下から何やら虫眼鏡のようなものを取り出した。


王平「これは、これで英文を見ると自動で翻訳されるという機械です。他にもいろ
んな言語に使えますよ。あと、普通の虫眼鏡としても使えます。」

プーパ「あぁ、じゃぁそれも下さい。」

王平「まいどぉ〜!100円になります。」

プーパ「安っ!・・・まぁ、じゃぁはい、100円。。」

王平「まいどありぃ!またドウゾ^^もし不良品があれば言って下さいね。すぐに
無償で修理致します。」

プーパ「分かりました。。。では、、」

王平「まいどありぃ!」

プーパ「(・・・此処安いな・・・いいとこ見つけたなw)」






二人め以降はまた今度・・・。繋げてくださっったら嬉しいです。。


あと、通貨単位なんですけど、チャットで「円」に統一する事になりした。そこん
とこ、宜しくです。


(影炎さん作)

影炎「EMP・・・。」

ルト「はい。半径10km以内にある電気を飛ばします。」

           〜〜〜お勉強〜〜〜

ルト「EMPは、電子回路から電気を叩きだし、使えなくします。」

影炎「最先端技術かよ・・・。」

ルト「『EMPを作動させると、核爆発に伴うガンマー線の放出により、大気を構
成する酸素・窒素から電子が叩き出されます。そして巨大なエネルギーを持った電
波の一つだけの波が発生します。それが電子回路に入ると、回路が焼ききれてしま
い電気製品はほとんど使いもんにならなくなります。すなわち、通信もできないか
ら作戦行動なんかできません。光コンピュータや光通信の研究で、EMPの影響を
防ぐ方法が考えられています。』と科学、電気分類A〜Mの1563頁にのっていま
す。」

影炎「ぉぃ。いきなりマニアック的な話をするな。」

ルト「失礼しました。ただ、EMPを使うには時間がかかる。そしてそれを使うと
周りの電気回路が焼き切られると言うことだけ覚えておきましょう。」

影炎「勉強って面倒だな。」

ルト「レーネさんはもうあなたより5分野も進んでいるのですよ。」

影炎「そうか。それよりかぎ開けのほうがよっぽど面白いぜ?いちどy・・・。」

ルト「じゃあつぎは120頁を。」

影炎「聞いてるか?」

ルト「ちゃんと聞いてます?」

 ・・・・・・・・・・・・・・。

 こんな日々が毎日送られた・・・。

 そしてルトの進昇式・・・・・・。

ルト「・・・で職業は何になるのでしょうか?」

影炎「あ〜なんかグ・・・なんとかって言ってたぜ?」

ルト「!まさか・・・。」

影炎「・・・・?」

ルト「グロームか・・・。」

影炎「ぐろーむ?」

ルト「カタカナです。ええっと・・・2563ページですかね?」

影炎「結局調べか。」
 

( ウィンディアさん作)

「…何か変な気分ですね」

「僕としては、その、"魔法"と言うのかな?
 アレの存在には手を焼いていたんですがね」

「案外実用的なエネルギーのようで、
 近々原理が物理学的な手法で解明されるだろうと信じていたのですが…」

「残念です」

薄暗い部屋。
目の前に、王が座っている。

「明るい見通しを持つと、この後の犯罪者対策にも多いに成果が出るでしょう」

「兄上がこの国に潜んでいたとしたら、
 研究を止めて何かしらの連絡をくれるかも…」

「いや、彼にとっては魔剣の研究こそ生甲斐なのかも知れませんけどね…」





「…前置きが長くなりました」

「実は…」

俯いた。
顔が影の中に隠れた。

「平和連合学術機関に掛け合って、
 アンチフォンスロットの設計図が欲しい…んです」

「な…っ?」

アンチフォンスロットは、正に科学の結晶。
動かす為に態々議会が召集される程の代物なのだ。

「実のところ、以前から"アレ"の原理に興味を持っていたんです」

「抑制、減少させる方法を知れば逆説的にその原理を知ることが可能な筈です」

「僕はあらゆる学問について考えを深めてきました」

「最後の難問は… 魔法の属する疑似科学に関するものだけです」

「あらゆる『仕組み』が、自然と調和を欠くことは在り得ません」

「統一化された知識に『魔法』を組み込むことが最後のステップです」

「…」

「先日、アンチフォンスロットのことを知ってしまってから、
 毎日それだけしか考えられなくて…」

「ウィンディア…」

この男は、何を言っているのだろう。
国の状況が分かっているのだろうか。
分単位で命が失われていくという現実を理解できているのだろうか。

「魔法の原理については、それを使用する者も知らないことばかりです。
 ごく一部の理解できている者達も、それを我々の言葉に置き換えることは出来ま
せん」

「平和連合の組織の従者達が如何にしてそれを作り上げたかは解りませんが…」

「陛下から、何とか議会に掛け合って貰えないでしょうか…?」

「あぁ、ウィンディア…」

王もまた、顔を俯けていた。

「冗談はまた別の機会に伺いたいものだ…」

「…」

「君はまさか、本気でそんなことを言っているのではあるまい…?」

「第一、私には最早そんな大それたことは出来ん。
 連中からもすっかり信用を失ってしまった…」

「議会の連中は私に意見することすら許してくれなかった…
 何とまぁ… 今までの私と彼等との仲もこれで切れてしまったかのようだ」

「今後を考えるすら出来ないと言うのに…」

「陛下…」

「ともかく…」

王は遮るように話を続けた。

「ウィンディア… アンチフォンスロットの設計図をだなんて…
 馬鹿げてる… 無理だ… 我が国が孤立してしまう…」

唇を噛んだまま、ウィンディアは不意に部屋を出た。

「…」

今、国家は衰弱状態にある。
彼の申し出は時期を考えれば当然の結末として、断られた。

王は、これで良かったのだと考えた。

理由はちゃんと(自信は持てないが)説明した。
彼なら分かってくれるだろう、と。

しかし先程見たウィンディアの後姿に、何か違和感を覚えた。

数日後、浮かない気分で城内を歩いていた王は、
すれ違ったウィンディアを見て何か引っ掛かった気がした。

誰かに… 似ている。

不自然な作り笑いで挨拶に答え、
素っ気無く去って行く、あの男。

皮を被った猫みたいに、
裏で何をやっているのか分からない、あの男。

「…ルーズディア?」

10年前の兄と今の弟は、重なって見えた。

何故…?



…弟の心にも、兄と同じ黒いもやが出来てしまったのだろうか。
 

(モノクロッドさん作)

〔 FTT城・教育長自室 〕

ONEMAN
「きょういくちょー きょういくちょー 居るかー?
 オセロやんね? オセロー ってあれ?」


ノック2回目と同時にドアを開けるONEMAN。
以前、教育長から"勝手に部屋に入るな"と言われているのだが、

物置以外には、見て困るようなモノもなさそうなので
何時もどおり(?)にドアを開ける。


が、


誰も居ない。


ゼロワン
「お出かけの様ですね。
 窓が開いています。どうやらここから出かけたのでしょう。…内密に」


城の人間は、例え王族であれ、一般兵であれ
身分に関係なく、全てチェックを受ける。


教育長クラスとなれば、城門など顔パスなのだが
窓から抜け出したと言う事は、
調べられると困る事情と言うコトになる。


ONEMAN
「・・・何か企んでんのか…?」



〔 FTT城下・酒場 〕

町の復興は、かなり進んでおり
酒場などの娯楽(?)施設も賑わいを見せていた。


モノクロッド
「よっーす ホレッ♪
 取り合えず3日分くらいの食料持ってきたよ〜ん♪ …乾物だけどネ〜」


テーブルの前に座っていた男の前に
袋を置く。

男はローブを深く着込んで顔がよく見えない。
だが、服装だけ見るとジパングのサムライのような格好をしている。


教育長の目当ては彼。

現在、姫誘拐の容疑で、指名手配中の男。


ルーズディア
「・・・教育長か… 食料には礼を言う。
 私の顔は、随分と有名でな・・・ 飯もロクに買えやしない。
 買い込んでいた食糧は全て吹き飛ぶし… 側近殿にも困ったものだな。フフ…」

モノクロッド
「そりゃー アータってば有名人でしょ? FTT一の名教師だったからネェ〜♪
 アンタが失踪しなかったらァ〜
 私もルーズ君に任せて、いい加減に教育長引退しようと思ってたのにィ☆」

ルーズディア
「・・・フッ 地位などに興味は無い。
 それに教育長"殿"は、メイド長も兼任のはずですが?」


多少、嫌味っぽく"殿"を付けたり、わざとらしい敬語を使ってみせる。
そんな口調から度々、ウィンディアを垣間見る。

ウィンディアに能力を抜かれてから狂人と化したと噂されていたが
噂と違い、彼は"マトモ"だった。


彼らの再会は、城下が半壊した次の日。

隠れ家を失ったルーズディア教授が被害の少なかった酒場で
夜を明かそうとしていた時、教育長が偶然現れた。

それからは、教育長が夜、こっそりと城を抜け出して
教授に食料を渡していた。


ルーズディア
「貴方は昔から行動に理解が出来ない。
 私が研究を始めてからと言うもの… 私は異端視され続けていた。
 そんな時、貴方だけは協力的でしたね?
 ・・・利用していたのでしょうがね、」

モノクロッド
「あーのさー 昔話はいーからさー
 ちょっと聞きたい事があんだけどー」

ルーズディア
「アンチ… フォンスロットの事か?」

今、もっとも話題になるべきものを上げる、が


モノクロッド
「あー ちゃうちゃうー そんな事よりー
 それのせいで、かぐら君が消えちゃったんだよネェ〜
 なんとか戻してよぅ〜 ルズえも〜〜ん」


真剣な話を仕掛けても、ペースを乱さず
ふざけた態度を取る教育長。

教育長の頼みも中身は真剣そのものだが、態度は間抜けだ。


ルーズディア
「・・・方法は… 無くは無い。」

モノクロッド
「マージデー♪ ほんと〜♪ ィ〜〜ヤッホゥ♪」

アクションを起こさず、イスに凭れながら
ニンマリした表情で言葉だけ言う。

喜んでるんだか喜んでないんだか、


ルーズディア
「・・・まず、通常の人間は、魂が肉体と言う器に入っている。…仮想だがな、
 …で、その理論が正しければ、
 消えてしまった、かぐらの肉体を構成していたモノは な〜んだ?」

モノクロッド
「マナって事?」

ルーズディア
「正解。・・・
 で、私は、魂は肉体と一つになって初めて"意味"を持つモノと私は考えている。
 なにせ、脳がなければ考える事すら出来ないし、体がなければ動けない。
 だが、魂が自由に動ける場所がある。それが"あの世"と言う場所だと思われる」


なにせ相手が幽霊なので確証の無い事ばかりだが
教授が言うとなにか説得力のようなものがある。


ルーズディア
「つまり、今のかぐらは、肉体を失い見えなくなっているが・・・
 奴の魂はアンチ・フォンスロットによるマナ不足で維持する事が出来ないだけで
 実際には霊界に行かず、まだ"生きている"。」


モノクロッド
「っえ〜〜! って事は、私たちの会話を
 ニヤニヤしながら聞いてちゃったり!?」


首をブンブン振り回して辺りを確認する・・・が、
元々霊感とか皆無なのを思い出して、着席。


ルーズディア
「それは在り得ない。動くのは体があるから。考えるのは脳があるから。
 魂は、それのみでは、まるで意味を持たない。
 言ってみれば、"あるだけ"だ。
 現世で"意識を持ち""行動する"には肉体が絶対必要だ。 …仮想だけどな。」

モノクロッド
「えーーー じゃあ姿も見えないし、自分から何もしない、かぐら君を
 どーやって助けるのさー」


ルーズディア
「簡単な話だ。一旦、殺せばいい。」

モノクロッド
「っにゃ?」


生き返らせようとしているのに
殺すなど、ワケが解らない。大体どうやって殺すのだろうか?


ルーズディア
「教育長は確か、霊界の… 霊魂街だったか・・・と、更新していたよな?
 で、こちらから連絡して一度、かぐらを霊魂街へ引き取ってもらう。
 これで、かぐらの魂は、現世で"死ぬ"。」

モノクロッド
「死なせてどーすんの?」


ルーズディア
「かぐらは死ぬと強制的に現世に戻るだろう?
 だが、体の構成物質がマナだから肉体が消滅して同じ結果になる。
 ・・・じゃあ、どうすればいい?」


まるで授業のような質問の仕方。
無意識なのだろうが、去年まで教師だったので体に染み付いているのか?


モノクロッド
「あ、つまり体がマナじゃねーモノで復活すれば消滅しないんだ…!」

ルーズディア
「ご明察。 問題点があるけどな。」

モノクロッド
「なになにー?」


ルーズディア
「霊魂街で、これが許可されるか? って事だ。」

モノクロッド
「大丈夫じゃない? 無敵な体よりは、普通の体の方が安い気がするけどー。」

ルーズディア
「フッ… 結果報告だけしてくれればいい。
 仮想のみを話したが、的を射ていたなら私の研究も捗る。
 ・・・研究所は吹き飛んでしまったが…」

モノクロッド
「ふーん? じゃあ私の部屋の物置でも使う?
 牢屋なみに閉じ込めちゃうけどー」

ルーズディア
「第一級犯罪者を自室で匿うとは…
 飯さえ貰えれば、研究完成まで閉じ込めて貰って問題ない。
 ・・・バレても私は、知らんがな…」


拒否はしない。
彼にとって魔剣が研究できれば場所はどこだっていい。

教育長の物置には魔剣の資料が大量にあるので彼にとっては天国。

教育長からしても一々酒場に来るのが面倒くさいので
こっちの方がいいのだろう。

元々、物置にヤバイものを置いているのには変わりない。



・・・


後日、かぐらがひょっこり姿を現した。
嘗ての無敵の体では無く。

普通の人間として、

(黒逝 かぐら さん作)

ルーズソックスがどうとかで普通の人間になって戻って来れました。
 もうユーレイじゃありません。ヒャッホォォォイ!これで写真に写れるぞー!心霊写真
って言われなくなるぞー!

 教育長殿(最近の流行なの?"殿"って)とルーズさんには感謝しています。
 深く深く感謝しています。これで巷の女子高生のようにプリが撮れるのですから!

 FTTはアンフォのせいでマナが消滅してしまいました。ってのは有名な話。
 それによって私も消えたわけですね。でも、魂ってヤツはまだ現世に残っていた。

 アンフォが効いてるのはFTT限定だから、FTTから出ればOKだったとも言えます
が、言わば自縛霊状態。
 魂だけでフラフラしたところで運良くこの広いFTTから脱出出来る筈はありません。


「あー、久々の娑婆の空気は気持ちい・・・ギャッ」


 背伸びをすると後にひっくり返りました。
 ひっくり返った後、物凄い重さが私を襲いました。


黒逝
「誰かー、誰か起こしてー!」


 鎌がこんなに重い物だった、なんて知りませんでした。
 着物に鉄板を仕込んでいた、なんて忘れてました。


「うわ、亀みたい」
 誰かが言います。起き上がったらタダじゃ済まさねーからな、覚えてろよ!


黒逝
「助けて!ONEパンMAN!!」


 ・・・・・
 誰か、走ってきてる。


ONEMAN
「何故俺はココに?あ、黒逝。何やってんだ?亀みたいに」



 無意識のうちに来てしまったってわけですか。
 一男さんは「ワンマン」だから、「ワンパンマン」って呼んだわけですが、マジで来ち
ゃいましたか。

 SUGEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!(学会に報告しなきゃ☆彡)


黒逝
「亀って・・言う、な・・・・・。ちょっと・・さ・・・・着物・・脱がし・・て・・・くれ・・ない・・・?」



ONEMAN SIDE〜〜

ぬぬぬ脱がしてだって!
これ何てエロゲ?なあ、何てエロゲだよォォォォ!!!

仰向けに倒れてる十代の少女が、着物脱がして、だってェェェ!?
ちょwwwwここ屋外だぜ、O・KU・GA・I☆
たまに人だって通るんだぜ!
そんなところで微妙にかすれ声・微妙に涙目・微妙に顔を赤らめた少女が・・・
 ええええええええ!
どうする?どうする俺ェェェ!


黒逝 SIDE〜〜

苦しいー。着物の重みが私の十二指腸を圧迫するー。
暑いし眩しいし。
まともに息出来ねぇよぅ。ちゃんと声でねぇよぅ。
あ、本格的に苦しくなってきた。死ぬって!死ぬってコレェェェェェ!

一男さーーん、早く脱がしてよーー!


〜〜〜



黒逝
「あ・・・一応、言っとく・・けど・・・・下に・・ウォーリー柄、の服・・・着てる・・から・・・・」

ONEMAN
「なーんだ」


 そう言うと一男は普通に服を脱がせ始める(イヤン☆)



火村
「兵士長、呼ばれてま・・・・兵士長何やってんですか!!皆さァァァん!!!兵士長がかぐ
 姉の着物脱がせてまァァァァァァす!!!!」

ONEMAN
「ちょ、待て!これには色々事情が!」

黒逝
「キャーーーー!一男の変態ーー!」

ONEMAN
「え!?黒逝まで火村の味方!?」



 ONEMANは数時間に渡り弁解をしたと言う。




 * * * 



医者
「着物と鎌を合わせて数百キロ。骨折しなかったのは奇跡とも言えますね」


(正真正銘本物の)医者に青い顔をされる。
 黒逝の貰った体の骨は、カルシウムぎっしりの丈夫な骨。もし骨粗鬆症患者の体であっ
たら今頃・・・


黒逝
「着物新調しないとなー。でも物資不足・・・だろうから、暫くウォーリーかな。武器は普
 通の草刈鎌にしよ、あのちっこいの。あ、目は生まれたときから紺銀だからいいとして
 髪黒くなってるから染め直さないと。でも紫にすんのって大変だし・・・この際イメチェ
 ンしますか、黒に。だけど黒って目立たないし、やっぱ紫頑張ろう。美容院は多分ダメ
 になってるから自分で染めますか」

医者
「(独り言大きいな・・・。こう言うのは心の中でして頂きたい)」

黒逝
「ナース服頂けません?ウォーリー柄だと探されちゃうんで」

医者
「は!?」

黒逝
「料金はライチュウ王につけといて下さい。じゃ、ここにあるの貰って行きますねー」


 黒逝はナース服に着替えると、足早に病院を去った。
 勿論、金は一銭も払わずに。 
 
(虎影さん作)

鷲焉「全く、マナが薄くて、何かスカッ!としないな・・・」
壬の部屋から、刀を盗って行った。いまは、マナを失っている為、妖刀ではないが
今でも、業物としては、優れたものである。

壬「親父!何してんだ?」

鷲焉「・・・フッ!」
ガスッ!

壬「ガハッ!」
首に手刀と、鳩尾を1撃ずつ放ち、壬は一瞬のうちに崩れ去った。

鷲焉「その負の光、良い物を持ったな。大事にしろよ」
勿論、普通では【負の光】と言うものが、良いわけが無いが、鷲焉にするといいも
のらしい。

鷲焉「さて、暴れるか・・・」

フッ!

黄金「アンタは、やっぱりまだ戦うつもりか!人を殺めるつもりか!」

鷲焉「お前に何が関係ある。こんな、崩れかけの国無くなろうが大差は無い。」

白銀「何時から、アンタはそんな奴に成り下がった・・・!」

鷲焉「貴様らに会った、昔からだよ・・・」

黒金「これが、天妖の狂気と言う奴か・・・」

鷲焉「勝ち目の無い相手に向かってくる貴様らこそが、狂気だと思うがな・・・」

次の瞬間、鷲焉の背後に居た、黄金が中を舞った。
そして、白銀に全力で手刀をぶつけ、黒金の背後に着き、気絶する程度に、首を絞
めた。黄金、白銀、黒金には、もう既に意識が無かった。

鷲焉(殺せば良かったかな・・・)

ガイ(貴様、何をやっている!やめろ!)

鷲焉(お前は、ウッサイ!黙れ。)

ガイ(黙るものか・・・)

鷲焉(仕方ねぇ、コイツを完全に封じ込むか・・・俺しか解除できないように。)

仁「小父さん。何処に行くのさ?」

鷲焉「関係なかろうが・・・」(出来れば、女に手を上げたくは無いが・・・)

仁「まぁ、良いけどさ。あんまり、暴れたらダメだよ、鷲焉さん」

鷲焉「何故解る!」

仁「いいじゃん。別に。後この事は、口外しないから。殺されたくないし。」

鷲焉「済まぬな。頼むぞ。」

仁「行ってらっしゃい〜」

鷲焉(やはり、天弾は計り知れず・・・)

(プーパさん作)

プーパ「・・・プーパビィ〜ム♪」

万屋でス〜パ〜便利眼鏡を購入した道すがら。

・・・図書館へと帰る途中で、プーパは眼鏡から出る光で思う存分遊んでいた。

光を強くしたり弱くしたり、細くしたり太くしたり・・・。

―うむ。良い買い物をした。

プーパ「や〜!」

向こう側から歩いてくるナース服のお姉さんに、細くした光を当てる。

・・・当て続ける。

・・・しつこく当て続ける。

「・・・・・・。」

鈍い衝撃。

―いきなり、グーで殴られた。しかもとびっきりの魅力的な笑顔で。

女性だと思って油断した。

ナース服着て、人を癒す職業のはずの人が、ココまで躊躇いなく殴るとは。

「・・・ねぇ。その眼鏡・・・」

しかも、、

殴ったことに対する謝罪など一切無しで、尻餅をつく私の眼鏡を指差してきた。

・・・天然なのか?

「・・・スゴイでしょ?さっき良い店で買ったんだ♪」

「・・・・・・。」

しばらく思案するような表情で、我が眼鏡を見つめる。

・・・何だか照れるな。

「・・・ダサッ・・・」

「・・・え?」

それ以上何も言わず、これまた何事も無かったかのように、、

その場をゆっくりと立ち去る彼女。

「・・・・・・。」

―何つーか、、太陽がとってもとっても眩しいです。
 
(虎影さん作)
鷲焉「久しぶりに、白兵戦したな・・・」

血だらけで、街中を歩いてる為、非常に目立っている。
憲兵も、近づくに近づけない。確実に殺られるから。

憲兵「・・・」

鷲焉「何じろじろ見てんだ!」
眼球一つの動きで、殺気が伝わってくる。

憲兵「ヒィ!」
短く悲鳴を上げて逃げていた。

鷲焉「取り合えず、アレだ。何でこうなってるのか、誰かに聞かないとな。」

〜図書館〜

鷲焉「アンチ・フォンスロットと、アントレーダーねぇ〜。暫らく、大人しくして
るか。魔眼とか使わないで。」

凪標「あら?あら?何で、普通にいるわけ?」

鷲焉(何だ?この小娘。)

凪標「ちょっと。アンタに聞かなかったかな?」

鷲焉(アントレーダーの事か・・・)

凪標「ちょっと、アンタ、聞いてるの?」

鷲焉「お前の話も聞いとらんし、アントレーダーとやらも平気だった。」(一芝居
打つか)

凪標「じゃ、死なんとね。」

鷲焉「あー面倒だ。」

バリン!

窓を割って、飛び出した。

凪標「何だ?アンタ、いつもと気配が違うぞ」

鷲焉「おぬしの思い過ごしじゃないか?」

凪標「そんな馬鹿なことがあるか!」

鷲焉「あるかもよ。」
いい終わるか、終わらないかの一瞬の内に、刀を抜いた。
そして、切り込んだ。

凪標「背後に隙だらけ!」
薙刀を振り下ろしたが、刃先をつかまれ、砕かれた。

鷲焉「まだまだ、遅いぞ。」
手刀三発に、鳩尾に二発、そして、本気の一撃を顔面に。
凪標は、気絶していた。

凪標「・・・・・・・・」

鷲焉「殺すか・・・手こずらせやがって。」

そして、刀の切っ先を、首に当てた。

(黒逝 かぐらさん作)

「そこまでだ」

鷲焉
「誰だ!?」


 奥の本棚から女の声がする。
 女は近くに偶然たまたまあった果物ナイフを拾うと、その刃先は鷲焉に向け近付く。


レナス
「見張っておいて正解、だったな。雰囲気が全く違う辺り、術を使ったか」


 女、レナスは「VERIQ」と彫られた果物ナイフを鷲焉に向かい投げる。
 ナイフは真っ直ぐに飛び、鷲焉の頬を掠めた。


レナス
「貴様はアントレーダーにかかっていないと思い込んでいたようだが、何せ蟻一匹すら
 逃さないレーダー。バレバレだ」

鷲焉
「何だと!?俺はピンピンして・・・」

凪標
「泳がせておいたってヤツね。因みに私のは秘儀死んだフリ」


 レナスと凪標に挟まれた鷲焉に激痛が走る。
 レーダーに掛かったときに起こる、あの激痛。


凪標
「なーにもッ女の顔面にッ本気でッ一発食らわすッヤツがッあるかッ」

レナス
「やりすぎではないか?」


 凪標が凪刀で激痛に苦しむ鷲焉を刺していく。
 足、腕、手。
 飛び散る鮮血に反射した光が眩しい。


鷲焉
「覚えて・・ろよ・・・!!!」

レナス
「ああ、覚えていてやろう」


 レナスは瞬間口元を吊り上げ、意識を失った鷲焉の腹を蹴った。


凪標
「・・・ゼッテェまたやるね。一思いに殺したいけど、どう思う?」

レナス
「キャラ付けはどうした」

凪標
「あ、タンマ。もっかいやり直すから。
 ・・・ゼッテェまたやるね。一思いに殺したかとこやけど、どう思う?」

レナス
「すでに物理的に筋力を下げられ凡人並の力しか持っていない。
 次は凡人以下・・・小学生並の筋力になるだろう。それに三神様からは殺せとの命令は受
 けていない」

凪標
「工作員も大変やね。少女隊に入らん?何でもし放題」


 余程下らなかったのだろう、レナスは無表情に背を向ける。
 

凪標
「アリガトさんね、マジな話友達にならん?」


 冗談は寝て言え、レナスの声が図書室に響いた。




 * * * 



 実はこの一件を見ていた人物がいる。

 FTT城大図書館司書、プーパ。


 ラーメンと本をこよなく愛す彼には、とてもじゃないがあの生と死をかけた戦いに参戦
する事は出来ない。
 それ以前に彼は魔法など使わない。
 カウンターの影に隠れ逃げ出す頃合を伺っていた(勿論逃げ出すタイミングは無い)。


レナス
「誰だ」

プーパ
「にゃ〜〜ん」


 ぼーっと果物ナイフが刺さった壁を見ていたプーパは正に、心臓破裂寸前。
 よりによってあの「非人道方言少女」が売りの凪標終破ではなく、「仏頂面人間国宝使
用人」が自分を察したのだ。

 恐怖心やら何やらで押しつぶされそうになるのが普通の反応。


凪標
「え、ネコ?私ネコ好きなんよねー。ねーこちゃーーーん」


 来たァァァァ!変なの来たァァァァァ!!!

 普通そこ、スルーするところだろ!プーパは心の中で必死に突っ込む。
そして、いつか見た「素敵☆おまじないBOOKS」にあった「嫌な人が近寄らなくなる
おまじない」を必死に試みる。


プーパ
(頼む!効いてくれ・・・!!!)

凪標
「あ、ネコやないし」


プーパ
(素敵☆おまじないBOOKSのバカヤロォォォォォォ!!!思いっきり近寄って来てん
 じゃねえかァァァ!!!!!)


 殺される、そう思った。
 今までの温かい思い出が走馬灯のように脳裏を過る。あ、何か涙出てきた。


凪標
「ダサ眼鏡がおらっしゃるよ、レナスさん」

プーパ
「ダサいって言うなァァァァ!!!・・・ハッ!」


 ダサ眼鏡に反応した自分自身は、気が付くと凪標に顔面パンチを食らわせていた。
 彼女の鼻血が床に落ちる。


─何つーか、、スマイルがとってもとっても眩しいです。



 * * 


凪標
「へぇ、ウォーリーを下に来たナースさんにねェ・・・」

プーパ
「すすすすみませんでしたッ!!!」

凪標
「いえいえ。この痛みは多分一生忘れないやろうけど、一般人のアンタを刺したりはせん
 けん安心しんしゃい」


─やっぱりスマイルが眩しいです。ブラックライトのようです。


 レナスはつまらなさそうな顔をして図書室を後にしたが、凪標は暫く居座るらしい。
 先程まで口元を吊り上げ人を刺していた人間と、図書室で二人会話。

 はっきり言って怖い。


凪標
「で、そのウォーリーやけど・・・それ私の姉さんなんよね。姉さんがスンマセンでした」


─それより自分が言ったことについて謝れよ(なんて口には出せないけれど)。


凪標
「久しぶりに魔法使わん人見て安心したわァ。これからも司書頑張りィよ。じゃねー」

プーパ
「さ、さようなら・・・」



 凪標が図書室を後にしてから、プーパは深いため息を吐いた。

 やっと、終わった。

 この気持ちをなんと言うか、それは達成感。
 人が一人去っただけで感じるこの達成感が清清しい。


プーパ
「・・・にしても、とんでもない人がこの城にはいるんだなァ。死ぬかと思った」


 そして、それが普通の反応。


(鮮血少女 モノクロッドさん作)

〔 王平の店 〕


王平「はいー 1760円になりますー
   割れ物ですので気をつけて下さいねー」


アンチ・フォンスロットを商業戦略にする作戦は成功。
他の店もこの方法を、パクり始めたらしいが

店の品切れ状態が続いていたので、ある意味ではラッキーである。

売り上げも上々。



だが、


???
「これ下さぁ〜い♪」

王平
「はいh… って姫ぇ!?」

ピカ姫
「もー 秘密で来てるんだからあんまり大きい声出さないでよー」

王平
「は、はぁ…」



っとまぁ…
こんな珍客が出現するようになってしまった。・・・ほぼ毎日

姫ならまだ微笑ましいのだが…


凪標
「こにゃにゃちはー ・・・ってこれは私のキャラじゃなかとね
 こんちゃぁあああああああああ!!!!!!!!!」


王平
「変なのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!?」


凪標
「おー プリンセスさんが居るねー 何買ってんのー?見せてみー
 いーじゃん いーじゃん」

ピカ姫
「あーー! それ私のー 返してよー 早くぅー」


姫から物を取り上げて、
姫が買った玩具の裏パッケージをマジマジと見つめている凪標。

高校生が小学生に絡んでいるかのような絵図だ。



凪標
「後、5分〜
 ってかー そんなに早ぉ欲しいんやったら同じの買えばよかー」

ピカ姫
「同じのがないのー!
 私だって本当は"動く日本人形"が欲しかったのに、もう売れ切れだったから!
 しかたなーくそれを買ったのよー!」

王平
「もうちょい言葉をオブラートに包めぇぇーーーー!!!
 ・・・って ヤベッ! つっこんじまった!」


ピカ姫&かぐら
「ナイスツッコミ!」


こ、こいつら本当は
子芝居うって、おちょくってるだけなんじゃねぇだろうか?


だ、だめだ…


こんな所でツッコミストームを巻き起こしたら


元気で明るく優しく几帳面でちょっぴりオチャメな王平さんの

イメージが崩壊しちゃうじゃないか!


だいたい、こいつらのせいでキャラがちょっと変わりつつあるし〜〜〜


平常心。


・・・平常心。


へいzy



モノクロッド
「こーにゃにゃーちわー」



王平

「   カ   エ   レ   !!  」



店が繁盛しても苦悩が耐えない王平だった。
 

(虎影さん作)

鷲焉「あぁ、痛ぇ〜」

黄金「居た居た。すいませんが、アンタには死んでもらいますよ」

鷲焉「何か、また面倒な事になったなぁ〜」

白銀「ったく、アンタは死んでなければならない人間だ。死んでくれ。」

鷲焉「で?何?殺しに来たと・・・殺してみろよ。ガイの魂も一緒に連れて行く
ぜ。あの世に。」

黒金「俺らに、脅しは通じない。ガイがどうなろうとも知ったこっちゃ無い。」

鷲焉「あっそう。なら、今、魂を消しとこ。」

白銀「やれるなら、やってみろ。」

鷲焉「その前に、アンタら殺しとかないと・・・」

壬「凡人程度の、力でか?」


鷲焉「おっ!ガイの、息子か。」

哀鳥「こんなことするなら、死んでもらわないとな。」

ユウセイ「いっその事、ガイごと消すか。」

仁「それはまずいでしょ。どうにかして、引きはなさいと。」

鷲焉「面白い闘争になりそうだ。」
そういうと、刀を抜き構えた。

黄金「ここは、元反乱軍のメンバーにやらせてくれ。俺達で落とし前をつけない
と。」

黒金「そうだな」

白銀「よっし!逝きますか?鷲焉!」

そういうなり、向かっていった。


(影炎さん作)

〜〜〜進昇〜〜〜

ルト「影炎さんは盗賊でしょう?」

影炎「ま。盗みとか鍵開けなら得意だぜ。」

ルト「ならこれはどうでしょう?」

影炎「アサシン?なんで?」

ルト「器用な方はその技を使いどんな分厚い鎧を着ていても、相手を一瞬でしに至
らしめる事もできます。至難の業ですが。それにアサシンは情報屋としても活躍で
きますね。偵察、瞬殺、そして盗みに鍵開け。どうでしょう?」

 ・・・

影炎「え?なんて?ちょww聞いてなかった。」

 ・ ・ ・ 

 ・ ・ ・ ・ ・ 

 ブチッ!

ルト「よ〜う〜え〜ん〜さ〜ん?あなた。ホントに進昇やる気あるんですか!」

影炎「え・・・。ん・・・?ま・・・まあな。」

ルト「・・・・・・・・・・・・。」

影炎「お!?これいいんじゃねえの?」

ルト「なんですか?」

影炎「この・・・なんて読むんだろ・・。ハッカーか。」

ルト「あ〜あ。これですか。ハッカーは世界中の情報をすべてかき集められるのと
同時に、他のクラスとは勝負にならないほどの技術、技、情報量、そして、やはり
一番の利点と言えば、その早さですね。」

影炎「どの位要るんだ?」

ルト「50mを4.2秒以内ですね。かなり厳しいですよ」

影炎「どうって事ないじゃん。俺の最高は3.5秒だぞ。」

ルト「・・・・・・・・・・・・。」

影炎「・・・で他には?」

ルト「他には?あ〜。テストの事ですか?他には・・・。21以上の言語と、あと裁縫
がありますね。他にも・・・。」

影炎「そうか。」

ルト「あっ!これなんてどうでしょうか?」

影炎「ん?」

ルト「シーフマスターですね。」

影炎「盗みのプロって事か。」

ルト「完結に言うとそうですね。兎に角盗むのが得意な人には最適です。」

影炎「ふ〜ん」

ルト「ちょっと盗みから外れて、スナイパーなんてどうでしょうか?この職は器用
な人しかできませんし。ええっと・・・。弓を使いますね。」

影炎「弓かよ。」

ルト「あとは・・・。いっそのこと聖職に就くとか?」

影炎「ぉぃ・・・。」

ルト「う〜ん」

影炎「 ・ ・ ・ 。」

ルト「ソードマスターとか?」

影炎「それはレーネがやるからいい。」

ルト「レーネさんは剣士でしょう?ならアサシンもできますよ」

影炎「絶対断るだろ。レーネ。」

ルト「そうですか・・・。」

影炎「じゃあ今のところの候補はアサシンとシーフマスターとハッカーだな。」

ルト「シーフマスターよりもハッカー、アサシンをオススメしますが。私は。」

影炎「アサシンはもうエイヴンが居るから・・・。ハッカーか。」

ルト「じゃあ、進昇式をやらないといけませんね。いつが良いですか?」

影炎「明日。」

ルト「わかりました・・・。って・・・え!?」

影炎「今日は疲れた。明後日だと忘れる。」

ルト「でも・・・。」

影炎「はい決定。じゃあな」

ルト「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

(プーパさん作)

フワフワと、胸の奥から立ち上る心地良い達成感。

―生きているって、素晴らしい。

立ち去って行く凪標。

背中に背負う、でっかい薙刀、もとい、凪刀。

そんなの振り回してばかりじゃ、イイ人が出来ませんよ!・・・と、心の中で叫ぶ。

だいたい、神聖な図書館で流血沙汰を起こさないで下さい!とも、心の中で叫ぶ。

最後に、このメガネはカッコイイんだ!!

・・・と、一番大事なコトを付け加えるのも忘れない。あくまでも、心の中で。

そして、絶対に見られないという確信の元、背中にあっかんべーをしてやった。

「・・・フッフッフ。勝った。」

―胸がスッとした。

・・・え?卑怯?男らしくない?

だって、あんなん相手に正面から暴言吐いたら、、

首が胴につながっているかどうかさえ、怪しいじゃ無いですか・・・。

・・・まぁ、、勿論、これだけで終わらせるつもりは無いですよ?

「・・・や!」

図書館に保存されている、凪標の貸し出しカードをこっそり隠してやる。

・・・フフ。これで次本借りるとき困るぞ。

満足。

・・・さて、これでデスノートの最終回をゆっくり読めると言うモノだ。

「・・・・。」

―手の中に戻ってくる平和。香りの良いコーヒー。

うむ。美味い。

何つーか、ジャンプの表紙が、とってもとっても眩しいです。

(虎影さん作)

ドン!カーン!カキーン!ダダダダダダ!

鷲焉「何だ?弱いな。三人とも、弱いな。」

黄金「・・・ッまだまだ!」

白銀「・・・ヤベェ〜立ってんので限界だ。」

黒金「鷲焉!まだまだ、燃えつきるわけにはいかんのだ!」

鷲焉「飽きた。けりをつけるとするか・・・」
というなり、刀を黄金に向かい、投げた。

黄金「マズイ・・・足が動かない・・・」

ガキン!

壬「大丈夫か?黄金。塚、お前等は退け。」

白銀「すまない・・・」

鷲焉「天妖同士の、死合いか、、、面白い!影虎以来の死合いだ!」

壬(親父すまないな・・・コイツを殺さないと、屍を引き連れていづれ戻ってく
る。だから、今此処で消す事になる。親父も消えてしまうが、解ってくれ。)

鷲焉「さぁ!殺し合いだ!愉しもうぜ!」

壬「消すも止む無し・・・」

鷲焉「それでは行くぞ!【二十代目頭首壬澄賽】」

壬「すまない・・・死んでくれ。【十代目頭首鷲焉】」
互いの刃がぶつかり合い、血で血を洗う闘争。
刃が折れても殴り合い、骨が折れても怯まないで動く。
そして、最後の一撃・・・

鷲焉「フッ・・・強いな・・・」

壬「・・・・・・」

鷲焉「さて、消えるか・・・だが、【戦人 鷲焉】はいずれ、戻ってくる!そし
て、貴様らを滅ぼすであろう!」

壬「ほざけぇ・・・」

鷲焉「ハッハッハハッハ・・・」
バタン!
そして、鷲焉は力尽きた。ガイの魂をつれて・・・

壬「親父・・・安らかに眠れ・・・」

哀鳥「武人の最後ってのは、呆気ないものだな・・・」

壬「哀鳥・・・来てたのか・・・」

哀鳥「黄金達は、どっか行った。もう、帰ってこないだろう。」

壬「そうか・・・」

その場所には魂の抜け殻と、血だらけの男と、真っ黒い服の男が、立ってい
た・・・
 
(たかのっちさん作)

〜FTT城 玉座の間〜
ライチュウ王
「モノクロッド、たかのっち、私はこの先、どうすれば良いのだろうか。
 議会からは信用が失われ、この国の地位が危なくなっている、
 お前達は国家建設時よりこの国に生きているのだろう?
 お前達の知恵を貸しては貰えないか………。」

モノクロッド
「、、、と申されましてもね、、、ティアちゃんは何かある?」

たかのっち
「地位獲得には、二つ有りますね。 一つはこれから問題を起こさずに
 時間が事件を忘れてくれるのを待つ。または、、、」

淡々とした口調で述べていた筈が、いきなりその口が重くなる。

たかのっち
「他国が我々の力を借りねばならない事を起こすか、どうです?
 私がその気になれば、内乱を起こさせる等容易ですが。」

薄暗くて、はっきりとは判らなかったが、たかのっちの口元が、
微かに笑った様に見えた。………まるで、王を試しているかの様に。

モノクロッド
「ちょ、、、アンタは何を言ってるんだよ」

ライチュウ王
「・・・・・・・・・・下がって良いぞ。」

モノクロッド 
「・・・了解しました・・・。」

たかのっちは未だ笑っている様だった。まるで昔を思い出している様に。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

〜FTT城 廊下〜

モノクロッド
「あのさー、王の前だからね? 言って良い冗談と悪い冗談があるでしょ?」

たかのっち
「んー、、、私は参謀として、有効策を言ってみただけだけどねー。」

モノクロッド
「全くもー、もー少しで私のキャラが 真面目なお姉さん♪ になるとこ
 だったでしょーがー。 どーしてくれるのさー えぇー?」

たかのっち
「判った判った、後で何か奢るからさー。」

適当な事を言いつつ、何処か遠くを見つめていた。
 


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