FTT城は今日もにぎやか5(宇宙編)

(シーアイスさん作)
リフア「そなたの・・・・本能が・・・導く・・・・・・」

ヴォレッド「そうだ」

リフア「でも、何故だ!?見るだけでは見えないのに!」

ヴォレッド「目は真実を見れないときがある。フリッド王国の血を受け継ぐものは、心の
目で真実を見るときがあると言われるのだ」

リフアは驚きで声も出なかった。

ヴォレッド「しかも、この旅はお前にとって、予測しないことがいっぱいある。この旅で
仮に、記憶を取り戻したとしても、最後は怒りや悲しみ等にやられる可能性もないことも
ないのだ。それでも記憶を取り戻したいか?」

リフア「私は知らなくてはならない、何がなんでも。さあ、場所を言ってくれ!」

リフアは声を強めていった!

ヴォレッド「・・・そこまで言うのなら・・・・」

リフア「・・・・・・・・・・・・・・・・」

ヴォレッド「南南西の、はるか遠くにある大きな山のふもとまで行け。その山は、自分の
力で登れ。竜で飛んでいってはいけない!でないと記憶は戻らないからだ!」

リフア「南南西の・・・・・山・・・・・」

ヴォレッド「私が言うことはそれだけだ、さあ行け!」

そのとき、宮殿が揺れたので、リフアは急いで外へ出た。外に出て振り向き、宮殿をもう
一度見て、竜となりそのまま飛んでいった。と同時に宮殿は音をたてて崩れ落ちた!中か
らは何一つとして見つからなかった。千年以上も生きた男の姿も・・・・・・・・・・・

(シーアイスさん作)

リフアはとにかく向かうべき山を目指して、空を飛んでいった。どこの山に向かえばいい
のか、それはラウンと、風が導いてくれる気がした。

リフア「不思議だ・・・・・なぜだかこのまま南南西へ向かえば、その山が見えたら分か
る気がする・・・・・」

リフアは突然空中で止まった。前方に気になるものが現れたからだ。それは、とてつもな
く大きな山で、天まで届きそうだった。リフアはふもとまで降り、人間の姿で山を登って
いった。

リフア「これは・・・・・・間違いない、絶対にこの山なんだ!」

そう思い、とにかく登り続けた。一時間が経った。頂上はまだ見えない。

リフア「これは・・・・・・思ったよりもきつい旅になりそうだ」

リフアは汗を腕で拭きながら言った。とそのとき、彼の中である映像が浮かび上がった。
それは、二人の幼い少年が山を登っている、遠い昔の記憶だった。

リフア「そうだ・・・・・・・僕はここへ来たことがあったんだ・・・・・この山にある
「愛の水」を・・・・・ルレフと一緒に探しに来たんだ!」

リフアの表情が悲しくなった。

リフア「ルレフ・・・・・・僕の弟・・・・・・愛すべき僕の弟・・・・・・・なぜ彼は
ここにいないんだろう・・・・ルレフ・アルグルス・シーアイス・・・君はどこにいるん
だ・・・・・兄の所へ戻ってきてくれ・・・・・」

リフアはつぶやくと、上を向き、言った。

リフア「でも、これじゃない。これよりもずっと大切な記憶がここに眠っている。絶対に
ルレフのことも・・・・・・・愛の水のことも・・・・・・・残された記憶も・・・・・
この山頂に眠っているはずだ・・・・・・」

リフアは遥か上を見上げると、登り始めた。しかしこのとき、彼には気づいてないことが
あった。愛する弟の記憶を思いだしたとき、以前少しだけ、FTT城に住んでいたことを
忘れてしまった。それどころか、FTT城のみんなのことまで忘れてしまい、自分は以前
からずっとフリッド王国に住んでいたと思うようになった。

リフアは崖を登り続けた。時間が経つと、弟についての記憶が戻っていった・・・・が、
その記憶が戻るたびに、自分の記憶をどんどん忘れていってしまった。それがくり返され
ていくうちに、残っている記憶がわずかとなってしまった。彼に残された記憶は、自分の
名前と、愛する姫、弟のことについてだけしか残っていなかった。しかし、自分の名前の
ことも、ただリフアだけしかわからなく、自分の名前はそれだけしかないように思えた。
それどころか、アルティマーラ姫のことは覚えていても、覚えてるのはその名前だけで、
それ以外のことは一切忘れてしまった。せっかく思い出した記憶も、どんどん忘れていく
ので意味がないかのように思えた。ただ、彼自身はそんなこと気づきもしなかった。そし
て、登ってから五時間が経った。やっと上の方に、山頂が見えた。

リフア「あれだ!やっと見えてきたぞ」

リフアは汗を大量に流し、喜びを満面の笑顔をつくって表わしていた。しかし、このときまた彼
の記憶から忘れ去られた記憶があった。自分が詞のなき歌を歌い、竜になって幸せを人々に運ん
でいたということが・・・・・。

一時間後、彼はとうとう山頂まで登りきった。

リフア「着いた、やっと・・・・・・・・ここが・・・・・・・・」

息を切らしながら言うと、真ん中に井戸があるのに気がついた。

リフア「井戸だ・・・・・・そうだ、昔ルレフとここに来たんだ!で、ここの水を飲んだ
んだ・・・・・・・それから・・・・・・・・・」

リフアはとにかく、水を飲むことにした。そして、記憶が戻った瞬間、彼は弟についての記憶を
すっかり失ってしまった。そして、さっき自分が何故、ルレフという名前を言ったのかを不思議
に思った。

リフアは水を飲もうとした瞬間、ふと気がついた。なぜここにいるのだろうか、何の用で
ここまで来たのか、それを不思議に思った。すると、彼の周りに光の空間ができた!

リフア「なっ!何なんだ!?」

リフアはそう言うと、あたりを見回した。周りには白い光のみがあり、その中に自分がい
る。そして、彼はアルティマーラのことをすっかり忘れてしまった。もはや彼には自分の
名前以外、一切を忘れてしまった。

リフア「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

リフアは、身じろぎもせずに立っていた。やがて、ある声が聞こえた・・・・・。

「誰かがおる・・・・・・・・ここに・・・・・四年ぶりに来たものがいる・・・・・・
誰だ・・・・・・どこにいる・・・・・・・?」

リフア「ここにいます!」

リフアは叫んだ。

「お前は誰だ?」

リフア「私はリフアと申します」

「なるほど、自分の名前はまだ覚えているようだな・・・・・」

声はそう言った。

「ここは、試練の山という所だ。旅人がここに来れば、その旅人にふさわしい試練が待っ
ている。お前がここに来たときから、お前の試練は記憶だとわかっていた。私は愛の水と
いう!」

水は答えた。

リフア「さっきお前は、自分の名前は覚えている・・・・とか何とか言ってたが・・・・
どういうことだ?」

リフアはゆっくりと口を開き、訪ねた。

水「気づかないのも無理はないが、お前はここへ来る途中、記憶のほとんどをなくしてし
まったのだ!」

リフアは驚き、前に向かって叫んだ。

リフア「記憶がなくなっただと!?」

リフアはだんだんと落ち着いてきた。

リフア「でも、確かに変な感じがしてたんだ・・・・・・・・それは、それが原因だった
のか・・・・」

水「そうだ」

水は答えた。

水「でも、ここまで来てしまった・・・・だから最後の決断をするのだ!今の状態で戻る
か、試練を続けるか、早くしろ!」

リフア「・・・・・・・」

リフアは迷った。どっちにするべきなのか・・・・つらい選択だった。今すぐ帰れば、こ
れ以上記憶を失うことはない。しかし、自分の名前以外何も知らないのなら、帰っても意
味がない。かといってこのまま続けても、すべての記憶をなくしたら、それこそ意味がな
くなってしまう。ヴォレッドの言ってたことが、今わかった。

リフア「私は・・・・・・・・・」

リフアはまだ迷っていた。そのとき、周りは白い光の空間から、黒色の、闇の空間になっ
てしまった。間に合わなかったか、リフアは意識が遠くなっていった。そして、とうとう
自分の残っている最後の記憶、自分の名前を忘れてしまった。もはや、名もなき少年は、
深い眠りに落ちていった。

名もなき少年はやっと気がつき、起きあがった。周りは嫌に熱く、見てみると、自分はど
こかの火山の中にいることがわかった。自分の下にある小さな足場の周りに、一面中マグ
マで埋め尽くされているからだ。マグマはまるで、川のように流れていて、自分はその流
れにのっている足場に立っていた。やがて、このままいるのは危険だとわかり、マグマが
固まった、陸のような場所に飛び移った。
さて、これからどうすればいいのか、試練で記憶を全て忘れてしまった今、自分は誰なの
か、どこに住んでいるのかわからなく、これからどうすればいいのか迷った。自分の後ろ
で、何か物音が聞こえた。人が高いところから降りてきたのだろう。少年が、名もなき彼
を見ていた。その少年は彼と年齢はそれほど変わらなかったが、二つか三つ上だった。目
の色と髪は黒く、少し長かった。身長は彼より大きく、180をゆうに超していた。

名もなき少年「誰?誰なんだ?」

彼は聞いた。が、しばらくしてまた言った。

名もなき少年「僕は誰なんだろう・・・・・・・・ずっと前には知ってた気がするんだけ
ど・・・・・・・それは僕にとって大事なことなの?」

?「それに答えることは出来ない。今のお前には話しても無駄だ」

少年は、見かけよりずっと大人びた話し方で答えた。

名もなき少年「君は誰なんだ?どうしてここにいるの?これから僕は、いったいどうすれ
ばいいんだ?」

?「私は・・・・・フォエクトキーVとでも名乗っておこう」

名もなき少年「あまり・・・・・いい名前じゃないね。偽名なのか?」

?「そうだ・・・・・あとで名を明かすだろう。だが今はそれしか言えない」

名もなき少年「・・・・・・・・」

名もなき少年は彼の腰にある剣を見た。そして、自分にも剣があることがわかると、剣を
抜いた。

名もなき少年「今は君と戦うしかないみたいだ。そう感じる」

フォエクトキーV「ならば相手をしてやる・・・・・・・・どちらが死ぬかはわからない
が、または両方死ぬか」

二人の少年は剣をすごい速さで振った。

二人はすごい速さで剣を振り、戦い続けた。
名もなき少年はふと気がついた。そういえば誰だったかは覚えてないが、ある男が自分の
武器を預かったはずなのに、何故自分の腰にあるのだろう。そう思った。

フォエクトキーV「お前の試練は失敗とはいえ、終わったのだ。だからお前の武器は戻っ
ているのだ」

二人の動きが止まり、彼は少年の心を読んだかのように答えた。試練・・・・・・・・・
それは彼にとって、もはや意味のない言葉だった。彼は今、人を殺すしかできない。人を
殺し、その快感を味わって生きていくしかないのだ。

少年「僕はお前を殺す!殺して、そしたら別のやつを殺す!そして生きていく!」

明らかに心が破壊されている。

フォエクトキーV「ヘルグライザをみくびっていたな。それはやつの生き方と同じだ。あ
のとき、奴はお前にわざと負けたんだ!そして、お前の心を守ってくれる記憶がなくなっ
たとき、奴はそれを待っていたんだ!奴はお前に乗り移り、そして再びこの世界に闇を復
活させようとしているんだ」

少年「だまれ!なんであろうと、お前を殺す!」

少年は剣を振り上げ、フォエクトキーVに襲いかかった。

フォエクトキーV「クッ!そこまで思ってるのなら・・・・・・殺すしかない!」

フォエクトキーVは守り、ひたすら少年の技を受け流した。
この時、少年の両目は邪悪な血の色に染まった、赤の目をしていた。ついこの間と同じよ
うに。体と剣からは、闇のオーラが出た。
戦いはじめてからかなりの時間が経った。おそらく一時間はかかっただろう。二人は陸地
から、溶岩流に流されている足場へと移った。

フォエクトキーV「ハア、フウ、私はお前の、そのラウンによって呼び出されたんだリフ
ア。アルティマーラ姫がお前を元に戻したくて、私は来た」

少年「フン、自分の名前は覚えてなどいない。それに、その姫だかなんだかが誰だったか
は知らないが、もうこれで最後だ!」

少年は、小さな足場の上にいるのにも関わらず、もはや怖いものなどないかのように言っ
た。

フォエクトキーV「リフア、アルティマーラ姫が悲しんでいるんだぞ!」

少年「もはやその人物は意味ない!」

フォエクトキーV「彼女はお前の愛する人だったんだぞ!」

少年「そんなことは関係ない!」

フォエクトキーV「お前はそこまで落ちてしまったのか!」

彼らは剣を振り続けた。フォエクトキーVは別の、さらに小さな足場へと移った。

フォエクトキーV「もう止めよう!これ以上は無意味だ!」

少年「僕が恐ろしいのか!?僕の力をあなどるな!」

フォエクトキーV「・・・・・・・・・」

少年はフォエクトキーVに、自分の足場に乗ったまま近づいた。剣を振ろうとすると、フ
ォエクトキーVも剣を振って、斬ろうとした。しかし、少年はフェイントをかけ、横宙返
りをし、フォエクトキーVの後ろに移ろうとした。フォエクトキーVは、すぐにフェイン
トに気がつき、すぐに後ろを向くと、少年が足場に降りる前に、剣を素早く振った!
その一瞬で、彼は少年の両腕と両足に深い傷を負わせた!

少年「ぐわあああああああ」

少年の叫びが聞こえたかと思うと、フォエクトキーVは彼に蹴りを入れ、溶岩に突き落と
した!少年はラウンによって、守られていたが、暑さからは逃れられなかった。

少年「ぐあああ、ううう、うぐっ、ぐああああああああ」

必死に立とうとするが、深い傷を負っているので立てなかった。

フォエクトキーV「リフア・・・・・・・・すまない・・・こうするしかなかったんだ」

彼はそう言うと、足場から陸に上がり、もう一度少年を見た。信じられないくらいの高温
で、少年の服に火がつき、そのまま彼は火だるまになった。

少年「ぐわああああああああ、ぬううう、うっ、ぐああああああああ」

もはや言葉で現わせない叫びを、必死にあげた。フォエクトキーVは悲惨な光景に、悲し
げな視線をやり、立ち去った。

少年の髪は火で燃えてしまい、体中にやけどの跡が大量についた。そのとき、ラウンから
大量の光が漏れ、あたりは再び光の空間となった。
少年は、もはや生きている感じはなく、うつぶせになって倒れていた。
光の中からかすかな人影が見えた。少年は顔を少し上げた。誰なんだろう?綺麗な人だ。
そう思い、また顔を下ろした。それは女の人で、どこかのお姫様のようだった。その女性
は、無表情のまま少年を抱きしめ、目を閉じた。すると、少年の体は少しずつ癒され、燃
えていった服や髪は元の色を取り戻しながら治り、やけどの跡は消えていった。そして、
あらゆる記憶が甦った。自分が誰なのか、そして、自分の知らなかった三つの記憶の全て
が甦った。リフアは顔をゆっくりと上げ、自分を救ってくれた人を見た。

リフア「アルティマーラ・・・・・・・・」

ゆっくりと言った。アルティマーラは表情を豊かにし、優しくほほえんだ。

アルティマーラ「全ての記憶を取り戻したのね」

リフア「アルティマーラ、また会えたんだね。僕たち」

リフアは涙を流しそうな顔で言った。

アルティマーラ「あなたは今、全てを取り戻したわ。これで試練は終わりよ、リフア」

リフア「うん」

二人とも嬉しそうな表情で互いを見つめていた。

リフア「そういえば、僕訪ねることがあったんだ。ルレフは、そっちにいるの?」

アルティマーラ「そうなの、彼もあなたにとても会いたがっているわ」

すると、アルティマーラの横から一人の少年が出てきた。

リフア「ルレフ!」

ルレフ「リフア兄ちゃん!」

二人は涙を流し、抱き合った。アルティマーラも涙を少し流し、喜んでいた。

リフア「ルレフ、お前はここの山で命を落としたんだったな。あの溶岩で。あれから姿が
変わってないなあ。本当に」

ルレフ「うん、兄ちゃんはかっこよくなったね。声もかっこよくなったよ。大きくなって
るし」

二人の兄弟は、抱き合いながら話した。やがて、弟はゆっくりと天に昇っていった。

リフア「アルティマーラ・・・・・・・何て言ったらいいんだろう?」

アルティマーラ「どうしたの?」

リフア「また会えたことが、とても嬉しいよ。信じられないんだ・・・・」

アルティマーラ「ええ、しかもこれから毎年、この日には会えるわ」

リフア「そうなの?どうして知ってるの?」

アルティマーラ「あなたの首のラウンが教えてくれたわ」

リフア「ラウンが・・・・・・そうか・・・・・・」

リフアはラウンを握りしめ、また愛する人を見た。

リフア「あのフォエクトキーVって言う人は誰なんだろう?」

アルティマーラ「彼は私の従兄弟よ」

リフア「え!?従兄弟?君のかい?」

アルティマーラ「ええ、彼はあなたを気に入っていて、これからもあなたを助けてくれる
と思うわ」

リフア「うん。僕もそうだろうと思う。感じるんだ、ラウンの力が」

アルティマーラはリフアが言い終わると、ラウンに触り、なでた。やがて、彼女はゆっく
りとリフアに抱きついた。リフアは手で、アルティマーラをやさしく包み込んだ。

リフア「また、いつか会えるんだね。君やルレフに・・・・・」

アルティマーラ「ええ、絶対に」

一組の恋人はそのままずっと、その状態でいた。ずっと・・・・・ずっと・・・・・

気がつくと、リフアはある草むらに寝ていた。そして、ゆっくりと起きあがった。

リフア「夢・・・・・・だったのかな」

しかし、胸のラウンを見たとき、それは夢ではないことがわかった。ラウンの素材が、金
から、ダイアモンドに変わっていたのだ!シーアイス星では、王族に仕えてる人はラウン
が配られるのだが、それは素材によって身分や、王族の人がその人をどれだけ信頼してい
るかが決まっている。

とりあえず信頼している→紫のアメジストラウン
かなり信頼していて、極秘任務を任せられる→赤のルビーラウン 緑のエメラルドラウン
 青のサファイアラウン いずれのどれか
姫を任せられ、二人でいても安心できる→金のゴールドラウン
その人を愛し、その人との結婚を認める→ダイアモンドのダイアモンドラウン

リフア「アルティマーラ・・・・・・」

リフアは涙を流した。相手が死んでても、それで十分だった。

「あ、ここにいたんだ」

振り向くと、ピカ姫や城のみんながいた。リフアは、今回の旅での経験を、言葉のない歌
で表現し、今夜ピカ姫に聞かせた。そして、後に彼の冒険を語ってくれるものがいるのだ
が・・・・・・けれどもそれはこの話とは違う別の物語、いつか機会があれば話すことに
しよう・・・・・・。そして、リフアは一年に一回、ある場所へと向かった。愛する二人
のもとへ・・・・・・・・・。


宇宙編終わりです。



【登場人物追加】
ちなみに新キャラ

フォエクトキーV(本名は レフェリア・フォレスト)

剣術がうまく、リフアの心にある強さへのリミットの一つを解除した。歳は17だが、話
し方は大人。物語を作るのがうまく、人に語っては新しい物語を話す。身長は180以上
の、長身の男。

後に登場させます。

リフアの記憶探しの旅が一段落し、フリッド王国の再建もほとんど終わったある春のでき
ごとだった。あれからフリッド王国の皇子はフォエクトキーVに決まった。これにはリフ
アも賛成だった。リフアはその側近となり、民はそれに涙を流すほど賛成した。誰一人と
して、反対するものはいなかった。若い二人は最近、よく一緒になることが多かった。し
かしフォエクトキーVはランプのお菓子で、FTT王国城下町に行ったりしていて、フリ
ッド王国から姿を消すことが多かった。彼がFTT城下町に来ていることは、誰も知らな
かった。ちなみに、彼を知っているのは、フリッド王国の人々と、リフアしかいない。

リフア「最近彼はどこにいるんでしょうか?」

リフアは大臣アルファと二人でいるとき、そんなことを何度も言った。

アルファ「私は知りません。本当に、どこにいるのでしょう?」

ちなみに、フォエクトキーVは今、FTT城下町でさまざまな人に物語を聞かせていた。
客の中には、まだあまりしゃべることがあまりできない幼児から、90を超えている老人
までいた。彼は、「冒険者FTTの語り人」として、FTT城下町で知られていた。彼は
今まで、全く同じ物語を聞かせることがなかった。新しい物語や、今まで話した物語の続
編を聞かせつづけているのだ。冒険物語や推理物語など、さまざまな物語を作っていた。
今彼は、新しい冒険物語の最初の方の一話を話していた。

フォエクトキーV「・・・・・・・こうしてダレンの大いなる旅が始まった」

彼は話し終えた。すると、周りから拍手が聞こえた。

フォエクトキーV「ありがとうございます」

これは、この先何度も続いた。


ある日の朝

リフア「うーーーん、今日もいい天気だ」

リフアは伸びをすると、ベッドから降りた。今日は久々にFTT城に住んだのだ。普段は
シーアイス星のフリッド王国に住んでいるが。久々に帰ってきたのだ。

リフア「今日はどうするかなあ。あれ!?」

リフアは自分の机に置いてあるオーボエを見た。

リフア「誰のだろう?」

近くに行くと、紙が置いてあるのが分かり、紙には「買っちゃったんだから使ってね」と
書いてあった。

リフア「このしゃべり方は・・・・・・かぐらさんだろうな」

そして、彼はオーボエをとって、吹いてみた。

リフア「うっ。ぬううう」

プーーーー

リフア「やれやれ、そういえば一回だけ吹いたことがあったけど、やっぱり難しいなオー
ボエは」

リフアは練習し続けた。と同時にかぐらがやって来た。

かぐら「りふぁーさん、朝ゴハンデスヨーーーーってアリ?」

リフア「あ、かぐらさん。これって、あなたが・・・・・・」

かぐら「うん、そうだけど、肺活量鍛えてもらうために。ところで吹いちゃった?」

リフア「え?あ、はい。難しいですねこれ」

実を言うと、かぐらは彼に一回渡そうとしたことがあるのだが、そのときは渡せなかった
ので、そのあと彼女は吹いてしまったのだ。

かぐら「(こいつと間接キスに!?・・・・・いや、私はどうでもいいんだけど。今他の
奴が入ってきたら!? ギャーーーーーーーーーー以前こうなった時もあったけど今回は
マズイーーーーーーーーーーああああ私はもうおしまいだーーーーーーーーーー)」

リフア「・・・・もしかして、吹いたんですか?」

かぐらは絶望に満ちた顔でうなずいた。

リフア「やっぱりそうなんですね!オーボエって難しいですよね」

かぐらは口をぽかんと開けていた。

リフア「いやあ、さっきからやってるんですが難しくて、私も参りましたよこれには」

かぐら「え!?ああ、まあね」

かぐらは思いもよらぬ反応にビックリしていた。

リフア「っと、それより朝ご飯ですって?」

かぐら「え?うん、そうデスヨ・・・・・・・・・・」

リフア「なら行きましょうか、お腹も空いてるんです」

二人は部屋から出た。

かぐら「ところで何とも思わないの?」

リフア「え?何がですか?」

リフアは間接キスのことなど、全く頭になかった。かぐらはホッとしたが、アルティマー
ラ姫以外の女性には見向きもしないという感じがそれはそれでかなりむかついた。ちなみ
にリフアは今日一日城にいる間、妙な殺気を感じていた。振り向いても、そこにはかぐら
しかいなかったので、なおさら謎だった。殺気の元はかぐらから出ていることは間違いな
かった。

城内で、ゴキブリ掃除でバタバタしてる間、城下町ではいろんな噂が広まっていた。

男の子1「そういえばさ、お前歯医者行くことになったんだって?」

男の子2「うん、虫歯になっちゃったからね」

男の子1「歯医者って怖いのかなあ」

男の子2「多分ね、あーあ、あの城のいる人は歯医者以上の苦しみを味わっているから平
気だろうな」

いや、一人いた。

ちなみに別の噂も流れていた。

女の子1「そう言えば、あの城にいる超綺麗な女の人いたじゃん?」

女の子2「ああ、あのモノクロッドって人ね。美人よねえ」

女の子1「あの人はゴキブリだとかそう言う虫が現れてもバタバタしなそうよねえ」

いや、それどころか彼女自身がゴキブリになっていた・・・・。

ちなみに、こんな会話もあった。

女の人1「そう言えば、最近この辺りで物語を話してる人いたわよね」

女の人2「確か、フォエクトキーVって人だっけ?変わった名前よね」

女の人1「本当の名前じゃないんじゃない?でもそれより、あの話はよかったわあ」

女の人2「そうそう、『距離と時間を超えた友愛』だっけ?感動しちゃったわよね」

別の噂

女の人「そう言えば、最近リフア君見ないわねえ。少し前までそこらで歌ってたのに」

城だけではなく、城下町もにぎやかなFTT王国だった。

フォエクトキーV「さて、『距離と時間を超えた友愛』をFTT城図書館に置いてもらお
うかな。リフアにでも頼もう」

リフアはその頃、シーアイス星で大臣アルファとお茶をしていた。

アルファ「それよりも、皇子は何処で何をしているんでしょうか?」

リフア「私にも分かりません。最近は姿が見えないんですよね。まあ彼なら無事でしょう
が」

(リフア(元シーアイス)さん作)

ここはシーアイス星のフリッド王国

リフア「V、僕を呼んだんだって?あ、いえ、今はフォエクトキーV皇子様でした。失礼
しました」

フォエクトキーV「いや、二人でいるときはそっちの方がいい。その方が親しみが持てる
から・・・・」

リフア「あ、そう・・・なの・・・・・・?まあそれはいいとして、どうして僕を呼んだ
んだ?」

フォエクトキーV「君に側近として教える。私は思うんだ、もうすぐフリッド王国の再建
は終わる。それもこれもFTT城の方々が手を貸していただいたお陰だからだ。だから、
何かお礼をしたい・・・・・何かないか・・・・・・」

リフア「なるほどね。確かに、世話になったな。お礼か・・・・・・・・」

フォエクトキーV「ああ、ちょうど今新しい物語が出来たんだ。終わるまで一日はかかる
な」

リフア「物語?ああ、そう言えば君はそういう人物だったね。君が一日って言うんだった
ら・・・・・・話してから終わるまで2、3時間くらいか」

フォエクトキーV「ああ、そのぐらいだ」

リフア「物語・・・・・・あ!・・・・・・そうだこれだ!これはいいかもしれない!」

フォエクトキーV「うわっうわっ、大声出さないでくれよ。ビックリするじゃないか!」

リフア「ごめん、ごめん。でも良い案が思いついたんだ!こんなのはどうだ?まず、・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
【登場人物追加】

名前 アルファ
年齢 60は軽く超えている
身長 160位
詳しい説明 フリッド王国にいるごく普通の大臣。アルティマーラ姫に仕えていたが、現
在は新皇子フォエクトキーVに仕えている。リフアのことは、昔から知っていた。


( たかのっち さん作)
リフアとフォエクトキーVが話をしている頃、、、

〜盗聴器再生〜
『んー 二つの意味で不味いネ・・・
 この体があんまり損傷すると再生すんのがメンドイし・・・』

「・・・そーかそーか、やっぱりあのYAKUは効くんだw」

↑コイツは一応13歳児、危ない発言だと思う方はきっと常識人。

ONEMAN
「たかのっち、其れ位にしておけ、教育長も、きっと反省している。
 それに、あまり城内で騒がしくすると、休養中の王と王妃に迷惑だと思うが。」

「んー、そうですかねぇ?じゃあ、一時休憩という事で食事でもどーでs、、、」

「ティアちゃんの割には諦めが早いナー?やっぱり敵わないと判ったのかナ?
 兵士長の部隊も大した事無いね〜〜〜♪」

シャカシャカシャカシャカシャカシャカ・・・・と
文句だか威嚇だか判らない発言をして、何処かに行ってしまった。

「・・・・・・。」

殺気立つ二人。因みにたかのっちは、果物ナイフ(魔剣)装備。(ぁ

「殺っちゃいますか?兵士長さん?準備は良いですよw」

「偶には羽目を外すのも良いのかな・・・?」

〜何処かの廊下〜

モノクロッド
「それにしても、ヨシャー君め、、、タービュランス習得なんて、
 聞いてないぞ、、、しかも、詠唱が速過ぎ、、、本当なら、
 『唸れ烈風、大気の刃よ、切り刻め!』なのにーーー。
 何で最初の四文字だけでオッケーかナ〜?大佐も十三文字で発動なのに〜。」

判る人は判る、判らない人はトコトン謎な発言をしていた・・・らしい。(ォィ


FTT城は今日もにぎやか6に続く

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