FTT城は今日もにぎやか武雷伝2


マリモたちが修行していた時・・・・ヒトミは・・・

ヒトミ「フンフン〜!」
鼻歌を歌いながら今日は1人で料理をしている

ピカ姫「ねぇ、なに作ってるの?」

ヒトミ「あ、姫様。えっとですね、これはビーフシチューですよ。」

ピカ姫「おいしそう〜〜!!」
姫はヒトミが作ったシチューを見てよだれをたらしていた

ヒトミ「味見してみますか?」

ピカ姫「えぇ!いいの!!?」
ヒトミの言葉に姫の瞳は輝いていた

ヒトミ「では、用意しますね!」
と言ってヒトミは皿を取り出しシチューを盛り姫に出した

ピカ姫「いっただきまぁ〜すっ!」
パクパク・・・モグモグ・・・・

姫はもの凄い勢いでシチューを口の中に運んでいった

ピカ姫「うっ!!・・・」
姫は急に動きが止まった

ヒトミ「ど、どうしました?」

ピカ姫「お、おいしい〜〜〜〜〜〜ぃ!!!!!!」
姫は大きな声で叫んだ

ピカ姫「もの凄くおいしいよ!作り方教えて欲しいなぁ・・・」

ヒトミ「え?いいですけど、フロートさんに教えてもらった作り方に少しアレンジ
を加えただけですし、それに・・・」

ピカ姫「それに?」

ヒトミ「では聞きますけど、姫様には誰か大切な方はおられますか?」

ピカ姫「えっ?・・・・・・」
大切な人・・・それを聞くと姫は黙り込んでしまった・・・・

ヒトミ「・・・何か辛い事があったんですか?スミマセン・・・」

ピカ姫「いいの!気にしないで!たしかに、アタシには死んでしまった妹がいる
わ。だけど・・・クレも居るし、それにパパ・ママ、城や城下のみんながいる。そ
れにそれに、妹に会いたくなったら心で話しかけたら答えてくれる。」

ヒトミ「姫様はみんなの事が好きなんですね。でしたら答えは簡単ですよ。愛情を
込めて作る事が大事です。大切な人を思って作れば美味しい料理が出来ますよ。」

ピカ姫「ありがとう!それと・・・ごめんね、妊娠してるのにアタシのワガママに
付き合ってくれて・・・」

ヒトミ「いいんですよ!ダーリン(マリモ)は修行だといって城に行ってしまってた
から・・・」

ピカ姫「でも、そんなマリモが好きなんでしょ?」

ヒトミ「・・・・・」
姫の姫らしからぬ発言に顔を真っ赤にするヒトミ

ピカ姫「いいなぁ・・・アタシもいつかは・・・・」

ヒトミ「いつか、姫様にも現れますよ!」

ピカ姫「そうよね!よし、料理の練習してみようかな!」
いつもは面倒くさがりでなにもしない姫がこの日は自分から料理をしてみようと言
い出した

ヒトミ「では、私でよければ教えますよ?」

ピカ姫「うん、よろしくね!」

こうして、ヒトミとピカ姫はその日2人で料理を作って仲良く食事をした

〜嵐の大陸〜

佐助「一体、何処まで歩けばいいのさ。もう、三日は歩き続けてないか?」

鷲焉「もうそろそろだ。あいつらを、捕まえた時に付けた発信機によるとな・・」
抜け目の無い男である。

陽倖「鷲。でもさ、幾らなんでも歩き過ぎじゃない?」

半蔵(こんな術あったような気がする・・・)

鷲焉「・・・幻術か・・・厄介だ。広範囲に掛けてある。半蔵、佐助。俺は幻術に
ついては、門外漢だ。頼むぞ」

半蔵「はい、はい。少し待っててくれ。」
と言うなり、幻術の要点を崩しに行った。

〜幻術の限界〜

半蔵「解!」
幻術が解け始めた。

鷲焉「・・・・良・・・・や・・・た。は・・く、戻っ・・来い」
無線で連絡している為、電波が悪く聞こえにくい。

半蔵「今から、帰還する。」
その場から立ち去ろうとすると、流砂が起き足を飲み込まれた。

半蔵「仕方ない。落ちるとこまで、落ちるか・・」
冷静に対処する。
そして、半蔵の姿は見えなくなった。

〜???〜

半蔵「落ちてきたのはいいが、如何するか・・・」

???「誰だ・・・貴様」

半蔵「!何だ!」
辺りを見回している。

???「忍か・・・懐かしいの・・・・生前の事を思い出す・・・」

半蔵「じゃ、アンタは死人か?」

???「そうだが、それが?」

半蔵「馬鹿馬鹿しい!」
と言って踵を返した。

???「まあ、まあ。待て」

半蔵「黙れ!」
半蔵は幽霊などを一切信じない。

???「怒鳴るなって。」

半蔵「何の用なんだ?」

???「ワシの生前に使っていた、刀を渡す。」

半蔵「何だって?」

???「刀をやる。って言ったんだがな。ホレ。持ってけ。」
刀を投げた。

半蔵「まぁ、くれるって言うなら持って行ってやる。」

???「早く、行け。そろそろ、此処も崩れる。」

半蔵「あぁ。」
流砂の底から出て行った。

???「若僧。死ぬなよ。」

〜修行の空間〜

マリモ「だれが俺たちに・・・・」

声はするが姿はなかった

声「我々の姿を追いかけようとするとはまだまだ未熟・・・」

バン「オレたちが未熟?」

声「やはり、父親ほどの力には目覚めておらぬか・・・」

コウ「親父たちの力だと・・・」

ヤス「どんな力なんだよ!?」

声「それはこの修行で見つけよ!」

そう言うと声は聞こえなくなった・・・

シュン「一体なんだったんだよ!」

トクジ「・・・声はするが姿は見えない・・・・」

紫音「何か知ってるの?」

トクジ「ん?、天流ってのは、昔は多くの精霊の力を借りて戦っていた時代がある
ってきいたことがある。」

シュン「だからなんだって言うんだ!」

コウ「それ、オレも聞いた事があるぞ!天流の流派は昔は1つだけだった。しか
し、大きな戦争で多くの犠牲がでた。それを見た精霊は、1人の人間に1人の精霊
がサポートし自分の力や能力を教えた。それが今の各流派に繋がっていくと。」

マリモ「そして、同時に精霊自信は各流派の武器に姿を変えてともに戦ったっ
て。」

壬「それが各流派の継承武器かぁ・・・」

シュン「でもよ、それじゃさっきの声の正体がわかってないぜ!」

バン「落ち着けって!継承武器は精霊たちの力のほんの少しだけが込められて出来たも
の。精霊たち自身はどうなったかは、詳しくはわからないけど・・・・」

紫音「けど?」

バン「たぶん、オレたちがこの間受け継いだ、禁断継承武器に精霊たちの魂が込められ
てるのかも・・・」

トクジ「だとすると、親父たちが言ってた『使いこなすには、修行と武器と心を1つに
する事が必要』って言葉にも納得がいく。」

マリモ「じゃぁ、さっきの声は・・・禁断武器から?」

コウ「だろうな!」

すると、さっきの声がまた聞こえ始めた

声「やっと我等に気付いたか!さぁ、ここからは個別の修行じゃ!」

〜嵐の大陸〜

半蔵「スミマセン。軽く遭難してました。」
彼方此方、砂だらけだ。

鷲焉「まぁ、いい。所で、その刀は何だ?」
先ほど貰った刀を指差して言う。

半蔵「さぁ・・・古刀なのは、間違いないが・・・あっ!銘に風閃華って書いて
る」

鷲焉「風閃華か・・・とんでもない代物だ・・・古代の魔剣だ。」

半蔵「持ってるからには、扱いこなさなければならないな。」

佐助「当たり前ジャン!」

〜修行の間〜

壬「俺はあっちで、戦ってくる。」
自分の指差して方向に歩き出した。すると、姿が一瞬にして消えた。

声「天妖の者。邪念が強く、力を求め続け、終いには一国を傾かせるほどの力をつ
ける。ま、昔の事だがな・・・」

〜試練の間〜

壬「って、此処何処だよ!」

???「試練の間・・・自らの力を誇示する場所・・・我に力を見せよ・・・!」
変わった構え方だ。まるで、神に祈るような構え方だ。

壬「ちょい、待ち!あんた誰だ?」

???「我が名はガレオン・・・我を屈服させ、我を従わせたのは初代と十代目、
十九代目のみだ・・・」

壬「へぇ〜、良し!じゃ!いっちょ、死合ますか?」

ガレオン「いざ尋常に行かん!」

〜修行の間〜

声「天星流、風を操り風の声を聞き風を感じて風に乗る・・・」

マリモ「なんだそれは?」

声「天星流、風の呼吸法。これをマスターする事が第1条件じゃ!」

マリモ「どうすれば・・・。ん〜まずは、無の境地にならないと!」

声「こやつ、無の境地になったか。しかし、こやつは普通の天星流ではないな・・
こやつの中には・・・!?そうか、多重人格!困った奴じゃ。まさか・・・初代天
星流の血を受け継いでいるとは・・・」

マリモ「よし!風の呼吸法をマスターするぞっ!」

声「ちょっと待て!」

マリモ「なんだよ!」

声「オマエは天星流の何代目だ?」

マリモ「オレか?オレは20代目だけど?」

声「そうか。20代目か。(やはり、こやつの目は独特だ・・・他の奴等より厳し
い宿命を背負ってやがる)」

マリモ「ところでさぁ・・・」

声「なんじゃ?」

マリモ「お前の名前聞いてなかった!」

声「ワシか。ワシはファリオン!風の禁断武器ファリオンブレードに姿を変えた精
霊ファリオンじゃ!」

マリモ「そうか!ヨロシクな!」

ファリオン「ああ!さて、修行の本題にうつるぞ!」

マリモ「オウ!」

ガレオン「・・・弱い・・・力を求めたらどうだ?」
そう言って煽る。

壬「在りえなく、強い・・・」
蹲って動かない。

ガレオン「興醒めだ・・・」
そう言ってため息をついた。

壬「手前・・・!」
立ち上がり、魔眼の色が一層強くなる。

ガレオン「そうだ・・・その眼だ!気に入った!全力で行ってやるよ!」
動きが変わった。

壬「覚悟!影舞【狼】!」

ガレオン「影術が効くと思ったか?愚かな・・・クッ!何!?」
影で出来た狼が噛み付いている。

壬「影も強ければ実体を持つのさ・・・」
そして、義手に火薬を込め、魔力を貯め始めた。

ガレオン「鷲焉以上の魔力だな・・・」
驚きと感嘆の気持ちが込められている。

壬「止め!」
重心を低くし加速。そして、有りっ丈の魔力を込めた一撃を放つ。

ガレオン「・・・見事だ・・・」
吹き飛ばされ、壁に叩きつけられている。

壬「どうだ?俺は、強いか?」

ガレオン「・・・。影龍ガレオン。掟により、壬澄賽に仕えよう。」
頭を下げた。

壬「頼むぞ・・・」

「二人とも、仲良くなったみたいだな」

ヒトミとピカ姫がおしゃべりをしながら食事をしている間、二人にとって、それは
本当に楽しいひとときだった。家から聞こえる楽しそうな声を聞いて、ついつぶや
いてしまったVは、そこを離れ、FTTの広場へと向かった。何のためかは分から
ないが、何故だかそこへ行きたかったのだ。

「恋か・・・・・・・・・・・」

歩きながら、そうつぶやいた。

考えてみたら、私はこれまでに、恋をしたことがあったのだろうか?だが少なくと
も、愛を感じたことはあった気がする。アルティマーラやルレフ、レンラッド、リ
ブルス。そして、リフアには、愛を感じたことはあった。

頭の中で、そんな言葉が流れた。そして、ちょっと立ち止まったかと思うと、彼は
近くにあったベンチに座った。

小さい頃から、アルティマーラやレンラッド、それからリブルスとは、よく遊んで
いたなあ。ルレフとは、初めて会ったとき、あいつは既にこの世にはいなかった。
ラルフェスを通じて、会うことが出来た。いや、それよりもだ。リフアと、もっと
早く会っていればよかった。

Vは夕焼けに浮かぶ、赤い太陽を見つめた。

会ってまだ、そんなに経っていない。なのにリフア、君とはもう随分親しくなった
よ。私にとって、最高の友だ。会ってから、十年くらい経った気もする。だが、本
当はもっと早く会いたかったよ。アルティマーラが、ずっと昔から君に恋をしてい
たことは知っていた。それは、三年前に知ったよ。アルティマーラが恋するほどだ
から、よほど素敵な子だろうと思ったよ。アルファに、ずっと言い続けてきたよ。
会いたい と。だが、それでも私の願いは、叶わなかった。その頃、フリッドは敵
の襲撃を受けていた。そして・・・・・・・・・・・・・・・

ふいに沈みゆく、赤い光の方から、男の声が聞こえた。声変わりがして、まだ二年
ほどしか経ってない声だった。

「V〜〜、この辺りにいないのか?」

声が聞こえたとき、Vはすっくと立ち上がり、声に向かって歩いた。

「私はここにいるぞ、リフア」

リフアの髪は、夕焼けに照らされて、紫の色をしていた。

「なんだ、やっぱりここに居たんだね」

リフアは走ってきたのか、息をぜえぜえと吐いている。

「大丈夫か?息が荒いみたいだが。いや、それよりも、私を捜しているみたいだっ
たな。どうしたんだ?」

「あ、そうそう」

リフアはポケットから、小さな袋を取り出した。Vはわけが分からず、袋を受け取
った。中には、様々な種類のクッキーが入っていた。

「これは?」

「それは魔法のクッキーさ」

リフアは軽くニヤリと笑った。

「V、覚えてるかな?以前フリッドに帰ったとき、レンラッドやリブルスと行った
場所だよ」

「勿論だ。あれは最高に楽しい場所だから、ずっと覚えてるよ。でも、それがどう
したんだ?」

Vは、いきなり思い出を話し出したリフアに、疑問を抱きながら聞いた。リフアは
微笑して言った。

「あの場所を思い浮かべながら、そのお菓子を食べてよ。きっとビックリするだろ
うしさ」

Vは言われた通りにお菓子を口に運び、噛み始めた。やがて、クッキーをゆっくり
と飲み込む。

〜修行の間〜
マリモと壬・紫音以外の5人が集まったいた

声「まず、最初に我らの名を言っておこう。」

トクジ「個別に修行をするんじゃなかったのか?」

バン「なにかあるんだろう・・・」

声「言うぞ、水の精霊はマーキュ・爆の精霊エクス・絃の精霊エル・滅の精霊ガウ
ス・そして、わたしが忍の精霊シャドー。」

シャドー「さて、ここから修行をするのだが・・・」

トクジ「ちょっと、他の3人はどうした?」

マーキュ「マリモと壬はそれぞれ自分の精霊と修行をしている。紫音とか言う女の
子はまだ流派を受け継いだばかりなので休んでもらっている。」

エクス「それと、天星流の奴のことで1つ聞きたいのだが?」

シュン「なにがだよ?」

エクス「奴は多重人格か?」

トクジ「ん?・・・まぁ、そう言われるとそうなのかも・・・アイツは怒りが頂点
に達した時や守るべき者の血を見ると豹変するからな・・・」

エル「ふぅ〜ん、あの子は初代天星流の特徴まで受け継いでるんだぁ・・・」

バン「天流は一族相伝。各流派はその流派の一族で受け継いできた。」

コウ「たしかに、オレの天豪流やヤスの天絃流もみんな親から受け継いだ能力。」

シャドー「天流は60以上の流派に分かれている。ちなみに、このFTT城にはお前
たち8人以外にあと2つの天流の流派の継承者或いは一族がいるよう
だ・・・。」

ヤス「えっ?だれなんだよ?」

ガウス「それはまだわからん。もしかしたら、そいつは自分が継承者であるという
事に気付いていないのかもしれん・・・」

〜壬の部屋〜

紫音「面白くないな〜。暇だし・・・」
と言うなりソファに寝転んだ。

ドン!
紫音「!何の音だろう・・・ソウルバレットが暴発したようでも無いし・・・」
部屋を探り始めた。

紫音「何だろ・・・!」
其処には、薬莢が落ちていた。

紫音「取り合えず逃げよ・・・」
部屋から出ていった。

???「神よ・・・今から、私が犯す罪をお許し下さい・・・」
そう言って、銃のスコープで照準を合わせた。紫音を狙って・・・

???「神よ・・・私に神の加護を・・・」
弾を込めた。

???「神よ・・・今からあなたの御許に一つの魂が帰ります。受け入れて下さ
い。彼女を・・・」
そして、トリガーに指をかける・・・

〜マリモ自宅〜

ヒトミとピカチュウの料理教室はいつの間にかFTT城・城下で人気になっていた

ONEMAN「うんっ!美味しい!」

フロート「短期間でこんなに上達するなんて、ヒトミさん才能あるんじゃない
の?」

ヒトミ「エヘヘヘッ^^」
(照れてる)

ピカ姫「本当に上手なんだよ!」

モノ「こんな時にマリモくんが居ないなんて・・・」

ヒトミ「ダーリンは修行中なんで・・・」

モノ「ただでさえ、強いのに・・・もう、姫様があんなこと言うから・・・」
くどくどと愚痴をこぼす

ピカ姫「いいじゃない。どっちにしろ大会はもうすぐよ!」

クレ王子「そうだ、ヒトミさん。出来れば大会の時お店をフロートさんたちと出店
してみませんか?」

ヒトミ「本当はそうしたいんですが、お腹の子に何かあったらいけないん
で・・・」

ハピナス王妃「そうですよ。ヒトミさんは妊婦なんですから、無理はしてはいけま
せんよ!」

クレ王子・ピカ姫「母さん。」

他のメンバー「王妃様。」

ハピナス王妃「ゆっくりしていなさい。いくら安定期に入ったとはいえ、無理は禁
物ですよ。せっかく神様から授かった子どもなんですから。」

ヒトミ「はい、スミマセン。・・・あ〜あ、こんな時ダーリンが居てくれたらな
ぁ・・」

ハピナス王妃「マリモは修行中なんですね。」

ヒトミ「はい・・・」

ハピナス王妃「・・・・フロート、あなた大会が終わるまでマリモとヒトミさんの
食事の準備をしていただけますか?」

フロート「はい。かしこまりました。」

〜中庭〜

???「神よ・・・お許し下さい・・・」

黄金「それは、許せないな・・・・」
銃を後頭部に当て付けて言う。

???「ブツ、ブツ、ブツ・・・」

黄金「何言ってんだ?」

???「神聖なる、仕事中を邪魔するな!」
銃を黄金に向ける。そして、撃った。

黄金「クッ!貴様!」
ショットガンが、火を噴く!

???「それが、なんですかね、、、?」
血だらけになりながらも、笑っている。

黄金「おのれェェェエ!」
撃って撃って撃ちまくる。銃身が加熱し火となる。

???「ハハハハハ!軽いなぁ」
撃たれても撃たれても平然としている。

黄金「何なんだ?貴様・・・」

???「何だと思う?」
そう言って去っていった。

黄金「壬に知らせなければ・・・」

〜修行の間〜

壬「終わった・・・」
試練の間から出てきた。

トクジ「早いな・・・如何だった?」

壬「ヤバイキツイ・・・」
ふら付いている。

トクジ「内容は?」

壬「ガレオンを抑えて、魔眼の強化、魔力増幅、得物の扱い、その他諸々・・・」

シュン「ガレオンって?」

壬「ガレオンは龍だ。人に姿を変えたりするけどな。」
座りながら言う。

ゴウ「もう、終わったんだろ?」

壬「あぁ・・・帰って休むか・・・」
修行の間から出て行った。

〜廊下〜

壬(ふぅ・・・早く帰るか・・・)

紫音「お帰り〜」

壬「如何した?なんで、ここに居る?」

紫音「狙撃されたんだ・・・」
声を潜めて言う。

壬「何!ソイツは何処だ?捕まえてやる・・・!」

黄金「無駄だ・・・もう、逃げている。」

壬「黄金!血ィ出てる!」

黄金「俺は、元々死人だ。此れくらいで、死なない。」

紫音「でも、危なくない?」
心配そうに聞く。

黄金「取り合えずだ。あの部屋は暫らく使えないな・・・何時、撃たれるか、解ら
んからな・・・」

壬「あぁ、そうする。」

数時間後・・・

ファリオン「これで、お前たちも修行終了だ!」

マリモ「おしっ!」

トクジ「これで、禁断武器も扱いこなせる!」

エクス「だが、マリモ!オマエは初代天星流の能力を隠し持っている事を忘れるで
ないぞ!」

マリモ「ハイっ。」

コウ「まさか、多重人格だと思っていた、あの凶暴な姿が初代の特殊能力だったな
んて・・・」

ヤス「ああ、アイツとは長い付き合いだけど、信じられないな・・・」

トクジ「オレなんか、凶暴になった姿を何度も見たから驚きはしなかったけ
ど・・・」

マリモ「オレは、バケモノかっ!?」

バン「バケモノの力を封印しているんだから、仕方ないだろ!」

ファリオン「とにかく、修行および試練全て終了。お主たちはかなり強くなったは
ず!」

マーキュ「まぁ、それでもうちらの助けが必要な時は呼んでくれよ!サポートくら
いはするよ。」

シャドー「それに、我等の力を呼び出すことも可能だしな!」

バン「ああ、わかった。」

ファリオン「さぁ、試練の間を解除する。大会が始まるまで休むがいいだろう。そ
れに任務もあるんだから・・・・」

と言うとまぶしい光が辺りを包み、気が付くとマリモたちは側近部隊の部屋に居た

シン「隊長!今までどこにいらしたんですか?」

マリモ「スマン・・・」

勇馬「隊長が残した報告書を我々でやっているのですが・・・量が多すぎます!」

トクジ「スマンスマン、悪いがそれはお前たちでやっておいてくれ!それと、ベッ
ドを6人分用意してくれ。オレたちは疲れた・・・・」

勇馬「隊長たちはよほどお疲れのようだな・・・おい、ベッドの準備を!」

隊員「了解!」

シン「さっ、ベッドの準備が出来ましたので・・・・」
マリモたちはシンに支えられながら部屋に用意されたベッドに向かい横になったと
たん寝てしまった

勇馬「マリモ隊長の事はヒトミさんに連絡しておこう。」

隊員「了解。」
側近部隊の隊員1人がヒトミの所に向かった


〜側近部隊の部屋の中にある会議室〜

マリモたち6人が別室で寝ている時
シンと勇馬は話をしていた・・・・

シン「やはり、隊長たち、いやマリモたちは禁断継承武器を扱いこなすために修行
をしていたんだろう・・・」

勇馬「しかし、オレたち2人が実は双子で、天双流:月の能力者だとは気付きもし
ていないなんて・・・」

シン「ああ、でも気付いていないフリをしているのかもしれない。オレたち2人の
任務は秘密裏にマリモたちをサポートする事だ。」

勇馬「しかし、オレたち、天双流は2人で1人の流派だから・・・」

シン「マリモたち以外にもう1人居るはずなんだ・・・このあいだ、マリモたちに
大賢者様から来た手紙とは別にオレたち宛に来た手紙には、『FTT城内には、マリ
モやシンたちを合わせて11人の天流がいることがわかった』って書いてあった」

勇馬「11人かぁ・・多いな。」

シン「たしかに、しかしそれだけの人数が集まるほどの何かが起こる可能性がある
からだろう・・・」

バタンッ!
???「なにやってるんだ?」

勇馬「ヒッ!」

シン「だれだっ!・・・・ってマリモ隊長・・・・」

マリモ「お前らなにやってるんだ・・・?」

シン「え?え〜っと、・・・勇馬の妹が近々結婚するって聞いたもんですか
ら・・」

勇馬「オイ、そんなデタラメ・・・」(小声)

シン「いいからここは乗り切らないと・・・」(小声)

マリモ「ふぅ〜〜〜ん・・・・・」

勇馬&シン「ヤバイ・・・」(冷や汗・・・)

マリモ「そっか、めでたい事だな。」

勇馬&シン「よかった〜」

マリモ「ん?」

勇馬「いえ、では、失礼します。」

シン「我々は仕事の続きがあるんで・・・」
というとシンと勇馬は仕事場に戻った


マリモ「・・・・・ふぅ〜ん、2人で1人の天双流ねぇ・・・・」

トクジ「これで、あの2人をあわせて10人・・・あと1人は誰なんだ・・?」

コウ「とにかく、大賢者様がオレたちに内緒で3人の天流の派遣していたことがわ
かっただけでも・・・」

バン「まぁ、あいつ等が言っていたようにFTT城で何かが起こるかもしれないって
事だな・・・」

シュン「それを未然に防ぎこの城と人々を守るのがオレたちの任務だ。」

ヤス「この事は壬と紫音に伝えておくべきだな。」

〜ハデスのアジト〜

???「ハデス。すまない。暗殺失敗だ。」
ハデスを呼び捨てにする。黄金と撃ち合った奴だ。

ハデス「さて、如何落とし前をつける。」

???「魔力のリミッターを外してくれ。」

ハデス「無理だ。貴様は裏切るかもしれん。」
そう言って、手を振った。

???「俺が、裏切った時は俺を殺してもいい!外してくれ!」
言葉が強くなる。

ハデス「仕方ないな・・・レーン。外してやる。換わりに裏切るなよ。」

レーン「任せておけ。天岩流の名にかけて。」
自信に満ちた顔で言う。

ハデス「では、頼むぞ!」

〜マリモの家〜
マリモたちがマリモの隠し部屋で話をしている

壬「どうしたんだよ、こんな所に呼び出して!」

紫音「そうよ、さっき、あたし達何者かに打たれそうになったのよ!」

マリモ「その話もあとでする。」

コウ「それより、修行の間で精霊たちがオレたちにFTT城にはあと2つ流派が居る
って言っていたんだ。」

ヤス「それで、そのうちの1つが側近部隊のシンと勇馬だったんだ。しかも、あい
つ等は実は双子で天双流、月の能力者らしい。」

シュン「はやく、残りの1人を見つけないと・・・」

紫音「ちょっと、待て!シンと勇馬のどっちが後継者なんだ?」

トクジ「天双流は特殊で後継者は必ず双子と決まっている。なので、あの2人とも
後継者なんだよ!」
とマリモたちが話していると・・・

???「あの〜・・・・」

マリモ「ん?・・・うわっ!・・・ヒトミ!!」
そこに表れたのはヒトミだった

ヒトミ「もしかしたら、もう1人の天流って・・・わたしかも・・・・」

トクジ「え?ヒトミちゃんが?」

ヒトミ「う・・ん・・・わたしのお父さんが、よく太陽の力とか言っていたから」

ヤス「太陽の力?」

コウ「もしかして、天陽流?」

トクジ「まて、天陽流の後継者である、ヒロさんは3年前に行方不明になってしま
い、今は天陽流の後継者は不在のはず・・・」

シュン「ヒロさんってヒトミちゃんのお兄さんじゃなかったっけ?」

ヒトミ「そうよ、わたしの兄は天陽流のヒロ。そして、実はわたしも子どもの頃兄
と一緒に天陽流をお父さんから学んだ。」

マリモ「どうして、今まで黙っていたんだ?第一、オマエは今妊娠してるだろ!」

ヒトミ「だから、今まで言えなかったの・・・それに、言ったらダーリン
は・・・」
ヒトミの言葉で場が静まってしまった

トクジ「・・・とにかく、ヒトミちゃんが天流の人間である事はわかった。これで
FTT城に居る天流全員が判明した!でも、ヒトミちゃんは安静にしてなよ!お腹に
赤ちゃんがいるんだから。」

マリモ「ヒトミはオレが絶対に守る!」

ヒトミ「期待してるよ!」

紫音「赤ちゃん産まれたら教えてね。」

FTT城に居る天流が全員判明した。しかし壬だけは浮かない顔だった・・・・

壬「オイ、待て!だったらオレと紫音に攻撃してきて、黄金と打ち合った奴は誰な
んだ!!」

トクジ「よし、その話を聞かせてくれ!」

・・・・・・・・・そのときの経緯説明中・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マリモ「なにぃ!紫音と同じ能力!?」

トクジ「落ち着け!で、銃の形は違ったんだな!?」

紫音「よく見てないけど、たぶん・・・・」

シュン「銃を使うのは天弾と天岩の2つだ!」

コウ「それに、紫音は1人っ子・・と言う事は・・・」

ヤス「じゃっ、天岩流が紫音たちを襲ったって言う事か?」

バン「・・・・かもしれんな・・・・」
マリモの家についてから黙っていたバンが口を開いた

マリモ「どういうことだよ!?」

バン「理由はわからんが、オレたちに恨みがあるか、誰かに利用されてるか・・は
たまた・・・」

コウ「はぁ?理由がわからないんじゃ・・・」

トクジ「コウも落ち着け!バンの言うとおり、恨みや誰かに利用されない限り、同
じ天流の奴がオレたちに襲ってくるか?」

ヤス「しかし、天流の掟では・・・・」

シュン「今の時代、掟を守らない奴も増えてきてる・・・・」

ヒトミ「じゃぁ、今回の格闘技大会やダーリンたちを狙う敵の中に天流が隠れてる
可能性があるって事?」

トクジ「可能性はある・・・・出来ればこの可能性は外れて欲しい。」

マリモ「どんな時でも大事な人を守る。それがオレたちの使命。ヒトミは必ず守
る。お腹には子どもしな!」

ヒトミ「ねぇ、そういえば大会まであと何日?」

壬「今日が24日だから・・・・残り2週間だな!」

一同「え?もうそれだけかよ〜〜〜〜〜!!!」

〜城下町〜

レーン「仕事だ。行くぞ。ライアス。」
銃に弾を込めながら言う。

ライアス「あぁ。目的は?」

レーン「天弾流、天妖流、及び他流派の後継者の暗殺。」

ライアス「報酬は?」

レーン「100万だ。」

ライアス「結構高いじゃん。それに相手が、うち等と同じ天流。殺り甲斐があ
る。」
ボウガンに矢を込めている。

レーン「行きますか・・・」
そう言って立ち上がった。

ライアス「天岩、天閃の名にかけて、仕事を成功させますか・・・」

〜城内〜

レーン「潜入成功。どうぞ。」
無線で話をしている。

ライアス「今、城壁の上からターゲットを探している。見つけたら連絡する。暫ら
く、黙ってくれ。」

レーン「OK」

ライアス(まず、天妖の奴を探すか・・・特徴が、義手に眼が紫。茶髪と・・・」
双眼鏡も使わずに探している。

レーン(天弾は・・・特徴が無いのが特徴って・・・解るか!)

ライアス(発見!)「レーン天妖を見つけた!狙撃ポジションに移動してくれ。」

レーン「了解。後、天弾を探しておいて。」
銃を取り出し、狙いを定め始めた。

ライアス「3階の右から5番目の窓を狙って。」

レーン「もう、見つけてるから黙って。」

ライアス「解った。天弾の捜索を続行する。」

レーン(一撃で落とす!)
そして、トリガーに手をかけた。

シュン「テメェ、裏切りの天岩流じゃねぇか!」
後ろを振り向くとそこにシュンが立っていた

レーン「くっ!いつの間に・・・ライアス、天滅流に見つかってしまった!」

ライアス「好都合だ!目的変更!まずは天滅流からだ!そっちに行く。」

シュン「・・・・ライアスだとぉ・・・・オイオイ、天閃流まで敵かよぉ・・・」

ライアス「オレたちはハデスさまにFTT城にいる天流を抹殺しろと仰せつかっ
た・・・」

レーン「全てはハデスさまの野望のため・・・」

シュン「なにぃ!?・・・ハデス?」

ライアス「天滅流のシュン、死ねぇ!」
ビュンッライアスはボーガンの矢を発射する

シュン「うくっ・・・」
矢はシュンの左肩に命中

シュン「・・・・・・くそぉ、やらなければ・・・・やられる・・・」

レーン「ふっ・・・」
不気味な笑みを浮かべながらレーンは銃のトリガーを引こうとした時・・・

???「ライアス!やめてくれ!」
と言ってシュンの前に1人の人物が立つ

シュン「・・・・壬!・・・・」
シュンの前に立ったのは最初に狙っていた壬だった

レーン「ほう、次はオマエが相手になろうって言うのか!?」

壬「レーン、ライアス!どうして天流を裏切った?」

レーン「それに答える義務はない!やれ!ライアス!!」

ライアス「・・・・・・」
と命令するレーンだがライアスは壬に矢を向けたまま打とうとはしなかった

レーン「どうした?ターゲットが2人も目の前に居るんだぞ!打て!」

ライアス「打てないっ・・・壬は殺せない・・・」

ライアス「打てないっ・・・壬は殺せない・・・・」

レーン「オレたちの任務は天岩・天閃以外の天流消す事。いくら、壬と仲がいいと
いっても敵は倒せ!」

壬「待てライアス!お前等はハデスたちに利用されてるだけじゃないのか?どうし
て仲間を殺さないといけない!?」

レーン「たとえ、利用されていてもそれがハデス様のためなら・・・」

ライアス「・・・・・壬・・・・・」
ライアスの目にはうっすらと涙が出ていた

シュン「・・・・マリモ、気付いてくれ・・・・」
シュンは誰にも気付かれないように腕時計に内蔵されていた仲間を呼び出すスイッ
チを押した・・・・

マフ「何をしているんですか?」
普段どおりにモップを持ったマフがやってきた。

シュン「そういうお前は何をしているんだ?」

マフ「もちろん、普段どおりに掃除ですよ。私の仕事ですから」

シュン「そうか。だが、状況的に今は無理だ。別の場所をやってくれ」

マフ「ここが最後なので無理です。それに、あの方々の様子もしばらく見ていたい
   ですし」
どうしてもここを掃除しないとだめらしい。ほかにも何かありそうだが・・・

壬「ライアス・・・頼む、退いてくれ・・・!」

レーン「何をしてる!早く殺れ!」」

ライアス「・・・」
座り崩れた。

レーン「えぇい!私が殺る!」
そう言って、ライアスのボウガンを取り、撃った。

壬「クッ!・・・ライアス、退け!」
矢が鳩尾に刺さる。

レーン「しぶとい奴だ!」
そう言って、もう一度矢を放った。

壬「ライアス・・・退け・・・」
足を撃たれた。

ライアス「レーン!もう、辞めてよ・・・」
レーンの足を掴む。

レーン「五月蝿い!」
再び矢を放つ。

壬「クッ・・・退いてくれ・・・頼む・・・」
矢が右肩に命中し倒れた。

レーン「クソ!もう良い!これ以上集まられるのは危険だ!逃げる!」
そう言ってライアスを置いて退いた。

ライアス「・・・壬、大丈夫だよね・・・?」

壬「・・・・・・」
反応が無い。

紫音「・・・!壬!ライアス、アンタがやったの?」
ライアスを睨み付ける。

ライアス「違う・・・私じゃない・・・」
そう言って、顔を背ける。

マリモ「おい!壬は大丈夫か!」

シュン「厳しいかもしれん・・・出血が多すぎる。」

壬「・・・大丈夫だ・・・ライアスを責めないでくれ・・・」
今にも、途切れそうな声で言う。

トクジ「医療班の手配を!」
部隊を引き連れて遅くなりながらも来た。

ライアス「此れくらい、私に任せて下さい。一応、医療術を身に付けてますか
ら。」
そう言って壬に近づき、治療を始めた。

紫音「もし、壬に何かあったらアンタを恨むからね!」

ライアス「恨むなり、何なりして下さい。」
そう言ってる内に、治療が終わった。

ライアス「これで、終わりました。私は、大長老に許しを乞うて来ます。」
そう言って立ち去った。

壬「ライアス。何時でも来いよ。この事は気にするな・・・」

ライアス「はい。すいません。」
そして、壬に見えないように泣いていた。

マフ「さて、なんだか多くの人が来たようですが、これで掃除ができますね」
そういいながらモップをかけ始めた。

マフ「血は早めに処理しないといけませんね。色が消えても匂いが残ってし
   まう可能性がありますから・・・・」
壬の出した血の部分を念入りに拭きながら言う。

シュン「さっき起きたことよりも掃除のほうが大事なのか・・・」
半分あきれ気味である。

マリモ「なんとか、ライアスはジパングに帰ってくれたが・・・・」

バン「・・・・・問題はレーンだな・・・・」

トクジ「ああ、厄介な奴が敵にいるもんだ・・・・」

紫音「わたし、強くならないと・・・・」

壬「修行しないとな・・・・」

シュン「しかし、ライアスのヤロウ・・・どうして敵の中にいたんだろう・・・」

壬「あいつの事は責めないでくれ!」
シュンがイライラしてるのを見て壬は落ち着かせようとした

シン「隊長・・・・、壬さんが大怪我したって・・・って治ってる?」

勇馬「さっき、この部屋から出て行く人を見かけましたが・・・」
と言いながらシンと勇馬が入ってきた

トクジ「とぼけなくてもいい!」

勇馬「何がですか?」

マリモ「天双流、月の継承者、シン・勇馬!」

シン「なっ、何の事ですか?オレたちは知りませんよ・・・・」

勇馬「・・・・・やっぱり、この間の時に聞いていたんですね・・・」

シン「勇馬っ!・・・いいのか?」

勇馬「バレてしまったからにはしょうがない。それに元々仲間なんだから・・・」

マリモ「すまないな、盗み聞きしてしまって・・・」

勇馬「いいんです、それより、大変な奴が敵に回ってしまいましたね・・・」

シン「大賢者様がライアスをお許しになられるといいんですが・・・・」

シュン「・・・・・理由はわからんが、ライアスは一時的にも敵だったんだ・・し
かも、壬の命を狙って・・・」

壬「シュン、それはわかってる、でも・・・改心してくれたんだから・・・」

トクジ「まぁまぁ・・・シュンもピリピリするな!大賢者様もわかってくださ
る。」

マリモ「あとは、レーンだ!アイツはまだハデスとか言う奴等のなかに・・・」

〜ジパング:大賢者のいる所〜

側近「大賢者様、天閃流のライアスが・・・・・」

大賢者「なにぃ、ライアスが・・・・連れてまいれ!」

ライアス「・・・・・・」

大賢者「ライアスよ、なぜ壬たちの命を狙った?」

ライアス「親父を・・・親父をハデスたちに殺され、言う事を聞けば生き返らせる
といわれ・・・」
と涙混じりに話し出す

側近「大賢者様、この者の処分はどうされますか?」

大賢者「心情を巧みについて同士討ちをさせようとは・・・」

ライアス「ワタクシはどんな罰でも受けます。どうかお許しを・・・」
と2人の前で土下座をする

大賢者「・・・・・・」
しばらく黙り込んだがしばらくすると口を開けた

大賢者「そうか、では、敵の情報と一緒に居た天岩流のレーンの事で知ってる事を
全て話し、その上でもう1度FTTに戻りマリモたちを助けると誓うなら許そう!」

ライアス「ありがとうございます!」

側近「いいんですか?」

大賢者「ああ、敵の中に天岩流がいた、しかもこやつの心情を利用して同士討ちを
仕向けたという事から敵は思ってる以上に強敵だ!だからマリモたちの仲間は多い
ほうがいい。」

側近「さようですか・・・」

ライアス「大賢者様、わたくしが知ってる事は、敵はハデスと言う謎の男を首領と
して7人の部下がおりました・・・・そして、その中のレオンとか言う者は他の奴
等とは少し違う印象を受けました・・・」

大賢者「どういうことだ?」

ライアス「確証はもてませんが、我等天流、しかも天陽に似た戦闘スタイルを持っ
ていました・・・」

側近「天陽ですと?」

大賢者「ヒロ・・・・。まぁ、それを確証を調べてみなければ・・・それで、レー
ンの方はどうなんだ?」

ライアス「申し訳ありません、レーンの事はハデスの拠点で一緒だった事いがい
は・・・」

大賢者「そうか、よしわかった。ではさっきも言ったようにFTT城に戻り、マリモ
と合流しハデスの企みを阻止しレーンとそのレオンとか言う者を連れてくるの
だ!」

ライアス「了解いたしました。」

とライアスはマリモの仲間としてFTT城に戻っていった

〜城内・病室〜

壬「あ〜、だりぃ・・・」
ライアスにより治癒術を施されたとしても、まだまだ全快ではない。

紫音「・・・・・・」
居眠り中。

壬「紫音どうした?」
呼んだ瞬間、椅子から落ちた。

紫音「ついつい、天気が良くて・・・」
そう言って立ち上がった。

壬「アホか?」

紫音「そう言えば、ライアスとはどう言う関係なのさ?」
唐突な質問。

壬「いや、まぁ、それはな・・・」
何故か話をたぶらかそうとする。

シュン「それは、気になるな。」
腕を組み突っ立っていた。

壬「いや、あの、えー、何て、言えばいいんだ・・・」
困惑中。

紫音「何なのさ?」
追求。

壬「実はな。アイツ・・・いや!ダメだ!言えん!」

紫音「後で、ライアスから聞くから。それじゃ、いいよ。」

シュン(予想通りか・・・)
立ち去った。

〜城門〜

半蔵「久しぶりだ・・・何故、生きて帰ってこれたかが、不思議だ・・・」

佐助「当たり前ジャン。生きて帰ってくる、って言ったんだから。」

鷲焉「懐かしい・・・だが何処か禍々しい・・・」
魔力の事を言っている。

陽倖「ハデス達を、倒せなかったけど大収穫だよ。」

レーン「・・・・・・」

鷲焉「早く、入城するぞ。」

半蔵「そうだな。」(壬殿に顔を見せるとするか・・・)

そして、城に入っていった。

〜医務室〜

壬「怖ぇ・・・あの、マッドサイエンティストが、居る限り此処では安心できない
ぜ・・・」

紫音「仕方が無いじゃん・・・居るんだから・・・」
諦め顔で言う。

モノクロッド「はい〜マッドサイエンティストが通りますよ〜」

紫音「教育長!数々の失言、すいませんでした。」
驚き顔でいう。

モノクロッド「おk、おk、変わりに、書類片付けておいてよ。」

紫音「はい!」

モノクロッド「じゃ、さいなら〜」
ガチャン!

壬「何?何で、お前が書類の整理、頼まれてるのさ?」

紫音「一応、あの人の部下だから・・・」

壬「お前、医務班に勤めてるからな。」

ガチャン!

半蔵「壬殿ー!大丈夫かー!」
駆け込んできた。

壬「お・・・おう。大丈夫だ。」

鷲焉「その前にだ。レーンを捕まえた。お前も来い。」

壬「!何でお前が居る!・・・まぁ、いい。今から行く。」

鷲焉「早く来い・・・」

医務室で壬たちが話をしているちょうどその頃・・・・
側近部隊の部屋では・・・

マリモ「本当に大賢者様はなにを考えておられるんだろう・・・」

トクジ「なにがだ?」

マリモ「オレら側近部隊の隊長・副隊長6名全員が天流の人間だと言う事を改めて
思うと・・・」

バン「それに王直属護衛係のオレまで天流・・・・」

コウ「天流は60以上に分かれてるって精霊が言ってたもんな!」

ヤス「これから起きるであろう事件及び戦いの被害が怖いな・・・」

ライアス「被害を出さないために戦うんでしょ!」
と言ってライアスが部屋に入ってきた

トクジ「ライアス!大賢者様のところにもどったんじゃ・・・」

ライアス「戻ったよ、そして許しを請うてきた・・・そしたら、マリモの仲間とし
てFTT城に行けって言われたんだ・・・」

マリモ「そうか、よかった・・・・」

ライアス「そうだ、さっきヒトミさんに会ったよ。」

マリモ「え?」

ライアス「たぶん、お昼がまだだろうから、お弁当を持っていって欲しいって」
と言うとマリモの前に大きな包みに包まれたお弁当を差し出す

マリモ「デカッ!?」

ライアス「他のみんなの分も作ったんだって!」

バン「ふぅ〜ん・・・愛妻弁当かぁ・・・」

トクジ「いいねぇ〜羨ましいよ!」

コウ「もうすぐ、パパになるんだからしっかり仕事しないとね!」

ライアス「へぇ〜、お腹が大きいと思ったらやっぱり・・・」

ヤス「大会がんばってねぇ〜!」
とみんなでマリモをからかう。

マリモ「それ以上言うとメシやらないぞ!」

トクジ「ハハハ、スマン。」

コウ「せっかく、作ってくれたんだ。食べたいよ!」

バン「ジパングに居たときは、みんなの憧れの的だったヒトミちゃんの手料理!オ
レだって食べたい!」

ヤス「うめぇ〜!」

マリモ「食い終わったら、壬たちの所に行くとするか!」

トクジ「だったら、あいつ等の分は残しておくとするか・・・」

〜尋問室〜

壬「へぇ〜、それでね〜、レーン、殺すぞ手前。」
目つきが変わり、辺りに殺気が漂い始めた。

レーン「私は・・・何が起き様とも、ハデスに着いて行く!」

鷲焉「なら、仕方ない。死んでもらおう。」
立ち上がった。

レーン「殺ってみろ・・・」
声が震えている。

鷲焉「ただ、殺すのは面白くない・・・一死合、どっちが死ぬか生きるかをかけて
勝負だ・・・」
そう言って立ち上がった。

レーン「あ、あぁ・・・」
恐怖に駆られ、声にならない声を上げている。

鷲焉「闘技場にて待つ。来なければ、有無を言わずに斬る。」

〜闘技場〜

鷲焉「来たか・・・殺してくれよう・・・」
目つきが変わり、建物が音を立てている。そして、槍を掴み構える。

レーン「・・・・・・」
眼を瞑り覚悟をした。そして、眼を開く。

鷲焉「さぁ、貴様から撃つなり、斬るなりしてみろ。何なら一撃で殺してもい
い。」
そう言って、槍を下ろした。

レーン「遠慮はしない・・・!」
銃が火を噴く。そして、鷲焉の額に当たる。

鷲焉「軽い。俺に傷一つ付けられないか?さて・・・俺の番だ。」
銃弾が効いていない。そして、槍を構え姿を消し、一突き。

レーン「クッ・・・ガハッ!」
槍が胸を貫通し、血を吐く。鷲焉に返り血がかかる。

鷲焉「興醒めだ・・・何が天岩の聖闘士だ。雑魚が・・・」

レーン「・・・・・・」
眼から生気が無くなり、動かなくなった。

鷲焉「ライアスのようにしていれば良い物を・・・強情張りめ・・・」

そして、闘技場から出て行った。

壬「レーン、しっかりしろ!」

レーン「・・・・・」
壬はレーンの傍に駆け寄って話しかけるが反応してくれない

壬「レーン・・・・」

鷲焉「壬、そいつは敵だ!構う事ない!」

半蔵「おいおい、やりすぎてるんじゃないの?」
と鷲焉の肩を叩きながら話す

鷲焉「みんな、甘いな。」

マリモ「ハデスの所にいたからって敵だからって同じ天流を死なせたくないんだよ
壬は・・・」
壬たちの分の昼メシをもってマリモたちが現れた

ライアス「レーン、今助けてやる!」

ファリオン「いいのか?敵だぞ!」
レーンのところに駆け寄るライアスをみてファリオンが話しかける

マリモ「ん?いいんじゃないか。うまく行けば、ライアスのように仲間として戻っ
てきてくれる。」

ファリオン「でも、敵のところに行ってしまったら?」

トクジ「その時はその時さ!全力でレーンを助け出す!仲間を失いたくないと思っ
てるのはみんな同じだから。」

ライアス「くっ、思ったより傷が深い・・・医務室に運ぼう!治療はそれから
だ!」

壬「マリモ!他のみんなも手伝ってくれ!」

コウ「おっしゃぁ!」

ヤス「世話が焼ける・・・」

シュン「気が付きやがったら、お仕置きだ!」

バン「やれやれ、傷を広げたるなよ!」

紫音「ケンカはやめなよぉ!」

鷲焉「天流は甘ちゃんだらけだ・・・」

半蔵「いいんじゃないか、それで。だからこそ仲間意識が強いんだよ!護るべき何
かがある奴は強いからな!」

マリモ「ああ、オレたちは、仲間を、愛する人を、そしてこの世界とそこに暮らす
人々を護りたい。」

鷲焉「・・・・・」

トクジ「お〜い、マリモ!医務室に行くぞ!」

マリモ「あ、待ってくれぇ〜!・・・・」
と言うとマリモたちはレーンを連れて医務室に戻っていった

〜医務室〜

壬(俺も何時か、あぁなるのか・・・)

ライアス「大丈夫だよ。貴方は敵だった私を許してくれた。それに、守るべき人も
居る。そんな人が、鷲焉見たいになるとは思えない。」

壬「あぁ、有難う。ライアス。」

ガシャン!
レーン「こんな所で、死ねるか!」
血だらけになりながらも、走り出した。

壬「紫音、ライアス。追うぞ。」
そう言ってレーンを追った。

レーン「鷲焉!先ずは、貴様だ!」
何処から出したのか、青龍刀で鷲焉を斬った。

鷲焉「フッ・・・八ッハッハ!懲りずにまた来たか!そんなに死にたいか?」
二撃目を繰り出そうとしたが刃が取れず、腕を掴まれてしまい投げられた。

???「其処まで!」
窓を破り、何者かが侵入してきた。

???「レーン平気か?」

レーン「シャエン・・・何故来た・・・」

シャエン「お前を回収する為だ。後、他の天流の人間!貴様らは何れ滅びる!」

壬「抜かせぇ!」
切りかかったが外れた。

シャエン「その、最後の日までサラバだ!」
レーンを抱えて消えた。

壬「また、天流が・・・敵に回ったか・・・」

マフ「おやおや、今日は騒がしいですねぇ」
シャエンが窓を破ったのを庭で見ながらつぶやいた。

マフ「とりあえず、掃除をした後に窓を割られるのはいやですね。片付け
   をしなくては・・・」
そういいながら医務室へ向かっていった。


マフ「入りますよ〜〜」
医務室のドアを開けながら言った。

マリモ「くそぉ、医務室でレーンを説得するつもりだったのに・・・」
悔しそうに机を叩く

シュン「だから、言ったんだ敵は倒せる時に倒さないとって・・・」

トクジ「それで、レーンを連れて行った奴はどんな奴だ?」

鷲焉「レーンはそいつの事をシャエンと言っていた・・・」

バン「シャエンだとぉ!」
鷲焉の言葉にバンは叫び、マリモたちの表情は青ざめた

半蔵「知ってるようだな・・・・」

コウ「シャエンは天翼流だ!」

ヤス「アイツは予言が出来るんだけど、その予言が結構当たる・・・」

マリモ「そんでもって、天影流と似て気配を消して攻撃をする事が出来る。」

トクジ「まぁ、影が薄いともいえるがな、シャエンの場合は・・・」

バン「どっちにしろ、厄介な奴が敵にいたもんだ・・・」

マリモ「シャエンの予言通りにさせてたまるか!」

マフ「そのシャエンという人が窓をぶち破ったんですか?」
ガラスの破片を片付けながらマリモに聞く。
だが、聞いていないようなので片づけをすることにした。

マフ「天流だかなんだか知りませんけど、ガラスは貴重に扱ってください。
   結構高価なんですから・・・」
そうぶつぶつつぶやきながら破片を取り除いていく。

〜マリモはFTT城に居る全天流継承者と関係者を自分の家に集めてなにやら話を始
めた〜

マリモ「レーンがシャエンに連れられ、ハデスの所に行ったと言う事は・・・」

トクジ「少なくとも、今敵の方には2人の天流がいると言う事になる。」

ライアス「いや、3人だ!」
トクジの話に訂正を加える

シュン「どういうことなんだよ!?」

ライアス「実はな、ハデスの部下に獣凶神レオンっていう奴がいるんだが・・・そ
いつからは天流の気配が僅かだがするんだ。」

鷲焉「なにぃ、レオンだと!」

半蔵「前に俺等と一戦交えた奴だ!」

バン「本当か!?」

半蔵「ああ、逃げられてしまったがな・・・」

鷲焉「しかし、その時は天流の後継者って感じはしなかった・・・」

コウ「とにかく、天流のどの流派かわかるか?ライアス?」

ライアス「う〜ん、断定は出来んがもしかしたら・・・・」

マリモ「もしかしたら・・・?」

ライアス「天陽流、太陽の流派かもしれん・・・・」

・・・・・・・・・
ライアスの発言はその場の空気を静まり返らせてしまった

ライアス「お、おい、どうしたんだ・・・?アタシは何かヤバい事言った?」

パリーンッ
ヒトミ「うっ・・・うそよ、兄さんがダーリンたちの敵になんて・・・・」
ヒトミにはショックだったのかマリモ達のために作った軽食をお皿ごと落としてし
まい、皿は割れてしまった

ライアス「え?・・・うぐっ・・・」

マリモ「ライアスッ!」
マリモは怒鳴り感情的なってしまいライアスを殴った

トクジ「マリモ、落ち着け!」

壬「ライアスもたとえそれが本当だとしても今は・・・」

紫音「ヒトミさん、お皿拾います」

ライアス「・・・・・ゴメン。ヒトミさんも天陽流でヒロさんの妹だったんだよ
ね・・」

マリモ「・・・・オレの方こそ悪かった・・・つい感情的になってしまって・・・
その・・・女に手を挙げてましてや殴ってしまうなんて・・・」

ライアス「・・・・いいんだ、気にしてない。マリモさんはヒトミさんを大事にし
てるんだもん。悲しませたくないんでしょ・・・・」

マリモ「・・・・本当にスマナイ・・・・」

ヒトミ「・・・兄さんが・・・・敵になってる?・・・・そんな・・・・兄さん
は・・・」
ヒトミはよっぽどさっきの話が堪えたのか少し泣きそうになっている

紫音「ヒトミさん、辛いけど今はお腹に赤ちゃんがいるんだから・・・」

ヒトミ「ゴメンネ、紫音・・・」
涙を拭き笑顔を見せようとするが、まだその表情には悲しみが残っていた

マリモ「ヒトミ、必ずヒロさんはオレが助ける!オマエの兄さんはオレの義兄さん
でもあるんだから!」
と言って優しくヒトミの背中にそっと手を置く

ヒトミ「ダーリン・・・ゴメンネ・・・心配かけちゃって・・・」

マリモ「・・・・・気にするな・・・・」
そう言うと、ヒトミの目に溢れていた涙を優しく拭いた

トクジ「だとすると、どうやってレーンとヒロさんを助け出すかだ!」

ライアス「たぶん、レオンはヒロさんだった時の記憶を消されているか何かされて
いて私たちを敵だとしか思っていないはず。」

シュン「戦闘は避けられない・・か・・・・」

ヒトミ「兄さんを殺しちゃだめぇ!」
叫ぶヒトミ

シュン「わかってる!出来る限りの事はする!しかし・・・」

コウ「ヒトミちゃん・・・・天流の人間なら覚悟はしておかないと・・・辛い事だ
とはわかってるけど・・・」

勇馬「・・・・それに、今はヒトミさんにはマリモ隊長やお腹の赤ちゃん、それに
オレたちがいるんです。」

ヒトミ「ありがとう。そうよねアタシにはダーリンや赤ちゃんにみんながい
る・・・」

壬「まずは、レーン・シャエン・ヒロの3人は出来る限り倒さずに救出を最優先に
すると言う事は決まりだな!」

ライアス「あ、それと敵の内数名は格闘技大会に出てくるかもしれません。」

シン「警戒を強める必要があるってことですね・・・・」

モノ「ふぅ〜ん・・・・マリモくんの家で側近たちが集まってると思ったら・・・
何か事件の予感だにゃぁ〜」
モノは自室から望遠鏡でマリモ達の様子を見ていた。しかもどんな道具を使ったら
可能になるのか声もしっかり聞こえている

モノ「おもしろい事になりそうだ・・・・命がけの攻防かぁ・・・でも前のような
事はカンベンだにゃ!」

ウィーニー「教育長、今日こそ、仕事してください!」

モノ「イヤにゃ!今おもしろ・・ひぐっ・・・・」
毎度おなじみのモーニングスターが教育長の頭蓋骨にクリティカルヒット

ウィーニー「ちゃんと、自分の職務はこなしてから遊びやがれ!」

モノ「なんか、今日は機嫌が悪いみたいだ・・・にゃ・・・・」

シャエン「レーン・・・平気か?」
暗い性格に戻っている。

レーン「あぁ。どう?何か出た?」
傷が塞がり、痕すら残っていない。

シャエン「近々、凶神の中の誰かが死する・・・」

レーン「へぇ〜。誰?」

シャエン「・・・・・・」

レーン「誰に殺されるのさ?」

シャエン「・・・・・・俺だ・・・」
愛刀霊言を取った瞬間、レーンが銃を取り出して構える。

レーン「やはり裏切るか・・・貴様は・・・!」

シャエン「こっちに居たら、勝ち目の無い事が分かってな。」
いつの間にかレーンの後ろに回っていた。そして、レーンに手刀を入れ気絶させ
た。

レーン「クッ!・・・貴様・・・」
倒れた。

シャエン(俺は何だろうと生きてやる・・・それが、父母の墓前に誓いし
事・・・)そして、姿を消した。

〜FTT城〜

ライアス「シャエン・・・なんで来たのさ・・・」

シャエン「まだ、死する訳には行かないゆえ・・・」

ライアス「自ら降りてくるなんて・・・男らしくない・・・」

シャエン「貶すなら、何なりと・・・」

そう言って城内に入っていった。

ライアス「相変わらず、腹が立つ・・・」

シュン「オイ、シャエン!」

シャエン「なんだ・・・?」

シュン「どうして、ハデスたちを裏切った!?」

シャエン「オレは、殺された父母の分まで生きなければならない・・・あの奴らの
ところにいてはいずれ死ぬ・・・それと、この間はすまなかった」
そう言うとシャエンはシュンたちに頭を下げた

トクジ「謝らなくていい、でも大賢者様のところに1度戻って許しを請うて来
い!」

ライアス「そうだよ!私も大賢者様に許しを請うて来たからこそマリモ達の仲間と
してここにいる。」

シャエン「行っても許してもらえるか・・・・・」

コウ「行って見ないとわからないよ!」
とシャエンを説得する

シャエン「わかった・・・行ってくる・・・」
と言い残すとシャエンは消えていった

ヤス「本当に、優柔不断なところは変わってないなぁ・・・」

バン「オマエが言えた事じゃないだろ!」

ヤス「悪かったな、優柔不断で!」

壬「でも、これで、また1人こっち側に天流が戻ってきてくれた。」

紫音「もっと早く仲間に戻ってきてくれたら男らしいのにさ・・・」

マリモ「それ以上言ってやるな!アイツも色々と考えた上での決断だよ!オレたち
の所に戻ってきてくれただけでも良しとしようぜ!」

トクジ「だな!」

大賢者「シャエン。やはり、裏切るか・・・」

シャエン「俺は、自らが生き延びる道を探す故・・・」

大賢者「シャエン・・・貴様は許しがたし。嘗ての仲間も裏切り、待たしても裏切
りを重ねた。」

シャエン「邪道だろうと、外道だろうと、俺には関係ない。許しを得なくても関係
は無い。」
さらっと言う

大賢者「そうか。呆れた者だ・・・」
呆れ顔

シャエン「俺は、貴様に呆れられようが何だろうと関係は無い。」
反省の色無し。

大賢者「・・・・・・行け・・・」

シャエン「言われずとも。」
姿が消えた。

〜FTT城〜

壬「シャエン如何だった。」

シャエン「許しを得なかったが・・・何か?」

壬「手前!罪を償えないのか?」
シャエンの襟首を掴んで言う。

シャエン「俺は生き延びるためなら、罪を罪と思わない。」
顔に表情を出さずに言う。

壬「この野郎!」
シャエンの顔を殴る。

マリモ「辞めろ。コイツは変に頑固者だからな。」

シャエン「解ってもらえたか・・・」

壬「・・・!クソ!」

シャエン「余り、俺に危害を加えるようならその腕切り落としてやるか・・・」
刀に手をかける。

トクジ「シャエン・・・強情を張るのもいい加減にしろ!」

シャエン「関係ないだろ・・・」

トクジ「いや、ここにいる限り俺たちの仲間だ!仲間だから幾らでも言ってや
る!」

シャエン「仲間か・・・下らない・・・」
そう言って踵を返し姿を消した。

マフ「おや?懐かしいですねぇ」
そういいながら何か手に持っている。
ちなみにここは器具庫である。
そして手に持っているのは一本のモップ・・・

マフ「敵を欺くにはまず味方から・・・・それが私の考えですからねぇ。
   これもその産物・・・」
モップを銃のように構えながらつぶやく。

マフ「久しぶりに練習でもしてみましょうかね」
モップを持ってまたどこかに言ってしまった。

マリモ「シャエンのやつ、許せねぇ!」
マリモはシャエンの態度にイライラしていた

トクジ「おまえの気持ちはわかる。だけど、今は押さえてくれ」

バン「トクジは普段は冷静だけど、偶に熱くなるんだよな・・・」
というとため息を1つ付く

シュン「シャエンは1度絞めないと・・・・」
闘気丸出しのシュン

壬「シュン、仲間を殺すつもりか!?」

シュン「だってよ、アイツはオレたちだけでなく大賢者様のご慈悲まで裏切りやが
った!」

ヒトミ「シュンさん・・・やめて!」

シン「そうです。今は落ち着いて!」

勇馬「シャエンに対しては別の作戦が必要になるかもです・・・」

シャエン「・・・そろそろ来ますか・・・」
刀を持った。

バタン!ドアが開いた。

シュン「シャエン!何処だ!出て来い!」
怒り心頭。

シャエン「黙れ・・・貴様に何がわかる・・・」
屋根裏から聞こえる。

シュン「其処か!」
天井に鎌を突き刺す。

シャエン「黙れないなら、黙らすまで・・・」

シュン「クッ!何だ・・・!頭が割れる・・・!」
頭を押さえ崩れた。

シャエン「俺の念力効いたか?」
そう言うと居なくなった。

〜中庭〜

シャエン「・・・そうか・・・俺は死ぬか・・・」

マフ「如何したんですかね?死ぬとかぶつぶつ言ってるけども・・・」
モップを相変わらず持っている。

シャエン「・・・物騒な清掃員だ・・・モップに矛なんて隠しやがって・・・」
モップを指差して言う。

モフ「あれれ、気づいてましたか?『十剣』の砂焔さん。」
笑いながら言う。

シャエン「懐かしい名を言うな〜モフ・・・」

モフ「やっぱり砂焔だ。」

シャエン「しかし、十剣はもう無い・・・皆死んだ・・・」
初めて悲しそうな表情を出した

モフ「アンタの裏切りでね・・・」

マリモ「大丈夫か?シュン!」

シュン「ああ、しかし・・・」
少し悔しそうな表情を浮かべる

バン「いい加減、無茶な行動はやめろ!」

シュン「・・・・」
シュンは言い返すことが出来なかった

トクジ「奴は超能力を使って戦う流派だからな」

シン「だったら、どうやって戦えば・・・」

コウ「たしか、あいつの流派は戦闘力は低いほうだから・・・」

ヤス「そうすると、超能力対策が出来れば・・・」

トクジ「可能性はある。しかし、アイツが他の流派の能力が使ってくる可能性も残
ってる・・・」

シュン「だったら、オレたちもアイツの超能力やお互いの能力を使ってコンビネー
ションでやれば・・・」

勇馬「シュンの口からコンビネーション戦法が出るなんて珍しい」

シュン「それしかないだろ!意地でもアイツを連れ戻す!」

モフ「アンタの裏切りでね・・・」

シャエン「俺の命紋の意味を知っているか・・・裏切りだ・・・」
待たしても表情が消える。

モフ「まぁ、良いよ。過ぎた事だし・・・それより、私の運命を占ってもらえませ
んかね?」

シャエン「断る。お前は自らで運命を切り開いてゆく。その様な者を占うのは無理
だ・・・」

トクジ「シャエン!覚悟!」

シャエン「貴様ら・・・俺には仲間は要らない。邪魔だ!」
刀を抜く。凄い殺気が漂う。

モフ「此処は退散!」
姿を消した。

シュン「何だ?飾りじゃなかったのか?その刀。」
刀を指差して言う。

シャエン「十剣、嘗めんなよ?」
一瞬にして姿を消した。

マリモ「消えた・・・?」

シャエン「此処だ・・・馬鹿めが!」
マリモを斬りつけ再び姿を消す。

マリモ「クッ!」

シュン「其処かぁ!」
鎌を振り抜く。

シャエン「勘だけは良いらしい。貴様は厄介だな・・・」
手をかざし、握った。

シュン「何!首が・・・」
宙に浮いている。

トクジ「もらった!」
矢を放つ。見事にシャエンの脇腹に刺さるが、びくともしない。

シャエン「矢・・・返すぞ・・・」
矢を投げつける。回避するのが紙一重だった。

ゴウ「足が留守だぜ!」
下段の回し蹴りを放つ。

シャエン「まだ、軽い・・・」
そう言ってゴウを念力で弾き飛ばす。

マリモ「何が、戦闘向きじゃ無いだ・・・歯が立たないぜ・・・」

トクジ「このままじゃ、シュンが殺される・・・止めなければ!」
まだ、シュンは宙に浮いている。

壬「ちょっと、待った!天妖と天弾、天閃を忘れてもらっては困る!」

紫音「手伝いに来ましたよ。」

黄金「某等も戦を交えん!」
後ろには白金、黒金が居る。

シャエン「多勢に無勢・・・」

ライアス「まずは、みんなの傷を癒そう!」
そう言うとライアスの能力でマリモ達の傷が完治した

シャエン「くそ、ライアス!どうしてオマエは仲間と言うものにつるむ?」

ライアス「オレは大事な人を守りたい!それにハデスに殺された家族の分まで生き
る!」
そう強く断言する

シャエン「ふん、くだらない!仲間?大事な人?そんな事にこだわってるから、死
んでしまうんだ!」

シュン「シャエン、オレは意地でもオマエを連れ戻す!」

シャエン「やれるものならやってみな!だが今日のところは消えさせてもらう!オ
マエ等の話を聞いてると戦う気がしなくなった!」
と言うとどこかに消えてしまった

マフ「さて、まだ何かあるかもしれないですね・・・」
そういいまた何か探し始める。
ここはやはり器具庫である。

しばらくすると鉄製のモップが出てきた。
マフ「昔か・・・・すべてを忘れようとしても無理でしたね」
鉄製のモップを今もっていたモップ方の矛に向けて発砲した。
これがモップの正体・・・改造銃である。
ドアは閉めてあるはずなので誰にも聞こえないはずである。

マフ「また、それを呼び起こすことは簡単ですね」
柄の部分だけが壊れ、完全に十字矛をしても形を現していた。
それら武器を拾うとまた何処かへ消えていった。

今日はシン・コウ・マリモの3人はピカ姫のお出かけにつき合わされていた

マリモ「姫様、どこに行かれるのですか?」

ピカ姫「女の子のお出かけに文句を言わない!」

マリモ「スミマセン、・・・」
いくら天流のマリモでも雇い主の国のお姫様には頭があがらない・・・
(しかも、高給料及び高待遇だから滅多な事が出来ない)

コウ「本当に、大変だよぉ・・・」

シン「そうですよ、隊長!普段はボクとコウさんで姫様のお出かけの付き合いをし
ているんですから・・・」
シンは少し不満そうだ

コウ「隊長は、デスクワークと姫様が逃走した時の追いかけっこ専門だから・・」
コウはからかいながら言う

そうこうしていると、ピカ姫はある一軒のジュエリー店で足を止めた
コウ「ゲッ・・・いかにも超高級なお店・・・・」

ヤス「ひ、姫様・・・お金足りるんですか・・・・?」

ピカ姫「えっ?マリモが出しなさい!」

マリモ「ハァ?どうしてわたくしが払わないといけないんですか?」

ピカ姫「どうしてもよ!う〜んっとどれがいいかなぁ〜!」

マリモ「あのぉ〜・・・・って聞いてないや・・・」

コウ「姫様、こんなのはどうですか?」
と言うとコウはネックレスを手にした

ピカ姫「え〜・・・それはちょっと派手じゃない?」

コウ「そうですか・・・」

マリモ「ってどうしてコウまで選んでるんだよ!」

ヤス「あきらめろ!」
と言うとヤスはマリモの肩をポンッと叩いた

ヤス「姫様、こんなカワイイイヤリングがありますよ!」

マリモ「ヤスまで参加するんかよっ!」

ピカ姫「店長呼んじゃおうっと!」
と言うと姫は店長を呼び出した

店長「ハイハイ、いらっしゃいませ!ってこれはこれはピカ姫様。」
姫を見た店長はかなり腰が低くなった

ピカ姫「ちょっと、カワイイアクセサリーおいてないの?」

店長「どんなものをご用意いたしましょう?」

ピカ姫「う〜んとね・・・・マリモ、来なさい!」
とマリモを呼びつける

マリモ「ハイハイ、姫様お決まりになったんですか?」

ピカ姫「お決まりになったじゃないわ!今日はアンタの為に来たのよ!」

マリモ「へっ?」
姫の発言にマリモはきょとんとしている

コウ「おまえなぁ〜忘れたんか?」

ヤス「明日は何の日だ?」

マリモ「明日?・・・・・あっ・・・・・」
マリモは何かを思い出したのか顔が真っ青になった

ピカ姫「その様子じゃ、ヒトミさんの誕生日を忘れてたのね・・・」

コウ「姫様は、この間ヒトミちゃんと料理をしたときに誕生日を聞いたんだ
と・・」

ヤス「そして、オマエがその日を忘れてるっぽいから姫様が気を使ってくれたんだ
よ」

マリモ「姫様・・・・」

ピカ姫「ここに来た理由がわかったなら、なにを買うのか決めなさい!」

店長「そのような理由でしたか。では、側近殿の奥様にお似合いのアクセサリーを
店員に探させます。」

マリモ「はぁ、おねがいします。」

しばらくすると、店員が店の置くから出てきた。

店員「これなんかどうでしょう・・・」
店員が差し出したのはペアのネックレスだった

ピカ姫「これいいんじゃない?」

コウ「そうですね・・・」

ヤス「決まりだな!」

マリモ「決めるのはオレだ!」

店員「お望みでしたら、イニシャルも彫りますよ!」

店長「ついでに、ペアリングはどうですか?」

マリモ「・・・すごい商売方法をする人・・・」

ピカ姫「いい加減決めなさい!」
どれにするか決まらないマリモを見て姫はイライラし始めた

コウ「姫様、少しだけ落ち着いてくださいな!」

そうこうしているとマリモは買うものを決めたようだ

マリモ「え〜っと、カードで一括払い!」

店長「ありがとうございます!では包装しますので」

すると店長の横で買ったものを包装する店員

店員「では、マリモ殿商品です。またのご来店をお待ちしております!」

店長「次は奥様を連れてきてくださいね!少しだけなら値引しますから!」

マリモ「ハハ・・・その時はおねがいします」

と言うとマリモたちは店を後にした


コウ「おい、マリモ!なにを買ったんだ!」

マリモ「ヒミツだ!」

ピカ姫「なによ!教えてよ」

マリモ「ペアのネックレスと指輪です。」

シン「へぇ〜・・・やるな!」

マリモ「おかげで、貯めていた貯金が消えました。」

ピカ姫「ヒトミさんの誕生日なんだからそれくらいしなさいよ!」

マリモ「そう・・・ですね。あっそれとこれは今日のお礼です。」
と言うとマリモは姫に1つの包みを差し出した

ピカ姫「なぁにこれ?」

マリモ「さっき、姫様が見ていたネックレスです。」

ピカ姫「な、なによ、そんな余分なお金があるなら別のものに使いなさいよ!」

マリモ「あれっ?お気に召しませんでしたか?」

ピカ姫「だ、誰もいらないなんて言ってないわよ!」
と言うとマリモの手からネックレスの入った包みを取った

マリモ「大事にしてくださいね!」

コウ「姫様、顔が赤いです」

シン「隊長に意外な行動されて、姫様の女性の部分が出たんですね」

ピカ姫「ちょっと、姫の私をからかわないでね!」

コウ「スミマセン、でも・・・隊長が姫様はカワイイって言う意味がわかりまし
た」

シン「はい、姫様も王妃様のように立派な女性になれますよ!」

マリモ「ハハッ!・・・・みんなありがとう!オレとヒトミのために・・・」

コウ「次はこんなドジするなよ!」

シン「面倒見切れませんよ隊長!」

ピカ姫「ヒトミさんを泣かしたら私が許さないからね!」

マリモ「はぁ〜い・・・」

みさと「料理長、今日はどこに行くんですか?」

フロート「今日は側近マリモ殿の家にだ!」
みさととフロートはマリモの家に向かって歩いていた

フロート「今日はマリモ殿の奥方、ヒトミさんに新しい料理を教えに行くんです
よ」

みさと「へぇ〜、教えに行くんですか!?」

フロート「ヒトミさんは料理に興味があるみたいですから!」
と言っていると2人はヒトミが待つマリモの家に着いた

フロート「ヒトミさん、こんにちは!」

フロート「今日は新しい料理のレシピを持ってきましたよ!」

ヒトミ「ありがとう!あれ?隣にいる人は?」
とみさとを指差す

みさと「わたしは副料理長のみさとです。」

ヒトミ「そう、よろしく!」

フロート「今までは私がいない間は彼女に任せていたんですが、今日は彼女の腕が
必要なので連れてきました。」

ヒトミ「そんなに難しいの?」

フロート「慣れない間は難しいかもしれませんが、出きる様になると必ず側近殿は
お喜びになりますよ!」

ヒトミ「本当ですか!?」
ヒトミの顔に笑みが溢れる

みさと「さぁ、始めましょう!」

と言うと3人はキッチンの方に歩いていった

その頃、側近部隊の部屋では・・・・

トクジ「マリモ〜!って姫様班はいないのか・・・」

勇馬「マリモさんなら、姫様のお出かけのお供で城下に行ってますよ!」

ヤス「それに、シンとコウも一緒に・・・」

トクジ「アイツ・・・明日は大事な日だって言うのに・・・・」

勇馬「大事な日ですか?」
勇馬が不思議そうにしていると

シュン「明日はヒトミちゃんの誕生日だからな!」
と言いながらシュンが部屋に入ってきた

隊員「シュンさん、あなたは自分の仕事しないんですか?」

シュン「今日は夜勤なんだよ!それより、どうしてトクジがヒトミちゃんの事を気
にする?」

トクジ「幼馴染のカンだ!きっとアイツはヒトミちゃんの誕生日を忘れてる。」

ヤス「そういえば、昔も似たようなことがあった・・・」

そうこうしていると、マリモが帰ってきた

マリモ「たっだいまぁ〜!」

コウ「ハァ、疲れた・・・」

シン「クタクタ・・・」
コウとシンはいかにも疲れていたのに対してマリモにはそんな感じはなかった

トクジ「マリモ!、お前どこに行ってたんだ?」

マリモ「なにって、買い物!」

勇馬「えっ?姫様のお出かけのお供じゃなかったんですか?」

マリモ「たしかに、姫様のお出かけのお供だよ。だけど行った先が高級ジュエリー
屋でそこでヒトミ誕生日プレゼントを買うように言われたんだよ・・・」

コウ「姫様がマリモに気を利かせるなんて・・・」

シン「滅多にないもんだから・・・・マリモの奴店先でビックリしてやがった」

トクジ「ほう、そうか・・・・」

マリモ「なに・・・?トクジ、まさかオマエも何かしようと・・・?」
トクジの表情が変わったのを見てマリモはいつになくたじろいでしまう

トクジ「オレはなぁ、厨房に行ってフロートさんとみさとさんに頼んで料理を教え
ると言う名目で家に行ってもらい、実はサプライズパーティでしたって言う計画を
実行したんだぞ!しかも、その計画を考えたのはオマエって事にして!」

マリモ「・・・・ハハ、・・・もしかして今から時間をかけて準備して日付が変わ
った瞬間に祝うって言うんじゃ・・・」

トクジ「察しがいいな。・・・・」

マリモ「・・・・・」

トクジ「この計画には続きがあるんだから、オマエは先に家に戻ってろ!」

マリモ「ハ、ハ〜イッ!」

と言うとマリモは家に戻っていくのだった

〜廃屋〜

シャエン「俺は・・・アイツ等を裏切った・・・」
頭を抱えている。

シャエン「俺は・・・最悪だ・・・」

鷲焉「そうだな。十剣を裏切ったんだ。貴様の裏切りすらなければ全滅は間逃れた
というのに・・・」

シャエン「やはり・・・着いて来てたか・・・」

鷲焉「流石は鬼神砂焔だな・・・」
シャエンの昔の名前を言う。

シャエン「其の名は辞めろ・・・さもなくば、斬る・・・」
刀に手を当てて言う。

鷲焉「遠慮しておく。今の俺では貴様に勝てない。」

シャエン「だろうな・・・その体じゃ・・・」

鷲焉「ハッ!見抜かれてたか。」
笑っている。

シャエン「蝕まれてるな・・・人間は脆いな・・・」

鷲焉「全くだ。」



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